「ラーメン」(950円)
1994年に開館した新横浜ラーメン博物館では、開館30周年を記念して「あの銘店をもう一度」を実施してきた。全国の様々なラーメン店が出店してきたラストを飾るのは、ラー博開館から9年間営業してきた「六角家」の、常設店としての復活。
1974年に創業し、家系ラーメンを生み出した「吉村家」、そこから生まれた「本牧家」と共に、「家系御三家」と呼ばれてきた六角家だが、六角橋の本店は既に閉店していて、創業者も他界されている。今回の復活プロジェクトでは、創業者に生前に指名された、浜松「蔵前家」の店主が店を閉めて参画。「六角家」の名を残す戸塚店も協力し、屋号にラー博開館年と「+」をつけ、1994年の味からの進化を目指しているとのこと。ラーメンを全部「ふつう」で注文。
油や塩分など、何かを強調した家系ラーメンが目立つ昨今では、あっさりした中に豚骨の旨みを湛えたこの味はなかなか味わえないスタイル。家系ラーメンならではの短い中太麺でテンポよく啜れる。最近は「家系クラシカル」という言い方もあるが、私は「家系トラディショナル」と呼びたい。
「キャベチャー」(200円)
家系ラーメン店の定番トッピング「キャベチャー」も六角家生まれ。敬意を表して注文。パリパリ食感のキャベツにタレがかかり、刻んだチャーシューとの相性も抜群。後を引く味なので、ライスもつけたかった(^o^)/