今日も昨日に引き続き会計ソフトの授業である。
本日は自営業をはじめ合資会社などの会社の種類をおさらいし、税制システムをおさらいがてら詳しく説明された。
いや本当にコース自体が変わったのではないか、と思うぐらい状況は一変した。
授業は実に密で充実している。みんな今までわからなかったところを先生に積極的に質問して雰囲気もとてもいい。
休み時間にはルーマニア人の子が実家から色々ルーマニア名物を送ってきたからお裾分けだよーっといって持ってきてくれた。
基本こういうものは食べられないと思って諦めていたら
「ラーナが食べられるようなものを選んで持ってきたから食べて!」
といって赤いパプリカを一口サイズに切り分けてくれた。
「これはルーマニアにしかないパプリカなのよ!」
「そうよ!食べたらびっくりするわよ!」
とモルドバ出身の子にも勧められた。
因みにモルドバとルーマニアは昔は一つの国だったので彼女たちはルーマニア語で話している。
そして一見ただの赤パプリカを食べてみると・・・・
脳裏に焼き付く美味さ
甘い!
フルーツみたい!
ウソやろ・・・・無茶苦茶美味しいねんけれど。
こんな新鮮で自然な甘味のパプリカ食べたことない!
「ねえ?そのパプリカの種くれない?家の庭に植えてみるわ。育ってくれたらええねんけれど。」
私いくから!
「ラーナすごく気に入ったのね。いいわよ是非遊びにきて」
と種をゲットしたイタリア人の子が笑って返事してくれた。
いやもうピーマン革命だよ。
「このペーストも美味しいいのよ。これは野菜ばっかりだからアレルギー問題なく食べられるわ。はいどうぞ。」
といって小さな器によそってくれた。
トマト、玉ねぎ、にんじん、パプリカ、ナス(多分)のペースト。どんな味なのかなぁ?
全細胞が泣いた
美味しすぎて泣いた
なに?ルーマニアは美食天国か?冗談抜きで美味しいねんけれど。
「ボルザーノにもルーマニアの食材が手に入るお店はあるけれど、やはり商品だからそこまで美味しくないのよ。でもこれは自信を持ってお勧めできるわ。」
「私今度の休暇にはキャンピングカーでルーマニアに行くことを家族に提案してみるわ」
という子も出てきた。いや本気で美味しい。ボロネーゼの肉なしで野菜のコクが最大限に引き出されている。
「もう夜とか面倒な時はこれをパンに乗せて食べておくのよ。」
いやこれなら野菜だけやし栄養もあるし滋養高くていいよ。
先生にも持っていってあげたら
「これは美味しいね!もう少しいいかな?」
といっておかわりしていた。持ってきたルーマニア名物はあっという間になくなった。
ルーマニア!
さてこれで後半3時間もいけるかな?
授業はイタリアの税制の説明が続く。今日はなかなか濃いぞ。
姐さんが
疲れている
「おやおや疲れたかい?」
「そうね、流石に長いと疲れるわ。」
否定しない
姐さん好き
そして税制を確認するために実際に課税の計算をしてみたのだが姐さんは計算が速くて答えを言ってくれるのだけれど
スペイン語
先生も数字ぐらいはスペイン語がわかるらしく税制の計算はなぜか
スペイン語で
なんでやねーん!と突っ込みながらも手際よくスペイン語で答えていく姐さんを誰も止めない。もう面白くて仕方ない。
「だってイタリア語で数字言うの面倒なんだもの。」
そらそうだ
そして授業中にふと男女間の家庭での役割の話を先生がしはじめ・・・
「・・・それで私の前妻がね・・・」
「あら先生離婚されているの?」
とギリシャ語やラテン語が得意な子が質問した。
「うん、そうなんだ。。。。
二週間前に別居した」
・・・・・・・・・・・
一瞬静かになったが・・・・・
「あらどうして離婚したの?」
間髪なく聞くあんたすごいわ
「いや・・・こう服とかも脱ぎっぱなしとかで家のことを全然しなかったからそれが積もり積もって・・・・娘がもう僕とは一緒にいたくないと言って、それで別居になってね。1年後には裁判所から慰謝料の請求がくるな・・・」
どうしてこのコースはネタばかりなんだ?
別れられた理由に
クラス全員
納得
そりゃしゃーないね、という一切擁護なしな空気な
「奥さんとは何年一緒だったの?」
「35年かな」
「そう・・・まあ仕方ないわね。」
てか聞き続けるあなたすごいわ
「だから俺はしばらく仕事漬けなんだよ。朝の8時から夜の7時まで。責任者の先生が予定組んでくれたんだ。」
波瀾万丈じゃね?
もう流石に6時間の授業となると集中力が持つわけなく、もう先生の別居話で持ちきりとなり、誰も先生を擁護せず「まあ頑張って」と励まして授業終了。
濃い一週間が終わった。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
イタリア最北部ドイツ語圏の秘境、低地ドロミテの村を歩いて好き勝手にあれこれ書いたものを電子書籍として出版しました。
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