違う人から口々に同じこと言われると
多くのひとが同じことを言っていると思って、
そのことを正しいとして信じてしまいます。
確かにこの方法はその情報の真偽が正しいかを調べるために有効な方法です。
ただ、その情報の出所がおなじですと、問題です。
それは、おなじ情報を違う経路で聞いたことになるわけです。
例えば、ある実験をしてAという結果が出たとします。
そして、他の人が独立でその実験の追実験をしてもAという結果が出たとします。
そして、多くの人が、独立でその実験の追実験をしてもAがでたならば、
最初の実験結果がAとなるというのは殆ど正しいでしょう。
しかし、ある実験をしてAという結果が出たということを
例えば多くの経路で流すと、何回も実験をしてそのような結果が出ているのかと
人は誤認してしまいます。
これが、洗脳のような結果を生みます。
私がある程度信頼している方もyoutubeで、
自分が試したことでないことで、一般に言われていることを流していました。
すでに出ている情報を拝借して、流してしまうということは結構やりがちです。
実は私も、過去に面白いことを経験しました。
ある日、裁判官はどうやって判決を書いているのかということを上司に聞かれました。
私はそこで自分の考えを述べました。
後日、判決の話になったのですが、その中で、上司は私が過去に述べたことを
自分の考えのように述べてきたのです。
このように、自分が調べたことでもないのに、
自分が調べたことのように言うのは、大きな意味でのマインドコントロールにつながるので、
控えた方がよいのかと思います。