動かな過ぎてお腹が空かない(でも食べるけど)
どうもこんばんは霧島です。
今月はまるっと漫画の作画期間だったのですが……
無事脱稿しましたーーーー!イェーーーーー!!!
ここ最近ではネームから完成までが一番早かったかなと思います。
いうて3ヶ月くらいかかってますが…(プロットから考えるともっと長い)
今回はいつもより仕事の量が少なく、かつリモートワークが多かったので
通常時よりしっかり自分の作業時間を取ることができました。
ただ、実感としては作業時間自体は通常より長かった気がする…(時間が取れたからと言って早く仕上がったわけではなかった)
それがきちんと作品に反映されていればいいのですがそううまくいかないところが悲しいところですな…。精進します…。
2月から始めた作画練習も開始早々ストップしてしまっていたのでぼちぼち再開しようと思います。
あと最近の絵柄の研究…というと堅苦しいけど、好きだなって感じたらどんどん取り入れていければなと。
まあそれを自分のものとして取り込むには膨大に描かねばならんのですが………なにはともあれ描くということに対して誠実に向き合っていければと思います。
さて、それはそれとして次はもっとこう……可愛い男の子を描きたい気持ちです。叶うかはわからんが……
基本ビジュアル重視めなんですが別にショタじゃなくても可愛いってあるんだな…
ていうか中身が可愛い(ただし可愛いには色んな方向性がある)のが結局最強だなと最近改めて実感してるのでそこら辺発散していきたい所存です。
私にとって可愛いは癒しであり救いで、それらは生きていく上で必要なものだからな……
現実世界が色々と厳しいので物語の中に救いを求めるのは私は大いに真理だと思っているので…(実際私自身が厳しい現実を生きているかどうかは問題ではない)
まあ…あーだこーだ書いてますが次の漫画描く前に私は先月やらねばならなかったことを全部脇に退けて走ってきてしまったのでまずは先にそれらを片付けないとね……確定申告とかね……(ポンコツ)
えーんもう数字見たくないです。
はい、そんな感じで明日から新年度になるわけだけど特別何か変わることなく平常運転で行きたいと思います。したらば!
映画『ミッドサマー』ディレクターズカット版を見て来ました。(ネタバレ多め:当社比
巷で話題の『ミッドサマー』を見て参りました!気になってた監督の作品なので楽しみにしてました。原稿真っ最中だけど行きたい~!とモタモタしてたらヒットしたことでまさかのディレクターズカット版が公開。3時間丁寧に地獄を味わわされると思うと「うへぇ~」と思わず声が出てしまいますが、どうせ見るならこっちでしょ!と意を決して行って来ました。朝一で見に行ったんだけど悲しいくらい雲一つない快晴。こんなに嬉しくない晴れは中々ないよ。割引デーを狙って行ったのですが、下調べが足りず一律2000円だったことを知らず、なら公開当日に見に来れば良かったー!とか、折角霧島さんに分けてもらったマスクして来たのにポップコーン買って食べるとかマスクの意味ないじゃん?バカでは?とか、グダグダしつつも視聴して来ました。
映像・小道具・ルーン文字・北欧神話については考察班のブログに任せて私はいつも通りゆるい感想に書いて行きますよ。まだ視聴してない人にできるだけ先入観を与えたくなくて感想でもなるべくネタバレは書きたくない派なのですが、今回は書きたいこと書こうとするとどうしても内容や結末のネタバレになってしまったので避けたい人はご注意ください。
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2年前程から夏にホラー映画鑑賞したり、有名ホラー映画『シャイニング』の続編『ドクタ・ースリープ』が制作中と情報を掴んでから楽しみにしてたこともあり、時々ホラー映画について検索していたんですが、近年のホラー映画作品の代表として『へレディタリー/継承』の名前を見かける機会が度々ありました。そして「ヘレディタリーの監督の新しいホラー映画が公開する!」ということでツイッターの映画好きの間で話題になっていたのを見かけ、まだ字幕なし状態のプロモーション映像も流れて来たのでなんとなく見てみました。
