當麻寺には幾つもの貴重な伽藍や遺構、さらには数多くの塔頭があり、
じっくり見て歩くには一日ではとても足りません。
時間もお金もしっかり取られるというわけ(^^♪
そして、しかし、これが大好きな人にとっては・・・・・・・・・・・
至福の時間が限りなく深く、長く、楽しめるということですね(^_-)-☆
■仁王門
正門。東大門。東門。県指定文化財。
三間一戸の楼門。1745年(延享2年)上棟。
本堂の東西軸より少し外れて南側に位置しています。
仁王門前の参道はとても風情のある佇まいです。
門前には便利な有料民間駐車場があります。
■金剛力士像
阿形。
吽形。
仁王門西背面。
■鐘楼
■梵鐘
現存最古の梵鐘。681年(天武天皇10年)頃製作。国宝。
青銅製、高さ152.9cm、口径85cm。
上帯に鋸歯文、下帯に忍冬唐草文を陽刻。
在銘で国内最古の妙心寺鐘(698年)より時代を遡ります。
この鐘は無銘のため正確な製作年代は不明ですが、梵鐘が形式化する
以前の初期的要素が見られるその作風から、明らかに国内最古のものと
推定されています。
■鐘楼
金堂脇の鐘楼。立派な鐘楼が多いのに気付かされます。
■黒門
北門。切妻造、本瓦葺、四脚門。
鬼瓦に1761年(宝暦11年)の銘。屋根修理時のものでしょうか。
黒門外には本堂に最も近い當麻寺観光有料駐車場があります。
黒門南背面。
■蓮池(南)
■蓮池(北)
■中将姫像
伝説上の人物。蓮糸を用いて本尊・當麻曼荼羅を一夜で織り上げました。
現実の當麻曼荼羅は絹糸による8世紀中期・中国製と推定されています。
■手水鉢
本堂右手。
■石燈籠
現存最古の石燈籠。重要文化財。
高さ217-227cm。八角型石燈籠。
奈良前期造立。當麻寺創建当初のものと考えられます。
凝灰岩製。「松香石」とは二上山付近の凝灰岩のこと。
近隣の二上山産出の古代石材ですが、柔らかく加工しやすい分、
風化し破損しやすいので、後世では花崗岩や安山岩が
使用されることが多くなります。
頂上の宝珠とともに風化の激しい笠。
中台下部には単弁の蓮弁文様。竿中央には二本の筋。
最下部は蓮弁の風化した基礎。
左が水場でしょうか。右が石燈籠の覆屋。
左の覆屋内。
金堂前庭。
■影向石
最古の石燈籠の前には後世の石燈籠と影向石(ようごうせき)。
役行者が修法を行ったのがこの石と言われます。
■来迎松
「僧朝顔 幾死にかえる 法の松」松尾芭蕉・野ざらし紀行
「本堂の下に大なる松あり、根南北に長くして東になし、快松なり」
貝原益軒・和洲巡覧紀
中之坊前にあった見事な2代目「法の松」の大株。
1684年(貞享元年)松尾芭蕉(1644-94年)が訪れたのは更に巨大だった
1代目の大松でした。
■娑婆堂
中将姫の命日5月14日に25菩薩のお練りを開催。
■薬師門
■薬師堂
薬師門を出た境外に佇む薬師堂です。
重要文化財。1447年(文安4年)建立。
桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造、本瓦葺。
内部には丸柱を立てた方一間の内陣があります。
正面意匠は室町中期の特徴をよく表しています。
當麻寺伽藍の一連のものとして保存すべき建物と考えられています。