超実写(自称)映画「ライオン・キング」見た!そして3月には「ムーラン」が…
急に涼しくなって来て嬉しい反面、湿度は相変わらず高く、そこまで熱くないのに汗だくという気持ち悪い状況。苦手な季節の変わり目がやって来ました!キャンプ行く前に風邪引かないでくれ頼むからッ!とビクビクしてる米原です。
今回は、超実写(自称)映画「ライオン・キング」を見て参りました!ほぼCGで構成されたいるであろう映像で「はたして実写とは?」と思いながらも動物好きとしては見に行かねばなるまい。
いや~、でも滅茶苦茶リアルでした。毛や筋肉の動きも最高でした。超頑張ってた超実写。リアルすぎてはじめて見た人はライオンの見分けつくのか?とちょっと心配だけど、幸いライオンはムファサ・シンバ・スカー・ナラの4頭さえ見分けがつけばいいしなんとかなるかな?とりあえず「動物好きな、特に動きが好きな人は満足できるのでは?」と思いました!
というか、元の「ライオン・キング」のお話しもTHE・王道で、基本は「動物沢山!動物の表現力を見て!動物最高!」て感じの作品だと思ってるんですが、今作もそれを見に行けば大変満足できる作品だと思います。
実写デイズニーは「動物キャラクター」が「キャラクター」ではなく「普通の動物」にされてしまっているのがすんごい悲しいんだけど、今回は登場するの全部動物!動物がちゃんとキャラクター!なので安心して見ていられました。…他の作品の動物もそこは夢の国パワーでしゃべっても良くないです???元は夢の国の作品なので実写とは言えあんまりリアリティー求めてないので…。
あと、何年か前までは「実写版では現代の強い女性像をどうしでも捻じ込みたい」製作者側と、古典の童話作品を土台にした過去のディズニーアニメ作品やプリンセス作品のなんとも言えないチグハグ加減が目に付く感じだったのですが、「アラジン」での現代アレンジはかなりしっくり来ていた部分が多く、今作でも「ライオンはメスが狩りをする」という生態もありかなり相性が良かったと思います。ギャグの場面も現代アレンジが多かったですが、予想がつかなかった分笑ってしまったところもありました。でも、結構好きなラフィキとシンバの会話の内容がカット多めだった気がするのは悲しいなぁ~!なぜよりによってそこを?!てなる…ぐぬぬ!
子どもの頃からディズニー映画見て育って来たので、若干厄介なオタクを患って文句みたいな内容になってしまうのは自分でもどうかと思うけども!引き籠りだからブログに書くネタがこのくらいなのよ!スマンね!でも毎回実写でどんなアレンジをしてくるのかを見に行ってる節もあるのでこれからも見に行くよ私は!別にどMとかではない。
蛇足だけど、今すごい怯えてることがあるんだ。実写版「ムーラン」が来年3月に来る。ついに来てしまう。ディズニー映画の中でもTOP3に入るくらい大好きな作品なんですけど、この間公開されたPV見て、早くも「この作品は解釈違いなのでは?」とガタガタ震えて怯えています。
※すみません以下物語の流れのネタバレ含むので「ムーラン」知らない人は注意。
まず、山寺宏一さんが声を当てる「ムーシュー」が影も形も無かったこと。実写で動物キャラがただの動物になりしゃべらなくなる現象についてさっき書きましたけど、もしかして、「神様」という存在を完全に視覚としてもキャラとしても抹消された???ムーランのギャグパートは彼が9割を占めるので彼が消えるとギャグパートも自然と消滅することが目に見えている。
あと、PVに「基本ムーランしか出てこなかったこと」が不安。ダイナミックアクションも戦闘も全部ひとり。アニメ映画のムーランはさ、お転婆だけど基本は「限りなく普通の女の子」スタートだったと思う。最初は普通に結婚しようと思ってたし自分もそれが良いと思ってた。けど、いつものお転婆な自分を隠して馴染もうとしても「どうしても他の子たちと同じように振る舞えない」葛藤があって、頑張っても結局失敗してしまうっていう流れがある。でも身体を壊した父親をむざむざ戦争に行かせて死なせるのは嫌だ!ていう決心をして戦争に行くわけですよ。強いて言うならムーランの特別な能力って「馬術」と「機転」とこの無謀にも取れる「勇気」くらいだと思ってる。