そしたら、「ここまでネット上や画面上の『映え』を意識した『ホラー映画』を作るとか、発想の逆転というかむしろ全力で有効活用する感性がすごいな」とかなり衝撃を受けました。「美しい映像が恐ろしい」という感覚は『シャイニング』で感じた感覚と似ていたので、「これは劇場で見たい!」とそわそわしてました。しかし、ここまで有名になっちゃうと「逆にそんなに期待しない方がいいかなぁ~期待半分で見よ~」と心に防衛線を張ったりしながら劇場に向かいました。
結論から先に言うと、「すごく貴重な映画体験をしたな。」という感覚が一番強かったように思います。公開前から情報を知って楽しみにしてた&初見をディレクターズカット版で見れた。という運に恵まれた事も大きい要因だったと思いますが、この映画は「色んなモノを感じる」部類の作品だったと感じました。「邪悪でエグい『海獣の子供』」みたいと言えばいいのか…風評に響くかなこの表現…。以前『海獣の子供』の感想も書いたので良かったらどぞ。
ホラー映画ではあるのですが、全体を通して「無慈悲なまでに『人間社会のコミュニティの問題・崩壊・そして取り込まれる恐怖』を丁寧に描いていた」作品だったかなと私は思いました。やぁ~、人間関係や精神が疲れちゃってる人は見ない方が良いと思います。下手すると派手なグロシーンや濡れ場より精神的にクると思うので。
作中では主人公ダニーに焦点を当てて様々なコミュニティが見られるのですが、まぁこれが順番に崩壊していく様をほぼ3時間をかけてじっくり丁寧に見せられるわけですよ。手厚い地獄。「家族の問題と崩壊」「恋人との問題と崩壊」「友人との問題と崩壊」「価値観が違う者同士の問題と崩壊」「閉鎖された環境での問題と崩壊」そして最後は「本編で1番やばいコミュニティに取り込まれる(自分を捨てるor狂気に身を任せる)ことで救いを得る」みない構成の流れになってるのが中々えげつない。なにがえげつないて、「実際に現実で起こっているであろうリアルティがある」のが怖い。
ホラー映画って途中から「悪霊」「悪魔」や「悪魔崇拝」「カルト集団」みたいなのが出て来て馴染が無い分ファンタジーに見えてしまうのですが、そういう表現が出てこず、徹底して「信仰・文化・価値観の違い」という雰囲気で通したのはこだわりが伺えて、ある意味で好感は持てたのですが…。
現代社会では「色んな国・文化・信仰・人・性の多様性を理解はできなくても認めよう」という認識が広まって来て良い事だと思うのですが、それ故に起きてしまう、それでも起きてしまう問題、人間関係って難しいね…上手くいかないね…的な空気も感じました。
ネットですぐ世界中の人と繋がれるのに感じる孤独感。不安から来る恋人への依存。鬱の妹が両親を道連れに心中。友人たちとの空気を気にしてドラッグを断れない。悲鳴が響いても意に介さず普段通り生活する村人。善意でコミュニティに引き込むおためごかしなありがた迷惑。外部の人間を犠牲にすることへの罪悪感の無さ。極限状態になると異常なはずの環境に救いを見出してしまう。孤独の恐怖と共感の恐怖を同時に見せてくる。もう、これでもかとコミュニティの問題を網羅してくる。もう許して欲しい。逃げ道が全部塞がれた恐怖で泣いちゃうよ。
つい、ゲーム時間は1時間とプライベートにまで踏み込む某条例やら、コロナ騒動で浮き彫りになった人種差別意識やら、とかが浮かんでしまいました。今はネットで調べれば色んな情報がすぐ手に入りますが、外からいくら正論やら法律の内容やら説いてネット上に流しても「実際にそのコミュニティを牛耳る組織やそのコミュニティの中で生活していかなければいけない住人」の中だと条例は通っちゃうし、差別と言っても無意識に怖がる&嫌悪する感情って自分でコントロールするの難しいし。簡単な答えとかないので地道にその都度、理不尽には怒って間違いは正してある程度距離を取るくらいしか思い浮かばない。もうどうすればええねん。脱線したのでこの話は終わりますけども。
ホラー映画なのに映像や演出に「繊細さ」を感じるのもすごく不思議でした。これは『シャイニング』を見た時の感覚と同じでしたね。『シャイニング』の監督スタンリー・キューブリックは完璧主義者で納得するまで何度でも映像を取り直す人だったそうですが、今作の監督アリ・アスターも繊細な完璧主義者で涙もろい人だそうで。なんとなく映像作りにもそういう部分が滲み出ていると感じました。映像や演出で、見てる側に「3時間最初から最後まで常に小さいストレスを与え続ける」みたいなえげつなさも感じて「そこまでするぅ???」て所も怖かったよ。最後までチョコたっぷりだもん。
