9月30日、

あの2週間のたのしいおまつり

 

乱痴気STARTER10周年企画

『坊's WAR頭』

も、無事終演となりました。

 

乱痴気STARTERとしては過去最大規模の公演数、キャスト数。

お陰様で全日程超満員、あの台風接近のさなかでさえ、たくさんの方に見守っていただきながら、

千秋楽を迎えました。

 

10年前の自分よ。

この景色が想像できたかい。

 

乱痴気STARTERの第一回目は、それこそ坊主バーをかりきって、たった二日間だけの公演でした。

お客様は20名ほどしか入れないお店の中で、

若気の至ったお芝居を、5人のキャストでやったのです(はず)。

 

その時の仲間は、いま一人として乱痴気にはいません。

学生からの付き合いでしたが、

それぞれやりたいこと、羽ばたきたい方向があり、

ぶっちゃけけんかなどもして、

ひとり、またひとりといなくなりました。

 

それから、この10年間、たくさんの出会いがあり、別れがありました。

ひょんなきっかけで、流れに巻き込まれるように乱痴気に入ることになったことがいたり。

ずっと一緒にやるだろうと思っていた子が、家の事情で芝居をやめないといけなくなったり。

順風満帆になんかぜんぜんいかなくて、

乱痴気STARTER自体、芝居やお客様との向き合い方をあらためなければということになり、

本公演を打たずにコント&トークライブしかしなかった年もありました。

ほかの劇団ともめたことだってあります。

いや、未だに、もっとしっかりしなければ、と

もっとうまくやれんもんかねえと、悔いるようなことばかりで。

私も頑固者であるもので、やわく構えればよい部分が、どうしてもそうできなかったりして…。

 

公演を終えるたびに、何か傷つくようなことがあり、

何かを傷つけ、

もう全然スタイリッシュなんかじゃない10年の日々。

 

私は、

おそらく、天性のカリスマリーダーではありません。

背中を見せて、人をひっぱれるような立派な人間ではありません。

未だに後輩にどうしたら好いてもらえるのか悩んでウジウジするような、

どちらかといえば小物の部類に入る人間です。

強欲、傲慢、怠惰、嫉妬深くネガティブで、七つの大罪お前かよ、と言いたくなるような、愚かな愚かな人間です。

 

そんな私を、

叱咤激励し、背中を押し、

支えてきてくれた人がいたから、

10年目を迎えられました。

 

なぜ、自分がいまここに立てているのかも、わからないのに。

たくさんの人が、手を貸してくれるのです。

私がもしも人に自慢できることがあるとしたら、

たったひとつ、私のまわりはこんなにもおせっかい焼きで、情の深い人々がたくさんいてくれる、そのことだけです。

 

辞めたいと思った時、怒ってくれた人。

私の進むべき、作品の道を指示してくれた人。

楽しい楽しいと言って、笑ってくれる人。

喧嘩をしても、いやになってもしぶとく付き合ってくれる人。

自分が芝居から離れなければならなくなっても、未だに乱痴気に手を貸してくれる人。

 

早く恩返しがしたい、早く恩返しがしたい、と言いながら、

なかなかこれといった恩返しができずに、借りばかり作っていますが。

きっと皆さんが、ふれていてよかったと思えるユニットに、してみせます。

そう、10年目なんて、まだまだ道中で。

 

過去最大規模といっても、まだまだ演劇界は広くて、てっぺんなんか見えないけれど。

小劇場の片隅の、この静かな炎が、いつか日本中に広まる日を目指して。

 

どれだけしっかりするといっても、

私はまだまだヘタレてばかりだとは思うのですが、

どうかこれからも、末永くお付き合いください。

 

素敵で最高な10年目をありがとうございました。

そして、

さらに素敵で最高な11年目以降を届けられますように。

 

次の10年は、

オタクが大進撃をおこすぜ。

 

イケてるオタク演劇ユニット

乱痴気STARTER主宰

山元彩/モローノ・モチャラティ