zzzzzz姫ちゃん1歳2ヶ月




育児書を読むのがわりと好きなのですが、
この有名な「子どもへのまなざし」を読んだので、

心に留めておきたいことを書きます。







著者は児童精神科医の佐々木正美先生。


ページ数も多く、論文も引用しているので、読むのは大変なのですが、

語り口調で書かれているので、
読みやすいと思います。



大事なことは何回も出てくるので、
それも分かりやすいです。



ただ、昔と今とを比べる節が多く、
昔は人との繋がりがあったから、
不登校や虐待なんてなかった、
というのが、私的には本当かな?と
思ってしまいました。


そういうのを専門に研究されているようなので、昔のことはともかく、

乳幼児期の子どもへの接し方が、
後々大人になるまでの人格形成に影響するというのは、

とても説得力がありました。


以下、箇条書きします。


乳児期から幼児期前半までは、
子どもが要望することは十分にやらせる。


抱っこと泣かれたら抱っこして、
おんもと言われたらおんもに行って…


そうすることで、人を信頼することができる。


自分の望みを、親や周りの人から十分に満たしてもらえたという実感が必要。(安定した依存経験)


人を信頼することで、後々自分を信頼でき、一人でも色んなことができるようになる。


それができないと、幼稚園の先生にいつまでもくっついていたり、
気を引かせようとわざと意地悪したり、
駄々をこねるようになったりする。



自律と他律。
他律は強制と同じ。

例えばトイトレで、「出るまで座ってなさい」というのはいけない。

自律できるようにする声かけを、親がする。
「いつかできるまで待ってるね」


子どものタイミングで、やりたいことをやらせる。



過保護はたくさんしてもオッケーで、
過干渉はダメ。


過保護というのは、子どもがやりたいことをやらせることで、

過干渉は、子どもがやろうとしていることを先にやろうとすること。



過剰な期待は虐待と同じ。

学ばせるにしろ、発達のことにしろ、
結果を求めてはいけない。




幼児期前半は、しつけを通して自分の衝動や感情を自分でコントロールできるようになる時期(自律)


後半は、自分から色んなことをやってみたいという意欲が出る。
自発性、主体性の確率。



だだをこねた時に、最もいけないのは、
散々叱った上に根負けして譲ってしまうこと。

諭しておしまいにできれば一番いいが、
叱って譲らないのがよく、
叱らずに譲るでもまだよい。


幼児期後半からは友達が大事。

友達と遊ぶことで色んな経験もできるし、
自分で何かをやろうとすることができる。

何より、他人と比較して自分というものが分かってくる(小学校以降も)




子どもに期待する喜びよりも、
今子どもを幸せにする喜びを大きくする。

その方が子どもに負担でない。


自分の幸せより、
相手の幸せのために自分が生かされている、
という方が幸福を感じる。







内容のほんの一部しか書いていません。


気になる方は是非読んでみてください。
目次の項目がたくさんあるので、
気になるところだけ読むこともできます。



最後は宗教チックな感じもしますが、
そんな敬遠するようなことでもなく、

子どもの好きなご飯を作れたら幸せ、
「あれ美味しかったからまた作って~」と言われたら幸せ、

小さなことでいうとそんなことから、
相手を幸せにできるし、自分も幸福を感じる。

そんなことだと思います。


自分のやりたいこともあるけど、
そればかりを求めていては、

自分の欲望が一番になり、
やりたいことも育児でできない!と
不幸な考え方に陥ってしまうと。


特に現代は情報や物に溢れていますしね。

世の中は魅力的なことでいっぱいです。


本書にはありませんが、
SNSも自分と他人を比較して、
幸福を量ったりしちゃいますしね。



かといって育児ノイローゼになるほど真面目にやれ、ということは書いてませんが、


親が幸せだと子どもは安心するし、
不必要に不幸を感じることはないと思いました。


最も身近な比較対象は夫ですけどね滝汗


「私ばっかり」のばっかり病に陥りがちなので、気を付けますアセアセ

夫婦間で解消していかなきゃですね。



最後に、先生は精神科医なので、
虐待や不登校など、そういう事例をもとに、幼児期の接し方を説いているので、

もう少し身近な、どの家庭でもある困りごとに対して、どこまでやっていたらいいのかと思いました。


大半の家庭での子育てで、
やりたいことをやらせているだろうし、
過剰な期待などしていないと思います。


かといって困ったことがないわけではない。

じゃあ、どこまでやりたいようにやらせればいいのか?
どこまで自律を重んじればいいのか?


具体的には…?と気になりました。



ちょうど「続 子どもへのまなざし」が、
質問の回答をしているみたいなので、
読んでみたいと思います。

(早速図書館で借りました(笑))