震えるほどの屈辱を味わったことがないのなら

 

痛みを知らないあいつに俺が痛みを教えてやる

 

恐怖をしらないあいつに俺が恐怖を味あわせてやる

 

苦しみをしらないあいつに悲しみをおれが絶望を思い知らせてやる

 

そのことだけを考えて生きてきた。

 

空へのばしたその手からいくつもの星がこぼれ落ちた。

 

あの復讐から3年。私は方角を見失い、夜の海をさまよう、小さな船だった。