他にも色々あったなぁ。見たい気分でもないのに見せられる濡れ場ってキツイというか、ホラー映画で濡れ場というのがもうキツイとか、これ推しカプにセックスさせたいオタクの図では?とか、ホラー映画なのに画面があまりにシュールすぎて思わず笑ってしまったりとか。
ホラー映画なのに映像や色彩が美しい、ホラー映画なのにリアルすぎるくらいリアル、ホラー映画なのに細部まで作り込まれて繊細、なんか、ホラー映画でここまで色んな感情が行ったり来たりするとは思ってませんでした。ホラー映画ではあるけど、切り口や雰囲気がかなり独特ですごく印象に残る作品でした。あの世界観に浸れるなら2000円出しても良いな!と思える映画体験でした。映画作品としても良作だったと思います。正直、キツイ内容なので繰り返し見たい映画ではないのですが、とにかく盛り込まれた要素が多いのでそれらを拾うために機会があればもう2、3度くらいは見ておきたいかな~、とは思いました。
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以下、蛇足の小話。上記はなるべく冷静に書こうと思って書いた感想ですが、とりあえず吐き出してスッキリしたいので勢いのままつらつら書いたものも下記で置いておきます。
被害者はみんな理不尽すぎる目にあってかわいそうなのですが、1番かわいそうだったの主人公の友人グループじゃない方のカップルだと思いました。主人公グループは問題てんこ盛りだったので崩壊する流れはわかるんですが、カップルは婚約直後で幸せそうだし人間として一番まともな感性持ってたはずなのに殺され方が1番酷いと感じて「あんまりだー!」てなりました。ホラー映画に出てくるカップルは死亡フラグでしかない。かわいそう…。スンスン。あと、「別れたい恋人がいるなら一緒に見てください」て誰かがコメントしてたと思うけど、私と同じ席の列にいた若い男女、カップルだったのかな、とか少し思いを馳せたり。
あと見てる時に『本当は怖いグリム童話』とかを読んでる時の感覚と似たモノ感じました。世界が現実から虚構に切り替わる様な感覚もあったので「現代版:不思議の国のアリス、みたいな作品を作ったらこんな感じかな。」と思ってたんですが、監督本人が「変態のためのオズの魔法使い」て表現してるらしいと視聴後に知って「ぅ…うわぁ…(思い当たるアレコレ」てなりました。正直あまりわかりたくなかった気もしますが。
視聴後に色々調べる程、監督の持つ繊細さを強く感じました。「常に小さいストレスを与え続ける」様な手法は、監督自身が「常に感じている小さいストレスや生きづらさ」が滲み出てる様にも感じました。「内容はアレだけど物語もその結末も『ダニーの心の傷を癒すセラピー的なもの』だった」「本編の殆どはダニーが心を癒す為に見ていた幻覚だったのでは?」「嫌いな人間を脳内で殺す、みたいに空想の中で心の整理をして現実と折り合いを付けてるのと同じなのでは」等の考察を見かけて、そういう視点は無かったので中々興味深いなぁ~と思いながら読んだりしてました。
視聴中は、最初からずっと不安で不穏、悲しすぎるのでココ丁寧に描写するのやめません?、わぁ~キレイ~、うわぁ~ガンギマりだぁ~、怖いハワワ、グロいンゴゴゴ、人が消えたあとに料理シーンを入れるな(真顔、イタタタタタタッ、1mもありがたくない濡れ場、うぇぇぇんあんまりだぁぁぁ、んんんコレは~www、て感じで感情があっち行ったりこっち行ったりで全然定まらず、この、なんとも表現しづらい気持ちをぶつける場が欲しかったのでココのブログで吐き出せて良かったです。スッキリしました。
それで長くなってしまいましたが『ミッドサマー』感想終わります。とりあえず『翔んで埼玉』系の明るいおバカ映画でも見てメンタルリセットしないと。
noz
『魔法少女まどか☆マギカ』 を見ました。
本格的に春の陽気になって来ました!でもマスクの中が汗でベショベショになるのが残念なこの頃。どうも米原です。
1月頃のミーティングにて行われた「王道・邪道について考える」企画。というのがありました。
【王道】を理解してるからこそ【邪道】なシナリオを生み出せるし、その王道と邪道を考慮しつつさらにその裏をかいたりあるいは深みがあるシナリオが作れる。ので、メンバーは【王道】と【邪道】とはなにかをしっかり把握できているのか、制限時間内でちょっとしたシナリオを作ってみよう!できあがったシナリオに投票して順位も付けよう!
