懐かし洋食 釜石編 | オーバー環の音楽人生

オーバー環の音楽人生

役職定年になった途端にコロナ禍、料理人も続けつつ音楽活動にハマっています。

さすがに今から40年も昔でも、高校生ともなるとたまには友達同士

外食する機会もあった訳で、やっぱり話題の中心は鮨でもラーメン

でもなく、洋食でしたね。

もちろん高校生が気軽に鮨屋さんに行きつけてたらただ事じゃ済まない、その頃の釜石はまだ日本の上海と呼ばれてた頃の名残でコワい

お兄さんも多かったので。

 

「アシベ」という洋食屋さんがあって、友人がグラタンだドリアだと狂って

しまって、釣られて食べに行ったが、まあ本当に美味かった。

耐熱陶器の細長いグラタン皿が小じゃれていました。

 

ちなみに、高校時代付き合っていた(と思い込んでいた)女の子を

いくら誘っても「親に見つかったら私もあなたもただじゃ済まない」

という理由で振られまくりでしたw

どんなおっかない親なんだよ!

 

もうひとつ、「グリルかまいし」。

小さなビルの地下に位置する食堂とレストランの中間みたいな位置づけでした、イメージとしては花巻のマルカンデパートの食堂を縮小した

ような。

ソフトクリームは無かったw

 

ハヤシライスが旨かった、ハヤシライスなんて本来カレーのカレー粉

抜きみたいなもんと思ってたら大間違い、あれはグラタンの派生で

焦がしたルーを味わうものと思ってます。

夏になるとトマトの味わい豊かなハヤシソース、なんてCMが毎年の

ように流れますが、「なんにも分かっちゃいねーな」と思いますね。

 

あれはビーフストロガノフを模したソースなんだと、ロシア料理で

トマト風味をアピールしてどうするんだと。

なんでもかんでもヘルシーなイタリアン風にアレンジしてどうするw

 

アシベもグリルかまいしももう閉じて久しい。

でも私みたいにその味を舌に刻んでいつまでも懐かしむ人間もいる。

それを考えたら料理人として襟を正さなければならないな、と思う。

全ての料理は伝承=エリタージュなのだから。