戦闘経験も剣を持ったこともなくて、同じ様に徴収された男たちに混ざって訓練して強くなって行くんだよね。力で男に敵わないところは経験と機転でなんとかクリアして行く。でも所詮戦闘能力は「一般兵士」と殆ど変わらなかった、というか機転無しならモブ兵士以下だったと思う。でも、ひとりじゃ強い敵に挑むのは無理だけど、知恵と仲間との協力で突破して行くんだよ。戦闘訓練も戦闘アクションも作戦も、基本は仲間と協力して行くんだよ。おかしいことはおかしい!て言うけど、周りの先入観や環境に反発するんじゃなくて、お互いを尊重して最後は一緒に協力し合って困難に立ち向かって行くわけですよ。その結果「ありのままの自分でいられる場所を手に入れる」んですよ。
これが、もし最初から、「最初から剣の腕は一流!結婚なんて嫌!私が戦う!男になんて負けない!戦闘も作戦もひとりでできる!誰の力も頼らずにひとりで敵を薙ぎ倒す!」とかになってたらんもぉぉぉおおおおぉぉっぉぉぉぉぉぉ私はひとしきり泣きわめいて暴れてたあと実写映画は無かったことにする。記憶から抹消する。
でも青いウィルスミスも最初のPVの時点ではいなかった気がするので、後のPVで「ちゃんと出るよ~ん!」てなる可能性は十分にあるからそれに期待する。不安でこんな長文を書いてる私をあざ笑うくらい「名作」になっててくれ。頼むぞディズニー。ホントに。(包丁を持ちながら
ハァハァ。つい興奮してしまった。「ライオン・キング」よりまだ公開してない「ムーラン」についての方が長くなってすまぬ。でも吐き出せてスッキリしたので私は助かった!ではスッキリした所でまた創作に戻ります。それではまた今度!
noz
なんの脈絡もない。
どうもこんばんは霧島です。
これは唐突に落書きしたヒロアカの轟くん。(本文とは一切関係ない)
なんだか最近、ちょっと涼しくなってきた?ん?気のせいか?みたい
家に引きこもって仕事してるとなんだか段々暑くなってきてつい冷
これは…この使い方は合ってるのか…
みたいな葛
まあパソコンが熱持っちゃっても困るしね!!
ただ、次の電気代請求は少し怖いです。
まあそんなわけでここ最近は
仕事と食料の買い出しと本屋さんくらいしか外出てなくて引きこも
そして運動不足に拍車がかかるのである。
そういえば先日サークルミーティング終わりに、ビアガーデンに行
私はポケモンは初期も初期のブルーで止まってる女なので、もう今
ポケモンもわからんけどポケGO自体のやりかたもわからんわ。な
できることが増えてるのはわかるんですけどそれをこなす方法はよ
というわけで更なる運動不足と不眠解消の為に筋トレを始めました
外出から帰って軽く汗をかいてる状態で、もう少し運動して汗だく
因みに昨日は背筋関係の筋トレしたんですけど、なんか肩こりが軽
はい。というわけで最近の取り組みでした。いかに書くことがない
創作に関しては現在漫画制作の為のネームを切っています。二三日
よし、それじゃあご飯も食べたし筋トレしてお風呂入ってネームをやるぜ!したらば!
rin
やりたいことがいっぱいあるのは、多分幸せな事である。
どうも遊木です。
気付いたらもう8月も後半ですよ。
大人になると時間の経過が早くなるとは聞いていましたが、こんなにも感覚が変わるとは。
リアルに時間泥棒がいる気がします。
今回は、ずばり「私が死ぬまでに完遂させたい創作企画」について、記事をかきたいと思います。
やりたいことは本当に星の数ほどあるのですが、今回はその中でも上位に食い込む数項目をピックアップしました。
□「クラウン」(漫画)
作品を見る⇒pixiv
2018年の夏より、web上で隔月更新していた連載漫画です。諸事情により一時休載していますが、現在も自分が望む形で表現していくために行動中ですので、企画自体は止まっていません。
この作品を制作する上で、強く意識しているのは漫画版「風の谷のナウシカ」(宮崎駿作)と「ピグマリオ」(和田慎二作)という作品です。どちらの作品も、物語を通して歴史、民俗(種族)、生活、戦争、愛、生と死……多くの要素を表現しています。作者なりの“神話”を描いていると言う言葉がしっくりくるかもしれません。
私も「クラウン」に対して、“自分なりの神話を創りたい”という想いを乗せています。しかし、描けば描くほど感じるのが、圧倒的な知識不足、勉強の足りなさです。
