「ボーン・コレクター」の原作者ジェフリー・ディーヴァーが
2009年に刊行した「ソウル・コレクター」。
「ボーン・コレクター」と同じ主人公のリンカーン・ライム
のシリーズになってますが、英語の現代は「Broken window」
この和訳タイトルはディーヴァー自信の意向もあるようです。
二匹目のドジョウで儲かってもらいたい、というところか。
しかし、しかし、ディーヴァーの本は初めて読みましたが、
なんとまあ面白いことか！
話の内容は怖ろしいです。
近未来なのか現在なのかは分かりませんが、全米の5歳児以上、
4億もの個人データが一つの企業に集積され、どこをどう歩いたかも
30分単位で更新され把握されているという設定。
その情報は事細かに細分化され、16桁ものパスワードを用いなければ
それぞれのクローゼット（細分化された情報のこと）にアクセス
できない仕組みになってはいますが、悪い事を考える人の思考回路は
常にその一歩先を行くようです。
つまり、借金なんて一文もないような人のデータにアクセスして
何社から途方もない借金をして返済不能に陥ってるように改竄して
人一人を破滅させることもいと簡単、そういうことも可能だと
この本は啓発しています。
しかしこんな突拍子もない話も非現実的だと突っぱねられない、
不気味ですねえ・・・
