臙脂 (エンジ)
十六夜(イザヨイ) 剣道部主将 今年の大会個人優勝を目指している ♂ 三年
蓮(レン) 剣道部次期主将 前主将を越える為に努力している ♂ 二年
睦月(ムツキ) 剣道部先輩マネージャー 今年でラストで少し寂しく思っている ♀
蛍(ホタル) 剣道部後輩マネージャー 現主将の事が好きでアプローチし続けている ♀
配役表
十六夜(イザヨイ)♂:
蓮(レン)♂:
睦月(ムツキ)♀:
蛍(ホタル)♀:
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蓮『-剣道部 練習場-』
睦月『練習場では、ある部員二人が真剣な面持ちで竹刀を構えていた』
蓮『ふぅー』
十六夜『………』
蛍『その静かな空間の中、始まりの合図が鳴り響く』
睦月『始め!!』
合図と共に蓮が最初に動いた
蓮『ハァーーー!!面ーーー!!』
十六夜『甘い!!胴ーーー!!』
睦月『一瞬の事だった 胴の所に十六夜君の竹刀が当たっており、蓮君の竹刀は十六夜君の肩に当たっていた』
十六夜『まだまだだな、蓮!!気迫ばかりで、体が思うように動けて無いぞ!』
蓮『くっそーー!!まだ届かないのか!?』
悔しがる蓮 そして、蓮は
蓮『もう一度、お願いします!先輩!』
十六夜『おう!何度でもかかってこい…貴様の目標が、俺の卒業迄に達成出来ればいいな!?』
蓮『達成して見せますよ…卒業迄に貴方を倒して見せます!』
と二人は語り始めた
睦月『もう!二人だけで語らないでよ?私もいるんだから!!』
存在をアピールする睦月
蓮『あ、すみません…先輩! それに、審判をやって貰って…』
睦月『それはいいのよ…いつもの事だし、それよりもさっきの話よ!蓮くんと十六夜君が試合をやるときには、絶対に呼んでよね!』
十六夜『そうだな、…睦月も俺と同じ三年で、今年卒業だしな…』
睦月『そうよ!!』
十六夜『最後の試合は睦月に、俺と蓮の試合を見届けて欲しい』
蓮『僕も、絶対に先輩を呼びますから!!』
睦月『うん、わかった その時は絶対呼んでよ…約束だからね!』
十六夜『あぁ!約束だ!』
十六夜『俺達が約束をした、その時、睦月の後ろから声が聞こえた!』
蛍『あぁー三人だけで何の話してるんですか!?私も混ぜて下さいよ!』
睦月『蛍ちゃん!?何時からいたの?後ろに居たからビックリしちゃったよ』
蛍『今さっきですけど…ビックリさせちゃったのなら すみません』
謝る蛍ちゃん
十六夜『別に謝る事でも無いだろ…睦月が勝手に驚いたんだからな』
睦月『うん、そうだよ!私が勝手に驚いたんだから謝らないで蛍ちゃん!』
と焦る睦月
蓮『いいんですよ!謝らせといて、そうすれば少しは反省するでしょ 色々な事に(笑)』
と蓮だけは蛍の敵になった
蛍『ちょっとどうゆう事よ(怒)』
と少し怒る蛍
蓮『そりゃ…色々… 察しろよ(怒)』
蛍『何ですって!!』
蛍と蓮はいつもこのように喧嘩をする
蓮『何だよ!!』
睦月『コラコラ…喧嘩は良くないよ!!二人とも仲良く、仲良く!!』
と二人の仲裁に入る睦月
蓮&蛍『!? はい…』
十六夜『すまない…睦月助かった…俺は、喧嘩の仲裁は…』
睦月『うん、知ってるから大丈夫だよ』
十六夜『すまん、本当に助かった』
こんな会話をする二人
蛍『(小声)酷いな睦月さんは…』
蓮『(小声)酷いな十六夜先輩は…』
と小声で言う二人
睦月『どうしたの?蛍ちゃん?』
十六夜『どうした?蓮?』
蛍と蓮『何でもないですよ!!』
蓮『それより…練習を始めましょうよ!!』
十六夜『そうだな…すまん睦月また合図を頼む!!』
と話を流す蓮
蛍『ほーら!!先輩呼ばれてますよ!』
こちらも話を流す蛍
睦月『え!?う、うんわかったわ!試合の合図ね!頑張ってね二人とも!!』
睦月『試合が始まるにつれ、また真剣な空気が流れた』
蓮『ふぅー』
十六夜『はぁ……』
蛍『そして、練習場に合図が響き渡る』
睦月『…始め!!』
十六夜『部活終了後』
十六夜『今日の部活は、これで終わりだ それぞれ帰り仕度をして解散するように!以上だ!!』
睦月達『お疲れ様でした』