幸い、現在はインターネットの普及によって何かを調べることがとても簡単になりました。故に、前もって知識がなくても、ネタの切り口を持っていれば、それなりのものが創れる気がしてしまいます。が、実際は逆でしたね。ネタの切り口を沢山持っている人は、結局いろいろなことを知っているんですよ。
「クラウン」を“神話”と呼ばれるような大きな物語にしたいなら、日々勉強を重ねていくしかないなぁと感じています。
□「ヒビカ・シティー・プロジェクト(HCP)」(サークル企画)
2015年から開始したサークル全体の企画です。
※HCP;〈ヒビカ〉という一つの街において繰り広げられる出来事を、サークルメンバー全員の手で同時並行的に紡ぎ出すプロジェクト。
これについては、そもそも明確な終わりがあるものではないので、何を持って完遂とするかは微妙ですが、ただ、私が個人で進めている「ジレンマ猫」の物語を完結させたいという意味ではありません。
HCPにおける一番のオリジナリティは、世界観でも設定でもなく、「制作スタイル」だと思っています。この制作スタイルを楽しいと感じ、個々の作品だけでなく展開の仕方も含め、企画全体が評価される完成度まで持って行く。それが目指すところです。
数年前に、強化年間ということでサークル全体で集中的に取り組みましたが、もともと先を急ぐ企画ではありません。それでも、何かしらの形でレベルアップする機会があったらそのチャンスは逃さないようにしたいです。
□「Doors」(漫画)
これは元々須々木氏原案の作品で、サークルを始めて最初の1年ぐらい、力を入れていた漫画です。(実は探し出すとサイトのどこからか見られます)
現代ベースのロー・ファンタジーで、まぁ……どこ〇もドアっぽいものが出てくるサスペンス?です。イベントで同人誌も出しました。
本編の連載に限らず、関わるもの全般、もう随分長いこと動いていませんが、実はちょいちょい話題にはあげてきました。「やる機会があったらやりたい」とは言い続けつつ、現実的な優先順位の問題で放置されていた作品です。
いつになるかはわからないけど、必ず完結させるぞ……!と考えていたのですが、最近になって変化してきた周囲の環境によっては、もしかして思っていたよりは近い将来、また制作を開始することになるかもしれません。そのときは勢いを持って取り組みたいです。
□「I walk around Yokohama at random.(仮)」(アート)
「横浜×Random Walk×自分の創作」をテーマにしたアート企画です。
タイトルも仮タイだし、内容も詰め切れていないのですが、これもずっとやりたいと思っていたことで、今年度から具体的に動き始めました。アート企画ということで、長い期間、腰を据えて取り組もうと思っています。
なんとなくやりたいことはありつつも、最初の一歩目をどう切りこもうか4月からずっと悩んでいたのですが、最近になって「これが何かの突破口になるかも」というアイデアが出てきました。
横浜は、様々な場面でアートを積極的に街に取り入れています。そして、活動拠点としてRWも横浜に拘ってきました。多くの文化を日本に招き入れた場所であり、狭い範囲に様々な特色がある。歴史と便利さを兼ね備えた、創作にうってつけの街です。
自分達の活動と街がどう結びつき、どのような作品に繋がるのか、今からわくわくしているので、この企画は丁寧に扱いたいです。
あと、これは自分が主体となっているわけではないので省きましたが、その昔制作した「ノンノ・リレイショー」も完遂させたい、というか完遂させるときにプロジェクトメンバーの一員でありたい企画です。
須々木氏が主体の作品ということで理系ネタが結構出てくるのですが、思っていたよりも早く(科学技術的な意味で)現実に追いつかれそうなネタがあるらしいので、どうにか続きを作る機会が早く来ないかなぁと思っています。
個人制作のもの、誰かと組んで進めるもの、どれもやり遂げたい企画です。
身体はひとつしかないし、現実的な優先順位というものは当然ありますが、「全部やりたい!」というわがままを諦めたら何のために創作活動をしているかわからなくなるので、どの項目もチャンスが巡ってきた時に逃さないよう、準備だけは進めていきたいと思います。
創るってたのしい!
aki
【正式参加募集開始!】第9回横浜創作オフ会【9月14日(土)】
横浜創作オフ会幹事の須々木です。
さて、タイトルにもある通り、第9回横浜創作オフ会の参加受付を正式に開始しました!