…的な感じで、ちょっとした創作レクリエーションを行いました。結果、私が最下位だったので罰ゲーム、というよりはちょっとした追加課題的なモノが与えられました。王道と邪道の情報がメンバー内で1番古いのでは、という話になり、「じゃあ現在の王道と邪道をインプットしよう」ということになりました。折角なのでブログの方に感想をまとめようと思います。今回ネタバレは普通に出てくる感想になるので読む方は気を付けて。
●課された視聴作品
【王道作品】⇒『ソードアートオンライン』オンラインゲームというテーマを「人気で定番の題材」という認識まで押し上げた作品、という印象。
【邪道作品】『魔法少女まどか☆マギカ』魔法少女という定番の題材の裏をかき違った切り口で構成されたシナリオ。その後、影響された作品が大量に生まれたという印象。
どちらも今やそれぞれのジャンルの代名詞ともいえる有名作品ですね。私は見たことがなかったのですが!この機会にいよいよ見る事となりました。パチパチパチ。
今回は『魔法少女まどか☆マギカ』の感想をつらつら書いて行きたいと思います。
●『魔法少女まどか☆マギカ』 来年で10周年かな?ついに見る時が来たか!という感じです。
最早【王道】になってしまった【邪道】は【邪道】と呼べるのか?みたいな話にもなりましたが、当時大きな話題になった作品に触れるという意味でも、【現在の王道】を学ぶという意味でも刺激になると思っていたので楽しみにしておりました。 「前情報は入れないで見てね」ということでしたが、滅茶苦茶話題になった作品なので、webを使っている以上、完全に知らない状態でいるのは難しかったですね。放送当時のTwitterから流れてくる情報から「シナリオは虚淵玄」「キュゥべぇがやべぇ」「マミさんがマミる(当時首から上が無い絵が大量に流れてたのでお察し」という点は知った状態でスタート。
冒頭。最初からクライマックス。まどかが不気味な世界から現実の世界に戻って来たかのような描写。でも現実世界は明らかに崩壊してて、巨大な何かに苦戦するほむらを発見。「僕と契約して、魔法少女になってよ!」とのことなので、どうやらこの時点でまどかはまだ魔法少女じゃない様子。そしてなにかを叫ぶほむらと決意した顔をするまどか。
そして、THE魔法少女モノのOP。ここで冒頭で「世界が崩壊した時点でまどかはまだ魔法少女じゃない」のに、OPでは「魔法少女として日常を過ごすまどか」がいるのにすこし違和感。そして第一話から、「これはループ物である!」という伏線が大盤振る舞い。冒頭を見るにほむらは明らかにループした記憶持ちであり強くてニューゲーム状態。そして全12なのに2話が終わったが時点でまどかはまだ魔法少女にならない。ので、「本編はループの終わりを描くはず」で、これは「タイトル通りまどかが魔法少女になる決意をする話」なんだな、ということが大体察することができました。
個人的に一番すごいなと思ったのは、かなり序盤から「願うこと(魔法少女になること」と「『願いを叶える』ということはどういうことか(魔法少女になった後どうなるか」と「祈りと呪い」について丁寧に描いていたことでした。本来、魔法少女は「願いを叶える為に魔法少女になる」ものだと思っていたのですが、逆にまどマギは「願いを叶えた代償に魔法少女になって戦わなければならない」という構図になっていて、それが「願うこと」と「願いを叶えた後どうなるか」を描くにあたりすごくマッチしてるのが上手い!すごい!と思いました。
本編では魔法少女の設定が衝撃的で斬新で、かつループの回数や各ループでなにが起きたのか、つい意識がそっちに行ってしまうことが多かったですが、それでも各女の子たちが「なにを願い、願った結果どんな代償を払ったか」を中心に本編は描かれていた。「他人の幸せを祈った結果どうなったかが」が描かれていたのに、視聴者側も「みんな幸せになってくれよぉーーーー!!!」と願わずにはいられなくなる構成になっていたのがすごい秀逸だなと思いました。12話しかないのにあの設定とループと魔法少女物を融合させて完結させるってどういうことだってばよ。
