妹「タイトル思い付かない」 その1 | らきあの自由帳

らきあの自由帳

伺かとSS的な何かとマイナス思考と適当なところ

※適当
※まさかの二部構成
※その2は下に















妹(今日も嫌だなぁ、めんどくさいなぁ。)

姉「ほら、起きなさい。」ユサユサ

妹「嫌。」

姉「もう、早くしないと遅れるよ。」

妹「そうやって、良い姉を演じて信頼を得るのね。」

姉「……。」



姉「ほら、急ぐよ。」

妹「これで遅刻したら私のせい。私は姉の足を引っ張るダメな子。」

姉「……。」



ワイワイガヤガヤ

妹(教室に到着。…私が入ると静かになるのは、私のせいなんだろうな。)

ガラガラ

シーン

妹(…学校、サボろうかな。)




妹(あっという間に昼休み。)

妹(とは言え、特に出来る事は無い。)

妹(……帰ろう。)



妹(帰宅。当然、誰も居ない。)

妹(………する事も無い。)

妹(テレビ…は、電気代もタダじゃないし、やめよう。)

妹(漫画でも読もうか……いや、余計に気分が滅入る。)

妹(……寝よう。)




姉(妹ちゃんは悪くないんだけど、なんであんなに全てを気にするんだろう。)

姉(悪い方向ばかり、心配だなぁ…。)

妹(………誰かが私のせいで時間を無駄にしてる気がする。)



先生「……ん、妹はどうした?」

生徒A「昼休みから見てません。」

先生「…またか。まったく。」




男(妹さん、どうしたのかなぁ…。)ハァ

女「悩み事?」ニコニコ

男「まぁ…。」

女「妹か。」

男「……。」

女「悪い事言わない。やめときなって。…あの子、変だよ。」ヒソヒソ

男「変…?」

女「うん。…話したがらないし、話したと思ったら何でもかんでもマイナスな言葉を並べるだけ。」

女「自分を悲劇のヒロインぶってる感じだった。だから、仲の良い友達は居ないんじゃないかな。」

男「…へぇ。」

女「そのうち、フェードアウトするんじゃない?ま、あの子の友達になるには、あの子のマイナス発言責めに耐えなきゃダメだね。」

男「そっか…女でも厳しいか。」

女「流石に、私には無理。段々イライラしちゃったからね。」




妹(……勉強、しよう。)

妹(意味ないけど、クラスメートに私のせいで迷惑しちゃうかもだし。)

妹(………私、迷惑かけてばかりだなぁ。)





姉「ただいま。……あれ、妹ちゃん先に帰ってたんだ。」

妹「おかえり。」

姉「勉強?わからない所、ある?」

妹「…そうやって、後で見返りを要求するんだよね。」ボソッ

姉「……しないってば。」イラッ






妹(……催した。トイレ行こう。)

妹(真っ暗。…夜中か。)

妹(あれ、灯り付いてる。……それに姉の声がする。)


姉「もう、妹ちゃんにはうんざりする!父さんもどうにかしてよ!!」

父「そうは言ってもな…。」

姉「嫌なのよ。…私の事疑ってばかり。もうあの子を信じれないの!」

妹(…やっぱり……私のせい。)



妹(…私服に着替えて家を抜け出してみたものの、行く宛ても無く。)

妹(……公園に行こう。)

妹(1人で居るのも、慣れたと思ったんだけどな。)ハァ

チンピラA「お、お前ヒマだろ?」

チンピラB「お嬢ちゃん、俺らと遊ばねえ?」

妹「……嫌だ、って言っても、強引に連れて行って身体を弄んで捨てるんでしょ。」ボソッ

チンピラA「あ?舐めてんのか?」




男(…ふぅ。なんか寝付けないから走ってみたけど、案外気持ちいいもんなんだな。)

男(ちょうど良い所に公園あるし、少し休んでいくか。)

男(……ん?何か揉めてるな。……って、あれ、妹さん!?)

男(どどどどうしよう!…相手は2人だし。)




妹「いやっ!離してよ!」ジタバタ

チンピラB「暴れるから痛いんだよ。大人しくしてれば……」

妹(…誰か、誰かいないかな……。)

男の声「お巡りさん、こっちで騒いでるみたいです。」

チンピラA「ちっ!…ズラかるぞ。」





妹(…助かった。それにしても、誰だろう?)

