BOOKデータベースより

「結成から三十年、鹿間四重奏団がラストコンサートを迎える。

最後の演奏に向けて、さまざまな人の思いが交錯する。

四人のメンバーを始め、舞台を支える裏方、客席の聴衆…、

それぞれの視点で語られる特別な一夜。

終演後のホールに漂う残響と、

外で降りしきる雪の静けさが、

カルテットの終焉をもの語る。

極上の音楽を聴いた後のように、心地よい余韻に浸れる秀作。」

 

妻、セカンドバイオリン、ビオラ、スタッフルーム、チェロ

マネージャー、恋人、ファーストバイオリン

記者、主婦、ステージマネージャー、ラストコンサート

ホール

 

という12の連作短編(それぞれ15~12ページ)です。

はじめましての作家さんで,詩人でもあることから、

ちょっとファンタジー的な感じだったらどうしようとも思ったのですが。

普通にリアルで,分かりやすい。

ユーモアもあって(ぷぷっと噴出す場面も)

女性作家さんなのもあり,家事や介護の一こまとか共感できる。

 

クラシック音楽に詳しくないから、大丈夫かな~とも思ったのですが。

音楽の描写が延々と続くわけでもなく,さらりと素人にもすごく分かりやすい。

 

鹿間カルテットのラストコンサートに向けて,12の短編で一つ一つ主人公が変わっていくスタイルで,「阪急電車」にも通じる感じです。

表紙も素敵。

楽しかったです。他の作品も読んでみようかな。