あと、今回まどマギを見るにあたって1番失敗したな、と思たののは「私のループ物に対する観賞の姿勢」でした。私は「ループ物」や「並行世界設定」に少し苦手意識があるのですが、「私の理解力だと1周目見ただけじゃ沢山の伏線を拾ったり話のロジックは理解しきれないだろうから、とりあえず最後まで見て設定と結末を加味して2周目見よう」となってしまい、初見の集中力が半分くらいになってしまうのです…。「ループ物は事件の起こりも解決も結構なんでもありなイメージがあるし最初は気軽に見よう。」とか「見る側のループ物に対する知識がしっかりないと振り落とされるのでは?」と身構えてしまったのは勿体なかったなぁ~と思いました。
実際物語の軸になってるのはループや設定ではなく、基本は「魔法少女になり真実を知ったほむらがなにを想いなにを願ってループを続けていたか」で「魔法少女の真実を知ってそれでもまどがはなにを願い魔法少女になるか」だったと思いました。設定についてはキュゥべえがペラペラしゃべった内容と、ループについてはほむらの説明と伏線回収の10話の1回があれば大体の答えは出そろっていたと感じたので、ループ物でもかなりシンプルに分かりやすくまとめてくれていたと思いました。
なのに私はループ物への先入観から、視聴中は「ループ物として『ループを断ち切る最後の世界線』が重要なのはわかるけどの、そのシナリオの為に肝心の本編で描かれるまどかの疎外感強すぎないか~?」とか「これだとほむらがやってきたことをまどかは一生知れないまま…。」とか「宇宙のエネルギーの話は分からんけど設定の筋は通ったし完全い理解した(理解してない」といった感じで、結構最後の方までモヤモヤを抱えて見てましたよ。えぇ。
でも最終的には、まどかは最後ギリギリまで「魔法少女と魔女になってしまった大勢の少女たちを知ること」と「普通の女の子」であることが重要なんだなとなんとかく分かったし、まどかがあの祈りと願いを叶えるにはやはりほむらはループして因果律?を集約しなきゃいけなかったし、最後にこれまでのほむらの行いをまどかが認識できたし、宇宙の話も「大量に消費されてるエネルギーを補充するために大きな感情を発生させエネルギーにする」って所さえ分かってればなんとかなったなと、気になってた点が最終話で大体解消されたのは「おぉ~!」とすごい感動しました。結果的にかなり分かりやすく構成させていたと思ったので、「これは難しい話かな?」と諦めるのがちょっと早すぎました。反省。
まぁ、でもやっぱり虚淵玄シナリオの生々しさとエグみは苦手な部類だなと思いました!はい!未成年の子どもに幸せになれる壺を売りつけて不当な契約をするよ⇒宇宙規模の借金を人生と命と魂を懸けさせ返済させるよ⇒君たちが願った結果で代償なんだから因果応報だよ⇒なにが不満なんだよ世間知らずのおこちゃま共が、みたいな胸糞悪さを常に感じてたのでキツかったですね。宇宙にはクーリングオフなんてサービスはない。なんという魔法少女ヤクザ。
さやかに関しても、「最後も筋が通ってたので納得。むしろ徹底したのは好感が持てる。命は救われなかったけど祈りは報われたのだ。」と思う自分と「ど゙゙ゔ゙゙じ゙゙で゙゙(拳銃を構えながら」と思う自分が殺し合いしてますし。杏子のそもそも生い立ちからあまりにヘビーすぎるし。まどかのお陰で魔女化という悲劇は無くなったけど魔法少女になるにはやっぱり魂を抜いてるっぽいし魔獣との戦いは命懸けだし100%の悲劇が70%の悲劇になったくらいなのでは?魔法少女物ではあるけど上手くいかない現実というものが凝縮されてました。大勢の未成年の子どもを利用して維持される宇宙とか1度滅んで良いのでは???みたいな気持ちになりましたわ。
まぁ、意外にもキュゥべえにはそこまで憎悪はなかったんですけど。始終「こわ…」「うぇ」って感じでしたが。「宇宙外生命体でしかも感情が無いならいともたやすく行われるえげつない行為くらいするだろうな」とは思ったので。でもまぁ拳銃持ってたら見かけ次第撃ち殺すでしょうけど。憎しみはないけど見たら殺す。黒光りするアイツの様に容赦なく殺す。
全体を通して見て、肌に合う合わないはありますが文句なしに名作だと思いました。ループ物への先入観の所為で衝撃と感動が半減してしまったー!と後悔はしたものの、もしリアタイしてたら、3話で脱落して続きを見るのは5年後とかに多分なってましたね。なので、結果的には今一気に見れて良かったなと思ってます。
