『カルニヴィア 1 禁忌』 ジョナサン・ホルト | 固ゆで卵で行こう!

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カルニヴィア 1 禁忌 (ハヤカワ・ミステリ 1875) カルニヴィア 1 禁忌 (ハヤカワ・ミステリ 1875)
ジョナサン・ホルト 奥村 章子

早川書房 2013-09-05
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ヴェネツィアの教会の石段で発見された女性の死体は、カトリックで女性には禁じられている司祭の祭服を着ていた。憲兵隊の大尉カテリーナは捜査を上司と共に始める。

その頃、米軍基地に赴任した少尉のホリーは、旧ユーゴ内戦時の記録の公開を求める女性と面会し、その資料を探す約束をするのだが、内部でその資料が隠蔽された形跡があると共に、その女性の死を知る。




イタリアは水の都ヴェネツィアを舞台にした三部作となるシリーズの開幕です。


カトリックで禁じられている女性司祭。

旧ユーゴスラビアの内戦で関わった米軍の秘密。

そして天才ハッカーでもある御曹司ダニエーレが作ったソーシャル・ネットワーク「カルニヴィア」。

それらが絡み合って二人の女性の死の裏側に潜む陰謀に挑むのは国籍も立場も違う二人の女性。


最初は若干とっつきにくく、読むのに時間がかかってしまいましたが、根深く、そして知られざる問題に挑戦する野心的エンタメとして楽しめました。


序盤から中盤にかけてイラつくというか、読むペースを遅くさせた原因は憲兵隊の大尉カテリーナが共に捜査する上司との不倫となるラブロマンスのせいかも。

正直これってどうなのと思わないでもなかったですが、女性に対する問題を一つのテーマに掲げるにあたって主人公の一人であるカテリーナがこれから更に乗り越えていくべき試練の為のステップとして描かれているのかみ知れませんね。


若干人物描写が薄く感じたものの、後半は意表をつくようにハードなアクションも待っていて夢中にさせられましたし、三部作の一作目という事で第二部以降に更に期待したいです。