私のお心入れ | 武蔵浦和の弁護士・レンジャー五領田法律事務所代表弁護士のブログ

武蔵浦和の弁護士・レンジャー五領田法律事務所代表弁護士のブログ

示談交渉を専門にする元自衛隊出身の代表弁護士が自衛隊や筋肉その他のマッスルなことを法的につづります。

  私がお客様を迎え入れるために心掛けていることがあります。一つは、必ずその方がいらっしゃる直前にエントランスの三和土を拭くことです。弊所は東京の大手事務所のように煌びやかで常に胡蝶蘭が飾ってあるようなエントランスを持ってはいません。せめてお客様が弊所に足を踏み入れる最初の一歩を埃などで汚さぬようにというお心入れのつもりでやらせて頂いております。

 もう一つは、毎朝トイレを掃除することであります。

 ところがこのトイレ掃除、毎日やるとなるとなかなか心が折れてしまうものであります。もちろん家でもトイレ掃除をするのですが、何度言っても私の息子たちが座って用を足してくれず幽霊が死ぬほど怖いくせに用を足すときだけは仁王立ちで立派にやるものですから勘弁してくれよと思う時がしばしばあります。

 他のご家庭でも私のように勘弁してくれと思って座って用を足すように教育なさっている方が増えたのか、最近の男の子は学校でも大きい方で小さな用を足す子が増えてきているとのことです。習慣とは恐ろしいもので、そういう風に教育された子は座ってではないと用を足すことが出来なくなっており俗に言う立ちションが出来ない少年が次々に出現していると授業参観の時に担任の先生が話していました。

 話はズレるかもしれませんが、西欧人は大きい方と小さい方を分けて足せるのに対し、日本人は決して両方同時ではないと用を足せないのだそうであります。私がそのことを再認識したエピソードがあります。

レンジャー訓練の最終想定のときです。主任教官が「これから大菩薩峠に向かう」と宣言し、三トン半に乗って移動していたところ何故かキットカットが配られ、暫くすると助教がウトウトと眠り始めました。そうなると疲労の極限にある隊員たちも当然眠り始め少しも立たないうちに全員がいびきをかいて眠り始めたのです。「あぁやっと終わったな」と思った瞬間でした。私も安心し切って眠ろうとしたときのことであります。緊張が解けたせいか突如として激甚極まる腹痛に襲われました。限界に挑戦するのがレンジャー訓練の目的ですがさすがにこの腹痛を耐えるほどの力は残されていません。「すみません、おなか痛いです」と助教に嘆願すると、「お前の飯盒の中にするんだったらやってもいいぞ」とのお達しが。詳細はあまりにもおぞましい為省略しますが、大きい方は死ぬほどやりたかったのですが、小さい方はそれほどしたくなかったにもかかわらず、小さい方をしなければ大きい方が出来ない私の日本人としての習性を酷く疎ましく思ったのをよく覚えています。

それでは、今日もトイレを掃除して皆様の来所をお待ちしております。