コモドドラゴンとは | rankame-japanさんのブログ

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久しぶりの投稿です。
ブログのアプリが不調で投稿出来ず。
メールで投稿は写真が三枚しかupできずでした。
アプリで投稿すると通信エラーが表示されます。
スマホからPCブラウザに切り替えると正常にupされますが、スマホでPCブラウザ画面は操作しにくくupを断念。
最終的にアプリを一度アンインストールして、再度ダウンロードし直したら、正常に起動しました。



さてさて記事です。
先週の土曜日7月23日は横浜まで出掛けてきました。

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目的地の手前。
お庭からカラスザンショウが生えて、道路まで枝が垂れてるお家がありました。

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道路脇の植栽にもピョコンと。


さて、到着した場所は

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FB友達の山田ベンツ氏が経営する
むつかわバーミーズトミーズカフェ。


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ここで、爬虫類動物園IZOOの園長白輪剛史氏をお迎えして爬虫類に着いて語ろうと言う集まりです。


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残念ですが、この先は写真はありません。

2015年に行われたコモドドラゴンに関する世界的な会議があり、そこで使われた写真や資料をスライドショーで写し出して話が進む形でした。
この資料や写真は非公開でしたので、撮影もしませんでした。
悪しからず。



内容もザックリと。


白輪氏の経営する日本最大の爬虫類専門動物園IZOO。
現在IZOOではコモドドラゴンを輸入して展示、繁殖を計画しています。
過去、上野動物園や個人レベルでも飼育された過去はありますが、現在は国内では確認されてません。

昨年行われたこの会議は、コモドドラゴンの飼育してる動物園や棲息地であるインドネシアなど関係者の会議で、コモドドラゴンの自然下の状態や、各国での今までの飼育で分かったこと等の情報交換会。
今回はIZOO園長の白輪剛史氏も招かれ参加されたそうです。

オオトカゲの仲間でも最大種になり、成体は3メーター近くまで大型になる。
ではなぜ、コモドドラゴンはそこまで大型化したのか?
昔はコモド島にはミニゾウが棲息しておりました。
体高1~1.5メーター位で、現在は絶滅し、化石種です。

コモド島位置関係を見てみましょう。
※Googleマップより

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コモドドラゴンの棲息は
コモド島、リンチェ島、フローレンス島(ヌサトゥンガラティムールと書かれてる島)

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コモド島はここ!


この島に昔棲息していたミニゾウを食べるためにコモドドラゴンは大型化したと考えられています。
他には小型のシカの仲間(現存種)も食べていだそうです。
現在は人が持ち込んだヤギやイノシシを食べているそうです。

彼らの歯は鮫のように鋭く、獲物を傷付け、その傷口から毒を注入して、最終的にその動物が死ぬとそれを引きちぎって食べると言う捕食方法です。

ひと昔前までは、コモドドラゴンの口内細菌が傷口から入り弱った動物を食べると考えられてきました。
しかし、下顎に毒腺が見つかり、マムシやコブラ等と同じく血液毒だと判明しました。
毒性はマムシよりは弱いそうで、今までコモドドラゴンに噛まれて毒で死亡した記録は無いそうです。
勿論血清もありません。

オオトカゲで毒腺をもつものはコモドドラゴンだけです。
彼らは独自の進化をしてきたことがよくわかります。

コモドドラゴンは3キロ(4キロとも言われる)先の動物の死体の臭いを嗅ぎ付けて集まり、鋭い歯で引きちぎり食べます。

※他のオオトカゲは歯の構造が違うので、基本的には引きちぎる歯は持ちません。獲物を丸のみか、振り回りして飲み込めるサイズにちぎれれば飲み込みます。

※コモドドラゴンの歯の電子顕微鏡写真や下顎を解剖した毒腺の写真など紹介。

コモドドラゴンの歯の一本一本の表面はノコギリ状になっていて、軽く当たっただけでも、皮膚が切れてしまいます。
※飼育員の腕に軽くぶつかっただけでぱっくり切れてる写真を紹介。


コモドドラゴンの雌は4才で性成熟し、繁殖期を迎えます。
しかし、雌の死亡率が非常に高い。
何故か?

死亡した雌を解剖すると、卵巣周辺の静脈が破裂していることがわかります。
※解剖した写真を紹介。

これは、雄雌の繁殖期があっていなかった為の事故。
この事から現在は血液検査やエコー検索をすることが重要とのこと。

そのためにも飼育員がさわれるように調教をすることもとても重要です。
※元来大型のオオトカゲなどは頭がよく、人にならすことが出来ます。


プラハ動物園の飼育個体について、年表式な形で、繁殖記録を紹介。

4才からペアリングで繁殖に成功してます。
しかし、ペアリングは大変危険で、雄から受ける雌の傷が致命傷になることが多く、先の静脈破裂を含めて、外傷性で雌の死亡率が大変高いのがコモドドラゴンを含めた大型種の特徴です。


その為プラハでは、ペアリングをさせなかった年があります。
その時に雌が産卵し、その卵が孵化することが起きました。
単為生殖をしたのです。
この後も毎年コンスタントに単為生殖に成功してます。

