『失踪』 ドン・ウィンズロウ | 固ゆで卵で行こう!

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失踪 (角川文庫) 失踪 (角川文庫)
ドン・ウィンズロウ 中山 宥

KADOKAWA/角川書店 2015-12-25
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5歳の少女ヘイリーが失踪。

事件を担当する刑事のデッカーは最善を尽くそうとするが、手掛かりがないまま3週間が過ぎ、新たな事件が発生。

デッカーは少女の行方を追おうと警察を辞め、アメリカ中を訪ね歩く中でわずかな手掛かりを得るのだが。





乾いた文章で怒れる男の執念を、ウィンズロウが描く正統派なハードボイルド。


失踪した少女を捜す為に、妻との生活も破綻に向かっても、自身の中の信念と良心に突き動かされるかのように、警察も辞め孤独の中で追い続けるデッカー。


そのデッカーの怒りは読者にも伝染し、物語が進めば進むほど熱くなり、決して諦めない男が辿り着いた場所では何故だか涙さえも流れる・・・。


そして迎えるラストシーン。

デッカーの静かな決意には、更に胸が熱くなるのを感じました。