と解散の声が大きく聞こえた
蛍『先輩!お疲れ様です!はい、これタオルと水筒です』
十六夜『あぁ、お疲れ様!すまんな…いつもマネージャーの仕事とはいい、私の荷物を持ってきてもらって…』
蛍『いえいえ、いいんですよ…これが私達の仕事なんですから』
と喜ぶ蛍
蓮『……………』
睦月『蓮くん、はい!これ』
蛍『睦月先輩は蓮の荷物からタオルと水筒を持ってきて渡した!』
蓮『ありがとうございます!!睦月先輩!』
睦月『いいのよ、気にしなくて!蛍ちゃんも言ってたけどマネージャーの仕事だから!』
と言って笑顔になる
蓮『僕は顔を真っ赤にしてお礼の言葉を言った…』
蓮『あ、ありがとう、ございます…』
蛍『蓮…顔真っ赤だよ?(笑)』
蓮『う!?何でもねぇよ!』
と焦る蓮
睦月『本当だ…大丈夫熱でもあるの?』
蛍『睦月先輩は蓮の額に手で触れる』
さらに顔を紅くする蓮
蓮『先輩!?本当に大丈夫ですから!』
蛍『蓮は、睦月先輩から勢いよく離れた』
睦月『そう?でも何か合ったら言ってね…仲間だからね?』
蛍『と言って蓮の頭を撫でる睦月先輩』
蓮『………はい…』
と俯く蓮
それを見ていた十六夜
十六夜『……………』
そんな反応を見てからか睦月が
睦月『どうしたの?十六夜くん、こっちなんか見てきて、もしかして十六夜君も撫でて欲しかった?』
と弄る睦月
十六夜『な!?そんな訳無いだろ!』
十六夜が焦った
睦月『しょうがないな…』
蛍『睦月先輩は十六夜さんに近寄り頭を撫でた』
十六夜『おい!?』
睦月『十六夜君ってたまに可愛い時があるよね(笑)』
蛍『…………』
蓮『そんな会話をしているなか下校のチャイムがなり、そして、その下校のチャイムがなり終わった』
十六夜『もういい!それよりも早く帰るぞ!!とっくに下校時間は過ぎたぞ!!帰る時には、忘れ物はしないようにしろよ!!』
睦月『私が頭を撫でていた手は、十六夜くん手によって弾かれた』
睦月『あっ…まっいっか…』
蓮『僕達は帰り仕度が済んでから下校した。』
蛍『それじゃ、また明日!』
蓮『お疲れ様でした!』
睦月『お疲れ様』
十六夜『あぁ!気を付けて帰れよ!』
蛍『そして外に出て私達は二人二人に別れて帰って行った』
睦月『私は蛍ちゃんと帰る時に、蛍ちゃんがいきなり話しかけてきた』
蛍『睦月先輩!ちょっとお話があります!!』
睦月『何かな?蛍ちゃん?』
蛍『少し時間を貰ってもよろしいですか?』
睦月『うん、いいよ』
睦月『その会話の後、少し行った先の喫茶店で話そうということで、喫茶店へと向かった』
睦月『-喫茶店-』
睦月『私たちは、飲み物を頼み、注文の品が来てから話始めました』
蛍『睦月先輩!もうすぐ十六夜先輩の誕生日ですよね!?』
睦月『急にどおしたの?』
蛍『あ、いえ、先輩今年が最後だから何かプレゼントしたいなと思いまして…』
睦月『そっか、そうだね…私も今年はどんなプレゼントするか迷ってるのよね』
蛍『先輩、私達の誕生日の時もプレゼントを用意して下さいますもんね…』
睦月『そうだね…十六夜君のプレゼントは去年、優勝出来るようにって、ミサンガを作って渡したのよね』
蛍『そうでしたね。私、手作りって聞いてビックリしましたよ!!』
睦月『あんなの簡単だよ!!なら、今度作り方教えてあげようか?』
蛍『本当ですか!?』
睦月『うん、蛍ちゃんが作り方知りたいなら、教えて上げるね』
蛍『ぜひ、お願いします!師匠』
睦月『師匠ゆうな!』
蛍『すみません…』
睦月『許す!!』
蛍『先輩、今度一緒に買い物に行ってミサンガ作る糸探しませんか!?』
睦月『一緒に買い物か…いいね行こう!』
蛍『はい!』
睦月『じゃあ…私の今年のプレゼントも…ミサンガにしようかな…』
蓮『そして買い物の日、当日になり、デパートで睦月先輩と蛍が十六夜先輩にプレゼントするミサンガの糸を探している』
蛍『糸がこんなにも沢山!?迷うな~』
睦月『そうよね!!迷っちゃうよね~』
蓮『その後30分掛けてプレゼントする糸を二人は見つけた』
蛍『先輩、私はこの、紺色とオレンジと紫の三色でミサンガを作りますが良いですかね?!