雄に合わせることによるリスクはなくなり、繁殖出来るメリットがわかってきました。
しかしデメリットは、単為生殖の子供は全て雄になるそうです。

※爬虫類は雌雄決定を温度に依存してる種か多いのですが、コモドドラゴンは性染色体に依存してるようです。

単為生殖は雄に出会えなかった雌が、自分と交尾するための雄を作ると言う苦肉の策のようです。

ここまで聞いても驚きの連続です!!。

参加者全員が、写真や資料に釘付けで、話に聞き入ってました。

このあと、実際にプラハ動物園の繁殖の様子の写真が紹介。

交尾、産卵、卵の掘り出し、孵化する瞬間、卵の殻を割る為に口の先に着いている「卵割歯」のアップ、飼育員が手から餌を与える様子、雌のエコー検査の様子、親の繁殖を目的とした飼育施設などなど、目を見張る内容でした。


ここで、飼育(繁殖を目的)に関してもっともと重要なことが話されました。

※これは、当たり前のことばかり。
しかし、一般的な飼育者は、ついついやってしまうことが多いかと思います。



まずは、熱源や紫外線を含む光量です。
これがもっともと重要です。
※カメレオンや亀の幼体を飼育した経験があれば感じてるはずです。

コモドドラゴンが棲む環境は日差しが強く、日中は35度以上になります。

プラハ(チェコ)では、寒いヨーロッパですから、暖房器具や紫外線ライト、赤外線ライトを沢山使い、それらを夏でも使ってるそうです。

コモドドラゴンは夜は土の中に掘られた巣穴で寝ていて、朝8時位に巣穴から出てきて斜面に登り、日光浴をします。
こうして体温を35度近くまで上げていきます。
自然下では、午後には今度は木の陰などへ移動して体温を一定に保つ訳です。

インドネシアのジャワ島でも沢山の親が飼育されてますが、繁殖は一度もして無いそうです。
これは、自国に棲む為に暖房器具を一切使っていないなど、コモドドラゴンの要求する環境が達してないことが原因と考えられるとのこと。

飼育施設に高低さをつけて置くことも体温を調節や運動にも繋がります。



次に餌の質、量。
これも当たり前ですが、紫外線が充分でも、摂取するカルシウムやリン酸があってなければ、吸収されません。
※リクガメやミドリガメなど飼育いてる方に多いですが、甲羅が凸凹に育つのは正しく紫外線、カルシウム、リン酸の問題です。
また、太りすぎると繁殖出来なくなります。
ワニなども痩せてる方が生命の危機を感じて繁殖しやすくなります。
※アロワナやポリプテルスなど大型熱帯魚も繁殖を肥った個体は卵巣や精巣が未発達で繁殖を全く出来なくなることがわかってますね。

動物の内臓や皮、骨も含めて与えることも重要視しています。
※蛇なども肉の切身ばかり与えていると大きくはなりますが、骨格とかガタガタになります。
本来は動物の全体を食べてますから、そう言う餌も必要です。

プラハで月一で、ヤギやヒツジを半分カットしたものを与えてるそうです。
※その写真も紹介。



次にストレスなど。
人になれてない個体をエコー検査や採血はとてもストレスになります。
小さな時からある程度人に慣らしておかないと、飼育員の怪我にも繋がります。
上野動物園でも過去に飼育して個体は飼育員の後をついて階段を登り降りしていたそうです。
※かわいいですね。



最後に装飾品等やディスプレーです。
動物園などだと、やはり見せることが優先になり、見た目を重視したり、観葉植物を入れたりしますが、植物を入れると、それらが枯れないようにライトや温度を調整してしまい、生体必要な光や温度を得られなくなります。
こういったものを優先にしては繁殖は遠ざかります。



一般的な動物園とは真逆ですね。
見た目を重視し、丸々肥らせ、ただいつも寝ているだけではね。

※これは正しく飼育の基本中の基本です。
亀やカメレオンのベビーからいつも育ててきて、いかに光の量が重要かを経験してます。



今回の「カフェで爬虫類を語ろう」
自分にとっても基本を再確認の意味でもよかったです。
コモドドラゴンのこともとてもよく見えてきました。



コモドドラゴン来たら見に行かなきゃね。



現在IZOOではコモドドラゴンを飼育施設を作るにあたり、国立公園である為に難航してるそうです。
コモドドラゴンを、輸入許可は降りてるそうですから、そう遠くない将来(数年?)にコモドドラゴンがやって来ます!!
その日を楽しみにしてます。



二時間のトークをザックリまとめた感じしたが、長文になりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



このあと懇親会で、アンディーランドを買い取ってIZOOにすることになったエピソード・・・・・
私が業界にいた頃の色々な裏話なども聞けて、あのとき実は・・・・・
などここでは書けない話が盛り沢山でそっちがメインかと(笑)
とても面白かったです。


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私は完全に出来上がってますね(^o^;)
お恥ずかしい・・・・・
単なる酔っぱらいだ(笑)

白輪剛史さんありがとう。
この会を開いてくれた山田ベンツさんありがとう。
また他の皆様とも一緒に楽しい一時を過ごせたことに感謝します。
ありがとうございました。



※7月27日、一部修正、補足など編集致しました。