『リンカーン弁護士』 マイクル・コナリー | 固ゆで卵で行こう!

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テーマ:
リンカーン弁護士〈上〉 (講談社文庫) リンカーン弁護士〈下〉 (講談社文庫)

「リンカーン弁護士〈上〉」 (講談社文庫)
Michael Connelly 古沢 嘉通
「リンカーン弁護士〈下〉」 (講談社文庫)
Michael Connelly 古沢 嘉通

高級車リンカーンの後部座席を事務所にしてロサンジェルスを駆け回り細かく稼いでいる刑事弁護士ミッキー・ハラー。

二度の離婚暦もあり、決して収入はよくないハラーの前に資産家の息子の弁護依頼が舞い込む。

“フランチャイズ事件”と呼ばれる多額の報酬が約束された弁護に飛びつくハラーだったが、思わぬ事態がハラーを待ち受けていた。






マイクル・コナリー待望の邦訳作品はハリー・ボッシュものではなくノン・シリーズものでリーガル・サスペンスものでした。

コナリーのこれまでの作品同様、やはり予備知識無しで読むのが一番!


・・・と言ってしまうと感想でもなんでもなくなってしまうのですが、実際に予備知識無しで読むのが一番なんですよね~(笑)。


とにかく今回もコナリーの巧さに脱帽で、前半の主人公紹介パートが終わる頃にはどっぷりと作品の中に浸かること間違いなしで、事件が思いがけない方向に向かってくると最後まで一気読みさせられます。

この辺はコナリーの巧さを実感できる部分ですね。


しかし正直言うと刑事弁護士であるミッキー・ハラーという主人公にもう少し強い個性があっても良かったかなと思います。

決して正義の人ではなく、依頼された弁護は金の為と割り切っているんですが、その辺をもうちょっとインパクト感じる描写があると、主人公の印象が強く焼き付いて作品内に入り込めやすかったかなと思います。


でも、こういった「普通」な感覚ってのは実は重要だったのかも知れないですね。

同じく弁護士で名士だった主人公の父親の言葉「無実の人間ほど恐ろしい依頼人はない」が、あとになってじんわりと心に染み入るような展開を見せる為には、あくまで悪徳弁護士でなく普通の感覚を持ち合わせている、別れた妻と娘の事を愛する、本当にどこにでもいる普通の男である事が必要だったのかなと、読み終わってからは感じましたね。



巻末の解説によると本書の主人公ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュが共演する作品もあるという事で、そちらの邦訳も待たれるところです。




ところでハラーが今回の弁護と過去に携わった弁護の事件との関連性に気付くところは少々強引な気がするのは自分だけではないと思うんですが、その辺は犯人の趣味で単に○○○だけ(ネタバレ防止の為に伏字)って事で納得しておきたいところか(笑)。




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