令和の玲!しもだ玲です。

 

先月末、警視庁が今年上半期に把握したオレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺は6,881件、被害額は約128億6千万円と発表しました。

 

練馬区でも、『令和元年度の練馬区における特殊詐欺被害件数』は178件となっており、昨年度より19件の減少にとなっていますが、被害総額は約3億3,000万円と被害は甚大です。

 

全体的にはここ数年、減少傾向を示しているようですが、住民の意識向上や、自治体、警察庁などの啓発活動などが功を奏しているようにも思えます。


直近では、新型コロナウイルスの感染拡大に便乗した、給付金などを名目にした特殊詐欺が目立つようで、3月以降、8月29日までに42件、7,541万円の被害が確認されています。他にマスク代金名目などの詐欺が49件、1,138万円報告されています。

 

被害に遭うと、騙し取られた被害金は戻りにくいとされています。

なぜならば、加害者を逮捕しても、刑事事件として扱われるのは『行為』であるためです。

 

警察では被害者へお金を返すことを強制することは出来ません。従って、被害者が『不当利得返還請求』という民事裁判を起こさないと返してもらえません。しかし、加害者がそのお金を使用してしまった場合や無くした場合は戻ってくる率が低いとされています。

 

特殊詐欺は、そのときの情勢によって巧みに変わって襲い掛かってきます。お金がらみの話は身近な人に相談!が大切です。

 

また、練馬区では昨年から、『自動通話録音機』の貸し出しを行っています。

※練馬区公式HPより画像引用

この機械を固定電話につけることで、呼び出し音が鳴る前に電話をかけてきた相手に、「通話内容を録音する」という警告メッセージが流れます。

 

詐欺の犯人は録音されることを嫌がるとされるため、電話に出ずに犯人を撃退する高い効果が見込めます。

 

昨年の所管の区議会委員会でこの件について質疑に立ちましたが、今年も継続して行い、更に広く区民の方に利用出来るように要望しましたが、実施されているので安心しました。

※令和元年度6月24日練馬区議会企画総務委員会議事録より引用

◆しもだ玲委員 1個4,000円というかなり高価なものかと思いますが、貸与とはいえ、返す期間が定まっていないというのは、どうなのかと思います。
 今回、3,000個用意してお渡しするけれど、対象者が約8万世帯で、2割程度の1万6,000世帯の人たちが不安を抱えるとはいえ、そこまでカバーしきれないと見ると、一定の貸し出しする期間を設けて、より多くの人たちに使ってもらう方策を考えたほうがいいのではないかと思いますが、そういったことを考えていますでしょうか。

◎危機管理課長 貸し出しの期間を定めてということですけれども、現在のところは、やはり装置をつけているという状況で被害を防止できるというところで、いつまでと期限を切って行うような事業ではないと考えてございます。
 ただ、高齢者の方に広く装置を貸し出すのと同じような効果をあらわすには、どのような方策がいいのかということにつきましては、今後もさまざまなアンケート等をとりながら検討してまいりたいと考えてございます。

◆しもだ玲委員 特殊詐欺に遭う方というのは、話に聞くと、被害に遭われた方の8割ぐらいが留守番電話に入っていなかったという報告書を見たことがあります。
 実際、先般、足立区に用事があって電話をかけた際に、かなり多くの方が留守番電話を使われていたというので、必ず、効果は一定程度出ると思っています。
 昨年度の練馬区の、特殊詐欺に関係する件数と、被害総額は幾らか、把握されていますか。

◎危機管理課長 昨年度の被害状況でございます。
 昨年度というか、年単位の統計になってしまいますが、平成30年は197件、被害額にして5億2,000万円というような数字になってございます。

◆しもだ玲委員 ありがとうございます。
 昨年度だけで5億単位の被害に遭われている練馬区内の方たちを守るという面ではいいかと思いますけれども、これを今回は実行しつつも、幅広く多くの人たちの助けになるような形の事業の展開の仕方を考えていただきたいと意見を申し上げて終わります。

 

申し込み期間は、令和2年8月21日(金曜)から令和2年9月30日(水曜)(必着)までです。

 

また、台数制限もあるのでご注意ください。

 

詳細は下記の練馬区HPへ!

 

https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/bosai/oshirase/jidotsuwarokuonki.html