#138 2種類の友達 | 高尾伶 official blog「ブログにて」

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高尾 伶 (TAKAO REI)
愛知県出身 1993年4月24日生 25歳
シンガーソングライター

友達には2種類あるのだと今日思った。

1つは、自分のことを何でも受け入れ許し甘やかしてくれる最高な友達。多分、喧嘩もしないからハラハラする必要もなく居心地が良い。


もう1つは、自分のことを怒ったり注意してくれる最高(?)友達。多分、がっかりされるようなことを連発したら見捨てられそうなハラハラする関係。


どちらも友達。


今日はその「もう1つ」の方の友達とごはん行きまして、前回会ってからの現状報告や今後の予定のようなものを話してたんですけど、そこで僕は今の悩みを話したわけです。


めちゃ簡単に言うと「仕事が辛い」という話で。

(ヤバイ、文字にするとしょーもない笑)


もちろんそこから色んな理由に発展していくわけですがここでは省略。

一応その渦中にいる自分の身としてはそれはそれは大きな問題であるわけで、その解決策やら考えてることを話てみたんですけど、、、


その友達からは「頑張って続けてほしい」という言葉が返ってきました。(もちろん超簡潔にしてます)


正直それは自分でも思っている、そして願わくば言って欲しくない言葉でした。


きっと辞めても次の問題がすぐ出てくるでしょう。

売れないミュージシャン、生活が続く限り。


ただ今は心の痛み止めを打ってもらいたかった。


だけどそうしてくれないのが「もう1つ」の方の友達なわけで、、、


付け加えて「我慢が足りない」と言われた。


それは目の前の高尾伶に言っているわけじゃなく(言っているが)、近年の【好きなことだけで生きていく】ブームにも言っているような気がした。


今の世の中の気分は「一度きりの人生、好きなことやんないでなにやんの?」に自分は感じる。

いや、絶対そうだ。


ただそれは色んなものを削ぎ落としに削ぎ落としたフレーズであって、本当はたくさんの意味が重なっている。


自分は音楽を聴くのが好きで、音楽を創るのが好きで、本を読むことが好きで、テレビを観ることが好きで、とにかく寝ていることが大好きで。


でもきっとそんな一度きりの人生は1週間も経たないと死んでいる。


そのフレーズの裏にある「働くこと(お金)」や「生きていくこと」という事も当たり前に重要で、一見無駄なようなソレが好きなことをやらせてくれている。


って考えると、今自分が悩んでいる仕事を続けないと新しい音楽や本を手に出来ないし、生まれない。

1週間後には死んでいる。


そんな事をたった一言で考えさせてくれた友達は偉大だ。

実際、聞いている最中消えたくなるほど偉大だった。


好きなことをするには我慢は絶対にある。

我慢も自分で選んだ道だ。

たまに「なんかテキトーに選ぶ」ことがあるけど、それも自分で決めて選んだ道。


今自分を乗り越えられないヤツが、人に「大丈夫」「頑張れ」なんて歌えない。

俺は、やっぱり人の支えになるような歌が歌いたい。