ここからは蛇足ですが、創作してると「生い立ちが重く暗い登場人物が大量発生しがち」なのですが、その中でも「なに不自由なく家族にも友達にも環境にも恵まれ精神が滅茶苦茶健全に育った人物にしかできないこと」を考えるの好きです。あの家族の中で、特にあの母親に強く影響されて育ったからこそ「普通の女の子」だけど最後にあの「祈り」と「願い」に至れるという説得力があったので、作中で1番好きなキャラはまどか母だったりします。ちなみに魔法少女では杏子が1番好きです。
あと、2周目を見ながらこの文章書いてるのですが、OPのまどかはループする前の1番最初の世界のまどかなのかな?と思いました。最強の魔法少女から遠そうな日常風景とか、最初は猫を助ける為に魔法少女になったのかなぁ~とか思いました。
そんな感じで、『魔法少女まどか☆マギカ』の感想終わります。
【王道】のインプットとして、残りの『ソードアートオンライン』も楽しみですが、「『好き』『面白かった』以外の感想が浮かばなかったら感想ブログは省略かな!」とか思ってたりします。はい。
noz
塩焼きじゃなくて味噌煮にすればよかった
どうもこんばんは霧島です。
最近はいつになく引きこもっています。何故なら原稿がヤバいからだ。
普段は引きこもっていられない私ですが原稿やってると引きこもるのがあまり苦でないことに気付いてしまいました。
いつもは原稿中でも仕事で外に出るのであまり気にしたことなかったんだけど、ここしばらく家で仕事してるので家に食料があれば買い物にすら出ない始末。
ヤバいぞ…明日は何か動物性タンパク質を買いに出かけると決めたぞ。
はい、そんなわけで原稿中なのですが、起きてる間中ほぼ画面を見てるので眼精疲労が凄まじいです。
ちなみにフラッシュをたいて写真を撮った時に赤目にならない人は眼精疲労らしいから要注意だぞ!
長時間画面を観た後蒸しタオルを瞼の上にのせて10分横になるのがマイブームです。
めっちゃ気持ちいい。
画面に向かう時間を極端には減らせないのでせめて目にいいものを食事に取り入れようということで調べるだけ調べたりしています。
目にいいとされる栄養素やそれを含む食物について自分用のメモから少し…
●ルテイン
これはブルーライトなどの光から目を守り、コントラストの感度を上げるそうです。
ブロッコリーやほうれん草、キャベツやレタスなどに含まれます。
特にブロッコリーにはルテインを始め、目の粘膜を作る働きのあるビタミンCや目の粘膜の機能を保つビタミンB2.ビタミンAなど、目に良いと言われる栄養素が多く含まれています。
●アントシアン
ブルーベリーとかで有名ですね。
疲れ目や視力の低下を予防してくれます。
他にもぶどうやなす、黒豆なんかにも含まれています。
●アスタキサンチン
これは鮭の切り身やいくらなどに含まれる赤い色素です。
抗酸化力が極めて強く、代表的な抗酸化ビタミンであるビタミンEのやく550倍から1000倍に相当すると言われているそうです。
眼精疲労による目のピント調節に役立ちます。
●ビタミンA
目の粘膜をを保護して、網膜の状態をよく保ちます。
ブロッコリーやかぼちゃ、ほうれん草の他にもレバーやうなぎ、チーズなどに含まれます。
●ビタミンB群
ビタミンB1には、視神経を活性化させ筋肉の疲れを和らげる働きがあります。
また、ビタミンB6は目における細胞の新陳代謝をサポートし、眼精疲労を改善する働きがあります。
視神経の働きを正常に保つためにもビタミンB2やB12も欠かせません。
豆腐、のり、うなぎ、レバー、サバ、サンマ、イワシ、牛乳、卵、納豆、そば、シジミ、アボカドなどなど
●ビタミンC
目の疲れや充血を防ぐ効果があります。
コラーゲンの合成に関わっているので、健康な毛細血管を維持するために必要な栄養素のようです。
イチゴやキウイ、ジャガイモ、サツマイモ、ピーマン、ブロッコリー、ほうれん草などに含まれます。
まあ調べるだけ調べて実際ちゃんと食べてるのかと言われれば私は怪しいところですが、今日の晩ご飯どうしようかな〜という時なんかに少しでも思い出せれいいのかなと。
