ねだる手紙を川に流す
無数の星は
さざめきながら
運んでくれたけど
あなたの胸は
頷くようで拒むようで
浮かんだ顔は
うん、と笑った
カササギの羽根を
一枚髪に挿して
遠い川を
越えようとしてみた
笹舟乗るなら
この手に明けの星
高く掲げりゃ水脈が弾く
逢いたいと、
出した手紙はその手の中
星を広げて星占い
ざわめきながら
目を閉じた
吉凶探せば川の瀬に
浮かんで沈む
時のあや
浮かんだあなたは
頷くけれど
カササギの返事が
不安だったり待ち遠しくて
空の彼方に
思いを掛ける
星を映して目を伏せて