男「妹さん、大丈夫?」

妹「…ありがとう。…お巡りさんは?」

男「お巡りさんは嘘。1人芝居が上手くいってよかった。」

妹「そう…。どうしてここに?」

男「寝付けないから散歩がてらにね。…妹さんこそ、どうして?」

妹「………。」

男「話したくなかったら良いよ。…またさっきの奴みたいなの来たら迷惑だろうし、送るよ。」

妹「…………迷惑かけて、ばっかだな。」ボソッ

男「うん?何か言った?」

妹「何も。…ありがとう。」




男「明日…もう今日か。学校行くの?」

妹「わかんない。」

男「そっか。…それじゃ、おやすみ。」

妹「おやすみ。」




妹(…男くんの時間、無駄にさせちゃっただろうなぁ。)

妹(……はぁ。)



男(ボソボソ話す感じだったな、人見知りするのかな…。)

男(悪い人じゃないんだろうけどなぁ。)

男(彼女は彼女なりの悩みがあるんだろな。)






男(………色々考えてたら朝か。)

男(結局寝れなかったな…ま、いいや。なんとかなるだろ。)



妹(朝からお父さんに色々言われたな……やっぱり、私が悪いんだよね。)


ガラガラッ


妹(…男くん、寝てる。やっぱり、私のせいなんだろうなぁ。)

妹(でも、私が男くんに話し掛けたら迷惑だろうし、やめとこ。)





女「…今日はよく寝るね。」ツンツン

男「色々あってさ。…寝れなかった。」

女「あら珍しい。」

男(…妹さんの事考えてた、なんて言えないな。)




妹(昼休み…どこで時間潰そう。)トボトボ

妹(立ち入り禁止の屋上なら、誰も居ないかな。)


ガラッ


妹(…曇り空は、今の私の心みたい。)

妹(……この金網を越えたら、飛ぶだけか。)

妹(でも、迷惑だからやらないけど。)

妹(……私って、どうして居るのかな。)

妹(誰からも疎まれ、迷惑だらけ。何一つ良い事無いし。)

妹(………あれ、涙出てきちゃった。)ゴシゴシ


ガラガラッ


妹(誰か来た…取り敢えず隠れよう。)ササッ

男(おかしいな…妹さん、屋上に入るの見たんだけどな。)

男(…ま、いっか。風もいい感じだし、ここで寝るか。)ゴロン


妹(男くん、こんな所で寝ちゃった…私のせいで、あまり眠れなかったのかな。)

妹(動くに動けない…下手に動いたら起こしちゃうかもだし…大人しくしてよう。)





妹(……あ、そろそろ昼休み終わっちゃう。男くん、まだ寝てる。)

妹(…起こした方が良いのかな。でも、怒るかもだし…。)

妹(でも、授業遅れる方が嫌なのかな……うーん。)

妹(…取り敢えず、風邪引いちゃうかもしれないから、起こした方が良いよね……。)

妹「あの……男くん、起きて…。」ユサユサ

男(……ん、誰かが呼んだような?)

妹(…起きない。……もう一度、してみようかな。)

妹「授業…遅れるよ……男くん、起きて…。」ユサユサ

男「…ふあぁっ。眠い。……あ、妹さん。」

妹(…起きた。けど、どうなんだろ。)

男「ん、もうこんな時間か。妹さん、起こしてくれてありがと。」

妹「…風邪引いちゃうかもしれないから。」

男「…確かに。それじゃ、一緒に戻ろっか。」

妹「…私と一緒じゃない方が良いよ。男くんまで変な目で見られちゃうよ…。」

男「ま、その程度で変に見られるなら所詮その程度って事だから大丈夫。」

妹「でも……そう言って信用させて裏切るんでしょ。」

男「え?そんなこと…」

妹「…結局、最後にはみんな裏切るんだよね。」

男(…女が言ってたのはコレか。)

男「今はそんな事より時間やばいし、行くよ。」ギュッ

妹「あっ……」

妹(手、掴まれた……)



男「セーフっ。……あ、ごめん。引っ張っちゃって、痛くなかった?」

妹「うん……大丈夫。」ハァハァ

妹(男くん、全然息乱れてない…。)

女「……で、何してたのかしら?」ジロリ

男・妹(怖っ!)

男「眠いから寝てたら、授業に遅れないように妹さんが起こしてくれたんだ。」

女「…ふぅん。ま、アンタが言うならそうしとこうか。」

男「妹さん。起こしてくれてありがとね。」

妹「……。」スタスタ

女「……で、どうだったの?」

男「何が?」

女「彼女との会話。」

男「良い人だよ。優しいし。」

女「男は誰にでも優しいからなぁ…。」




妹(……女さんと話してる。やっぱり色々言われてるのかな…男くんに悪いなぁ。)

男(妹さんは妹さんなりに優しくしてくれてるんだけど、やっぱり周りの目が気になってるのかな。)











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