宇佐美まこと「誰かがジョーカーをひく」を読みました。
<冒頭あらすじ>
胸のすくノンストップアクション。平凡な主婦が巻き込まれる誘拐事件! わくわくドキドキ冒険の日々。
女性たちの爽快な行動力が一気読みさせる書き下ろし長編!
地方都市にすむ本作な平凡な主婦・沙代子はおんぼろ軽四・ピンクのラパンで走行中、飛び出してきたキャバラ嬢・紫苑と接触事故で遭遇。現金3千万円入りのボストンバッグを受け取る羽目に。入れあげていたホストの俊に依頼された紫苑は、沙代子と折半にしようと、金の持ち逃げを提案。この金があれば実家の倒産はまぬがれる。しかし、その金は誘拐事件の身代金だった。
以下、私が残した「読書メーター」の投稿文です。
前半は登場人物が多くて「こりゃ、厄介な小説だ」と思い、いつも通りメモ帳に関係図を書く。偶然に偶然が重なり辟易する展開。全編に流れる発酵、野草、山菜、山野草、薬草の蘊蓄。最終章でギュッと回収するつくりの作品でした。