すでにツイッターで告知している通り、開催は 9月14日(土) です。
ただ、予約等の都合で参加〆切はその2週間前 8月31日(土) なのでご注意ください。
なお、もしも参加希望者が50名を超えた場合、参加〆切前であっても参加できない可能性がないわけではありません。
あまりギリギリを攻めずに、早めの参加連絡を宜しくお願いします。
ちなみに、過去最多は前々回の43名でした。
いつもながら増減についてはまったく予想できませんが、ざっくり30~50名くらいを見込んでいます。
というわけで、詳細は第9回の特設ページを参照してください。
コンセプト等は相変わらずです。
今回も「横浜創作オフ会応援企画」は受け付けているので、興味のある人は企画説明ページをご覧ください。
本日からオフ会までの期間中、ツイッター等でも積極的に情報発信していきたいと思うので、宜しくお願いします。
なお、情報発信については、前回同様、Random Walk公式アカウントを主に利用していきます。
このオフ会は、「Random Walk主催」ではなく、あくまで「須々木主催」なので、本当は個人アカメインでやりたい気もしますが、発信力にかなりの差があるので。。
もちろん、須々木(幹事)の個人アカウントからもアレコレ発信していきます。
参加希望DMや質問等も、幹事の個人アカウントにするのがスムーズです。
毎度のことですが、リピーターも初参加も超絶大歓迎です!!
たくさんのご参加、心よりお待ちしています。
質問等も遠慮なくお願いします~。
↓ ↓ ↓
※いつもどおり、イラスト素材は遊木。
sho
「天気の子」見ましたが・・・。
須々木です。
先日、新海誠監督作品「天気の子」を見てきました。
見に行ったあと、“感想戦”なる謎イベントをやることが急遽決定し、復習としてもう1回見に行きました。
「1回目に見たときと、何か違う感覚を持つかもしれない」と思いましたが、2回目もあまり変わらず・・・という感じで。
そんなわけで、単純に、僕の個人的な感想、および感想未満のメモ書きのようなものを残しておきます。
1回目のあと、2回目を見に行くまでにメモったものですが、2回目を見て、その後に感想戦をしても特に変わらなかったので、ほぼそのままで。
特に分かりやすく整理していないのでご注意(思いついた順にメモ)。
見る人によって、様々な感想があると思うので、その点、くれぐれもご了承を。
※以下、ネタバレ気にせず書いています。
まず率直な感想。
「00年代のセカイ系が、2010年代に描かれると本当に空っぽで、その何かとてつもなく中身のない話を、美しい映像と音楽で最大限盛り付けし演出した、TikTokのような作品」と思いました。
エンターテインメント作品として、それなりに楽しめはしましたが、なんとも言えない不完全燃焼感。。
すごく勝手なことを言えば、「いろいろ勿体ない・・・」という感じ。
ちなみに、クレーターの縁にいても生き残れてしまう「君の名は。」に引き続き、科学考証という概念はないようだ。
これはローファンタジーを装ったハイファンタジーなのか?
ラスト、どれだけ雨が多く降ったところで、海面は上昇しない点に注意が必要(雨が降る分、雨雲になるべく海面から水分が失われているため、南極などの氷が急激に融解しない限り、海水の総量は変わらず)。
最後の廃ビルの場所に、どうして皆スムーズに辿り着くのか。
新海作品でも、ここまでのご都合主義ははじめてではないか。
科学考証にこだわるか雑かどうかということは、作品そのものの良し悪しにそれほど影響しないという判断なのか。
しかし、かつてのB級感が減り、背景情報などのリアリティーがますます凄みを増す中、杜撰な科学考証が目につくというのも一つの事実だと思う。
現実世界を舞台とするタイプの新海作品において、超自然事象が、メインの一発以外にも散見されることには、少しばかりモヤモヤ感がある。
つまり、「君の名は。」における「入れ替わってる!?」以外の不思議現象はなしにしてもらいたいし、同様に、「天気の子」において、「100%晴れ女」以外の杜撰な考証はどうにかして欲しいというのが本音である。
「君の名は。」よりもさらに対象年齢を下げてきた気がする。
さらに言えば、「言の葉の庭」→「君の名は。」→「天気の子」で順に対象年齢を下げている気がする。
ちなみに、新海作品の中では個人的に「言の葉の庭」が一番好きです。
なかなか主人公に共感するのがきつくなってきた(今回は、部分的に共感することすらかなり厳しかった)。
推理やアクションを楽しむタイプではないので、基本的には、主人公に共感できるかというのがすべてであり、それ故に、評価は真っ二つに分かれると思われる。
なお、今作は、ハッとさせるような展開上の大きな仕掛けもなかった(前作は、時間のズレが明らかになるところは大きな仕掛けとして機能していた)。
家出少年は葛藤を抱えているようだが、その葛藤そのものに触れられることはなく、単なる作中のトッピングになっている気がする。
家出の理由は、新海監督が意図的に描いていないようだ(その意図が作品にとってプラスかは議論の余地あり)。
しかし、それなら、家出の理由が気にならないような構成にするべきだったのではないか(あのスタートであれば、最終的に、何事もなく島に帰ることに違和感を持たざるを得ない)。
結局、「君と出会い、離れ、また出会うのか出会わないのか」という話。
他はわりとどうでも良いんだろう。
秒単位で刹那的に楽しみ消費し、忘れて次の刹那へ。
それが過去の何かから繋がっているとか、未来の何かに繋がるなんて話はどうでも良い。
パッションだけを求め、ただただ短絡的に。
整合性なんてクソくらえ。
そんな勢いに、より共鳴する世代が、受け取って楽しめれば、それでこの作品の存在価値は十分。
そんなところなのだろうか。
こういうことやったら、将来に響く?
