1370年(応安3年)浄土宗総本山知恩院の奥院として往生院を開創。
南北朝の動乱期にあって、決して安住の地とは言えない京を離れて
貴重な宝物とともに誓阿普観上人が当地へ移りました。
■本堂
重要文化財。御影堂、円光大師堂とも呼ばれます。
本尊は円光大師(法然上人)坐像。重要文化財。
法然自らが開眼したものとの伝承があり、誓阿上人の夢告の
「血垂れの御影」として有名。
寄棟造、本瓦葺、桁行七間、梁間五間
本堂正面15.0m、奥行12.8m、高さ9.4m。
「知恩教院最初本尊」の扁額の文字。
浄土宗総本山知恩院奥之院として創建されたのが始まりです。
1604年(慶長9年)本堂創建。
1745年(延享2年)修理。
平成大修理(2008-2016年)において、全解体修理がおこなわれ
慶長当時の姿に復元。
瓦屋根葺替、正面中央向拝取除、壁画色彩復元、内陣結界再現、
正面両脇各二間は障子の引戸でしたが白壁に改修。
古瓦は主に側面に再利用されていました。
解体修理の際の調査では、鎌倉、南北朝、室町、江戸時代と様々な
時代の瓦が発見されています。
創建以前の瓦が使われている理由は現在不明です。
本堂西面。
本堂北面。
■阿弥陀堂
1745年(延亨2年)建立。
■大方丈
重要文化財。書院。
1612年(慶長17年)方丈建立。
1745年(延享2年)修理。
平成大修理(2008-2016年)において、以前の修理前の姿に復元。
御影堂(奥院本堂)と大方丈合わせて、総事業費は約7億円で、国・県・市の
補助も受けました。
鮮やかな朱土塀は2007年(平成19年)修理。
1814年(文化11年)の扁額も当初の鮮やかな色が復活。
大方丈仏間の絵天井にぼたんが描かれたのを由来として、今日
有名なぼたん園が始まります。
■二河白道の庭
方丈庭園。
後方に中庭、新書院、茶室が位置しています。
■正玄関
2007年(平成19年)正玄関・大屋根改修工事。
■庫裏
1815年(文化12年)再建。
正面の大屋根が庫裏。
■寺務所
庫裏右手にて拝観受付を兼ねています。
不動明王立像。
水子地蔵半跏像。
■骨塚
■六角堂
江戸末期建立。 木造本瓦葺六角堂。 納骨堂 。
1920年(大正9年)御影堂の西北にあったものを現在地に移築。
内部に安置されている骨仏群。
寺務所の東側に寄棟造の堂一棟。
■受付
■東門
當麻寺本堂裏よりの入口階段。
■宝物館
■仏足石
■高木青二郎句碑
■黒門
奥院南門。
2007-2008年(平成19-20年)解体修理及び朱土塀修理。
石人像。
■西門
門内に数台の駐車スペースがあります。
■楼門
重要文化財。奥院正門。鐘楼門。
1647年(正保4年)建立。
1859年(安政5年)楼門を現在地に曳家。
2003年(平成15年)全解体修理。
見事な枝垂れ桜です。