『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』 高殿円 | 固ゆで卵で行こう!

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シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
高殿円

早川書房 2014-07-24
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オリンピックで沸く2012年のロンドン。

アフガン帰りの元軍医ジョー・ワトソンは住む場所もなく路頭に迷うところに。

編集者の友人ミカーラからフラットシェアを勧められるのだが、同居人となる女性はかなり変わった人物だという。

果たしてジョーは鋭い観察眼を持ち、死体置き場で寝起きするような清楚な美貌の持ち主シャーリー・ホームズと出会い、死体がピンク色に染まる中毒死事件に挑む事になる。





女性化現代版シャーロック・ホームズのパスティーシュ。


ホームズだけでなワトスンも、マイクロフトもモリアーティ教授もレストレードも女性化されています。


読んでて脳内の映像は、やはり英ドラマ「SHERLOCK」になるのですが、キャストは美しい女性ばかりに変換して読む事に。


更にミセス・ハドソンはなんとも近未来的な存在になっているのも面白く、ミセス・ハドソンの力を借りたホシャーリーの行動もはたから見ると突拍子もなく見えますね。


まずはシャーリーとジョーの死体置き場からの出会いの場面もうまく描いていて、この辺も「SHERLOCK」を思い起こさせますが、シャーリー自身は人工心臓を埋め込んだ薬漬けの身体ながら、その鋭い観察眼から電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう顧問探偵として、その個性的な姿を描いています。


そしてジョーもまたある秘密を抱えていて、それが物語に大きく関わっていく事になりそうです。


さて、本書の「緋色の憂鬱」と名付けた事件ですが、その肝心のトリックはちょっと強引じゃないのかなぁ。

もっとも男性読者である自分には正直よく分からなかったところはあるんですが(笑)。


しかし、二人のコンビぶりは今後より楽しいやり取りが見れそうという事で、いろいろ広げた風呂敷をどう畳んでいくのか含めて、これからシリーズ化に期待ですね。