ちなみに今日は今からサバを焼きます。
はい、では最後に夜中に沢山の画像とにらめっこしながら描いたサバの味噌煮を置いていきますね。お腹すいたわ。
アニメ「メイドインアビス」を見た。
須々木です。
今更ながら、2017年に放送されたアニメ「メイドインアビス」を見ました。
そんでもって、先日「劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明」を見に行ってきました。
※原作漫画未読。
せっかくなので、思ったことを軽く書き留めておきます。
以下、具体的なネタバレはしていませんが、一応ご注意。
* * *
この言い方が適切なのかちょっと分かりませんが、何から何まで良い作品でした。
などと言いつつ、初見ではなかなかのダメージを食らいましたが・・・
はっきり言って、誰彼構わず広くおススメできる作品ではありません。
まだ見ていない人で、これから見るという人はあくまで自己責任で。
というわけで、何が良いと思ったのか、具体的な内容にはあまり触れずざっくり書いておきます。
まず、重厚でかつ細部までつくり込まれた世界観は圧巻の一言です。
ビジュアルだけでなく、文化や生態系や原理的整合性まで含めて巧みに織り上げられていて、それでいてくどくなく、作品の軸が迷子になることもなく。
すべてのシーンに説得力があり、必然性が感じられ、なんてことのないシーンを見ているだけでも想像が膨らむ。
ビジュアル的にも、厳かでかつ美しい。
巨大で深淵で人智の及ばぬ生態系の有り様を、恵みと畏怖の両面を持ったものとして、直感的に分からせてくれる。
個人的に、世界観のつくり込みというのは、己の創作においてもかなり高いウェイトを占めているので、その意味でも非常に刺激的でインスピレーションを受けるものでした。
音楽も凄い。
いちいちクオリティーが高すぎる。
振れ幅の大きいストーリー展開を一つの作品の中に繋ぎ止める上で、物凄く大きな役割を果たしているように思えます。
僕は音楽に詳しいわけではありませんが、それでも作品において音楽の果たす役割はとてつもなく大きいと思っているので、音楽を大切にしていて魅力を引き立てている作品というのは、大変好みです。
というわけで、耳から得られる満足感も素晴らしいものでした。
キャラが良い。
この世界観だからこそというのはありますが、一人一人が生きている。
一人一人が強さと弱さを抱えながら、逞しく生きている。
要素だけゴテゴテに付け足しまくった結果として「キャラが立っている」のではなく、確固たる芯とエピソードの結果として「キャラが立っている」ように感じますが、こういうキャラのつくり方は個人的に大変好みです。
特に、現実世界では成立しえない次元で描写される「厳しさを伴う愛情や友情」は印象的でした。
世界とキャラが断絶していないからこそ、違和感なく受け取ることができ、感情を揺さぶられます。
この世界で生きる上で求められる「したたかさ」は、現代社会で生きる人にとっても示唆を与えるものである気がします。
そして、もちろん、ビジュアル的にも非常に魅力的です。
アニメ的面白さと作品世界における必然性が見事にマッチしています。
さらに、これらがバラバラにならず、強烈な謎と明確な動機を伴ったストーリーでまとめ上げられています。
各要素がハイクオリティーなのに、肝心のストーリーがそれらを束ねきれず、空中分解を起こすような作品もある気がしますが、本作品は束ねてさらに上の次元に昇華させるような凄みを感じました。
食事シーンに象徴される日常シーンと、あまりにシビアな展開のギャップ。
未知の領域に踏み込むワクワク感と、そのワクワク感を打ち砕く絶望感。
両極の間を往復しつつ、増幅される感情の質感。
人間がもつ非常に原初的な部分に訴えかけるような、ある意味、究極的なエンターテインメントを垣間見せる作品と言える気がします。
簡単に「面白い」と言って済ませられる作品ではないけれど、これこそ目指したいエンターテインメントなのかもしれないなと。
というわけで、こういう感覚を人に与えられるようなものを生み出したい。
そう思わせる名作です。
続編も期待!
sho