睦月『うん、いいんじゃない!自分の選んだ色なら!私は何も言わないよ』
蛍『はい!これにしますね!!先輩はどんなのにしたんですか?』
睦月『私はね…臙脂と白2つかな』
蛍『いい色ですね!!』
睦月『そうでしょ…これ私の好きな色でもあるんだよね…臙脂色は…特にこの濃いめの赤が頑張れる!!って気持ちになるんだ』
蛍『そう、ですか…』
睦月『うん、じゃあ糸も決まった事だし、買いに行こうか?上の広間でミサンガを作ろうか!』
蛍『…はい!そうしましょう!!』
蓮『睦月達は、デパートの広間で、ご飯を食べながら、ミサンガを作った!!そしてようやく、時間は掛かったもののミサンガが完成した!』
蛍『完成した!!私のミサンガ!!』
睦月『うん、苦労した甲斐が合ったね』
蛍『はい!これで先輩のプレゼントが決まりました!!ありがとうございました!今日は楽しかったです!』
睦月『うん、私も楽しかったよ!二人でプレゼントを選ぶなんて初めてだったから!!』
蛍『はい!…これで私の気持ちも決まりましたから…』
睦月『そう良かった…って、気持ち?』
蛍『はい!気持ちです…今日もし納得が行くプレゼントが出来たら決めていた事があるんです…』
睦月『え?それって…何?』
蛍『はい…先輩には、先に言って置きますね…私十六夜先輩が好きです!』
睦月『え!?どうゆう事?』
と焦る睦月
蛍『言葉通りの意味です!私は十六夜先輩が好きです!ずっと前から好きでした…でも、なかなか気持ちが伝えられなかった…でも、もうすぐ先輩は卒業してしまう!だからこの誕生日が最後のチャンスだと思ったんです!』
睦月『蛍ちゃんは、少し涙を浮かべながら…気持ちを告白した…』
睦月『蛍ちゃん…』
蛍『私は十六夜先輩に告白します!!今の気持ちを伝えます!!』
睦月『………………』
蛍『睦月先輩は十六夜先輩の事どう思ってるんですか?』
睦月『え?』
蛍『単刀直入に言います!睦月先輩は十六夜先輩の事好きなんですか?』
睦月『私は………』
蛍『どうなんですか?』
蓮『睦月先輩に追及し続ける蛍』
蓮『睦月先輩は急なフラッシュバックのように頭の中で今までの記憶が思い出される』
睦月『う!?』
蛍『先輩!?』
睦月『大丈夫だよ…ちょっと目眩がしただけだから…今日はもう帰るね…ごめんね…』
蛍『はい…』
と言って頷いた
睦月『ごめんね…蛍ちゃん』
蛍『私もすみません…急かし過ぎました…』
蛍『-睦月 自宅-』
睦月『私は家に帰るなり反省をしていた』
睦月『蛍ちゃんには、悪いことしちゃたなぁ…まさかあんな所で倒れちゃうなんて…』
睦月『私は、その後にも今日の事を反省しながら、少し考えて独り言を喋った…』
睦月『そっか…蛍ちゃん十六夜君の事が好きだったんだ…気付かなかったなぁ…』
蛍『そんな言葉を考えてる内に蛍に言われた事を思い出した』
蛍『睦月先輩は十六夜先輩の事を好きなんですか!?』
睦月『蛍に真剣な眼差しで聞かれた』
睦月『確かに…私の言動とか行動から、十六夜君への接し方が違うからね(笑)』
蓮『睦月先輩は今までの十六夜先輩に対しての行動を全て思い出す』
睦月『私は…十六夜君の事どう思ってるんだろう?』
睦月『私は目を瞑り、昔の事を思い出していた』
睦月『私が十六夜君に会ったのは、二年前まだ高校一年の時、私は苛められていた…女子から苛めの対象にされ学校に行きたくない日が沢山合った…でもそんなとき私に声を掛けてくれた人がいた…それが十六夜君である!でも出会いは最悪だった』
十六夜『そこのお前…剣道部のマネージャーやれ!』
睦月『私?』
十六夜『そうだよ!!他に誰かいるか?もう一度言うぞ…そこのお前剣道部のマネージャーやれ!』
睦月『は?何言ってるのあんた?』
十六夜『何って…部活のマネージャーやれ!って言ってんだ』
