いつになったら涼しくなるんだー
‥‥‥
吉永小百合さんと大泉洋さん主演の「こんにちは母さん」を叔母を誘って観てきました。
ムビチケが数枚手に入ったのです。
(夫の勤務先からの配給だけど)
娘や妹夫婦にもプレゼント。
下町の墨田区向島が舞台です。
浅草の見慣れた風景やお店も多々映ります。
吉永さんと大泉さん扮する親子の地元で起きる騒動と、そしてハッピーエンドという山田洋次監督らしいオチ。
涙あり、笑いありの人情映画です。
かつての向島は大きく栄えた花街でした。料亭や置屋が並び、芸妓さんは1000人以上おられたと。
浅草側のお客と芸妓さんは渡し船で向島を訪れたそうです。
想像すると風情ありますよね。
昭和後期には衰退しましたが、今でもそこかしこに名残があります。
私もこんな記憶があります。笑
「今夜はまたおじいちゃん向島よ」
と祖母が呆れながら言っていたのを。
観客はシニアがほぼ占めており(みなさん小百合さん目当て?)時折クスクス笑いが漏れました。ほのぼの〜。
しかも私のお気に入りのレストランで和装の小百合さんと寺尾聰さんがデートしているではないか
心が躍った。そして嬉しい♪ ←はい。ミーハーです
隅田川対岸の浅草(台東区)と向島(墨田区)は言問橋(ことといばし)が結び、この言問橋は作品のキーポイントとしても登場します。
実際に大泉さんがタクシーを拾うシーンでは通行止にして撮影が行われたという。
ってあそこはかなりの交通量ですよ。
さすが山田監督。
一方でこの橋には悲しい過去も。
昭和20年3月10日の東京大空襲では両岸から荷車やリヤカーを引き、逃げる人々でごった返し行き場を失ったそうです。
そこへ空から降り注ぐ焼夷弾が衣服や人へと火が燃え移り、言問橋は真っ赤に炎上しました。
水を求めて欄干から3月の冷たい川に飛び込む人は後を絶たず、しかしその殆どの命は助かることはなかったそうです。
戦前の言問橋
現在の言問橋
現在の言問橋
この界隈で暮らす人ならば知らぬ者は居ない史実ですが、劇中では少しその事にも触れてありました。
ホームレスやボランティア、シニアの恋愛、セクハラや早期退職など現代の問題提起が織り込まれながらも「自分らしく生きよう」で幕引きされてるとこが山田監督ぽい。
しかし吉永さん、78歳ですってね‼︎
まったく見えない。
お若い。お上品。お金かけてる〜
母が生きていたら同じ歳です。
吉永さんの下町のお母ちゃん役はどうも違和感が拭えなかったけど、美しい彼女を拝見することが醍醐味なのでしょうね。
あの方はたしか山の手育ち。
早稲田のキャンパスではマドンナだったらしい。
劇中では下町のいなせな江戸言葉を話す吉永さん。でもやっぱり吉永小百合が抜けれてない。笑
シリアスだったのが、人事部に所属する(息子役)大泉洋さんのポジション。
組織の秘匿性を守るために結果として親友でもある同期社員を裏切る流れになってしまうこと。
うちの夫も人事なのですが、やはり「板挟み」「つらい」「孤独」などネガティブワードを発した時期がありました。
そのテーマには近しさを感じ、胸が詰まりましたね。
その日は叔母と「利久」で食事をしました。
しかし待て。
牛タン小さっ‼︎
なのに価格は大幅値上げかーい
これで2300円超え。
たしかコロナ前は1700円くらい。
伊達茶クリーム大福付き ←要らない
なんだかなあ‥
原価高騰のご時世にある程度は寛容でありたいけど、ちょっとこれは酷いわ。