知るかそんなもの。
大人になれよ少年。
知るかそんなもの。
「大人になれよ少年」と言われても「大人にならない」。
つまり、本作で言わんとしているのは、「大人になれよと言われても気にせず子供のままでいろ」ということなのだろうか。
確かに、面倒な理屈と忖度の糸に絡まり身動きが取れなくなりがちな昨今において、このような作品は、分厚い雨雲に差し込む一筋の光なのかもしれない。
実は、「千と千尋」以降の宮崎アニメ的な新境地なのか。
直後より暫く経ってからの方が良く感じる・・・と思ったが、意外と二度目にも印象は変わらなかった。
新海監督の過去作「雲のむこう、約束の場所」のリメイク版とも言える。
少女と世界を天秤にかけるのはまったく同じだし、雲を超えたところに超自然的なスポットがあり、そこで少女と再会するというのも同じ。
そして、時が経過して、主人公以外が大人の考えになっていき、取り残された主人公と対比されるのも同じ。
しばしば宮崎作品からの影響を色濃く受ける新海作品。
しかし、宮崎作品は「成長」を描くのに対し、新海作品は「成長したくない」(成長しないままでの「肯定」。ただし、世間一般に広く受け入れられないことを理解しているので、各作品中でも肯定してくれるのはごく少数)を描く。
この点については、今作において「これ以上ぼくたちに何も足さず、ぼくたちから何も引かないでください」という台詞に集約され、非常に象徴的だった。
宮崎駿は、自身が内なる純粋な情熱に突き動かされる“子供”だから、〈大人になっていく過程=成長〉を描き、新海誠は、自身が理性に制御されている“大人”だから〈子供のままでいる願望=アンチ成長〉を描くのか。
その意味で、本作は、新海誠の原点回帰なのか?
宮崎駿でいう、「もののけ姫」→「千と千尋」に近いものを感じる。
「千と千尋」から、ご都合主義とも言える、唐突なアイテム出現、超展開が見られるようになる(人気が定着してきたため使えるやり方とも言える。「ポニョ」もかなり顕著)。
時として「伏線の張り逃げ」に見える要素が、もしかすると一度見るだけだとチープに見えてしまうリスクを生む。
そして、この贅沢な(伏線を回収しないで良しとされる限られた者だけに許される)、作家の自信に裏付けられた手法が、「天気の子」で新海作品として初めて大胆に取り入れられている気がする。
科学考証は敢えてしていないのか。
これは、パースなどの作画上の整合性を無視しても作家の意図を重視する宮崎アニメに通ずる気もする。
様々な次元で、こうあるべきという「正しさ」を重視しない反抗的な姿勢を感じる(作中で、法に歯向かい警察に抵抗するところもしかり)。
思えば、新海監督は、自覚の有る無しに関わらず、宮崎駿の影を追っているように見える。
「星を追う子ども」は、あまりに露骨だったが、まさにジブリの影響を感じさせる作品だった(本人もジブリへの意識に言及している)。
また、「言の葉の庭」にも、「耳をすませば」との類似点を感じる。
沈む東京は、科学考証をすればありえないが、イメージ的にはジブリに通ずる。
「千と千尋」、「ポニョ」でも、沈んだ街に残る線路、生活していた町が沈んだ光景は、非常に印象的に描かれる。
また、津波で沈む街にも通ずるのかもしれない(「君の名は。」は、災害により壊滅する街を描き、その点で批判もされたようだ。そして、新海誠はそのことをそれなりに意識しているようだ)。
だからこそ、東京は沈まなければならなかったのだろう。
沈んだ東京で、無責任に「大丈夫」と言い放つ必要があったのだろう。
※ 微妙なことばかり書いてしまった気がしますが、面白い作品だったとは思います(たぶん)。ただ、「新海誠は、もっとできるでしょ!」という気持ちが強いので、やはり不完全燃焼感は如何ともしがたい。次作に期待。
sho