睦月『何で上から目線なのよ!何で貴方に上から言われて、はい!そうですかって答えなきゃいけないわけ!』
十六夜『貴方じゃねぇ…俺は、十六夜よろしく!で、剣道部のマネージャーをやってくれよあんた!』
睦月『あんたって名前じゃ無いわ!私には睦月って名前があるのよ!』
十六夜『なら、睦月!剣道部のマネージャーになってくれ!』
睦月『嫌よ…そんなめんどくさい事』
睦月『最初の出会いはマネージャーへの勧誘だった!上から目線で勧誘してくるなんて最悪だと思い私は十六夜君を避けていた、だが…』
十六夜『なら、お前を楽しませてやるよ!』
睦月『何言って……』
十六夜『学校に来てそんな悲しい顔をさせないようにしてやるよ!』
睦月『え!?』
十六夜『毎日笑顔に学校に来させてやる!』
睦月『どうして?』
十六夜『そんな悲しい顔で学校なんて来たって、当たり前に学校生活なんて楽しくねぇよ!だから、俺が楽しくしてやる!!学校生活をな!』
睦月『それからというもの毎日毎日私にマネージャーやれ!マネージャーやれ!と言ってきた十六夜君だった。私は毎日毎日のように断った。でも、十六夜君に会うたびに、学校に来るのが楽しくなってたのだろう、足に合った枷が十六夜君に会うたびに軽くなっていった…足取りが軽くなりいつの間にか普通に学校に行けるようになった!!その時には、女子から苛められなくなり…友達も多くなった…そして、ある日の事…』
十六夜『もう、何回言ってるかわからんが…睦月マネージャーになれ!』
睦月『いいよ!』
十六夜『そうか!もう一度言うぞ!マネージャーに…え!?なんて言った?』
睦月『だから!言ってるでしょ!マネージャーやって上げるって!一回で聞き取ってよね!』
十六夜『だって今まで…』
睦月『いいの…私はマネージャーになるって決断したんだから!!そしたらマネージャーやるの!だから、今日からよろしくね十六夜君!』
十六夜『あぁ!あぁ!あぁ!よろしく頼む!!睦月…』
睦月『これが私達の十六夜君との出会い、そしてマネージャーになったときの経緯である!この記憶は今でも黒歴史とも言えるだろう…出会い頭に上からマネージャーに成れとか黒歴史でしかない(笑)だが、これが、私たちの出会いなのだ…』
睦月『ファぁ~~って、私今まで寝てたのね…懐かしい記憶を思い出したわ…今思い出しても笑える…(笑)』
睦月『独り言を言った後に、ケータイの着信音が部屋に鳴り響いた…その電話の相手を見ると十六夜君だった』
睦月『い、十六夜君!?十六夜君から電話を掛けて来るなんて珍しい…どうしたんだろう?』
睦月『もしもし、睦月です…』
十六夜『もしもし、睦月か!体は大丈夫か!?』
睦月『い、十六夜君!!急にどうしたのって…もしかして…誰かから聞いた?』
十六夜『まぁな…倒れたって聞いて心配したぞ!!』
睦月『心配してくれたんだ…』
十六夜『当たり前だろ…睦月とは一年の頃からの付き合いだからな』
睦月『え?もしかして、あのときの事、覚えてるんだ…』
十六夜『ああ、覚えてる…お前と俺だけの記憶なんだ!忘れる訳無いだろ…』
睦月『!?…恥ずかしい事…い、言わないでよ!』
十六夜『す、すまん!?』
睦月『でも、うん、ありがとう電話してくれて…少しは気分が楽になったよ、ありがと!』
十六夜『あぁ!体には、気を付けてな、じゃあ、また明日…』
睦月『うん…また明日』
睦月『私は電話の最中…十六夜君の声を聴いたら気持ちは落ち着いていたが、胸のドキドキが止まらなかった…』
睦月『あぁ~そっかこの胸の高鳴りは、十六夜君から電話を貰った時からこの胸が高揚してる感じは…そうか、そうなんだね…ごめんね…蛍ちゃん…私も十六夜君の事が好きみたい…(泣)』
睦月『独り言を言っている最中、私は泣いていた…』
おしまい