(訂正 21:29 山本太郎さんの支持母体を間違えておりました。正確には中核派でした。山本太郎さんを支援していたのは中核派です。謹んで訂正いたします。山本太郎さんを支援していたのは中核派。)

小雨が降る中、新宿駅西口で第一声を上げる山本太郎候補(7月4日)

http://megalodon.jp/2013-0711-2130-18/www.zenshin.org/index.htm



 いやヤフーさんに文句はありません、馬鹿なんて嘘ですすいません。



ビッグデータが導き出した参議院選挙の議席予測

http://event.yahoo.co.jp/bigdata/senkyo201307/



 というわけで、東京選挙区と全国比例のデータしか持っていない私が勝てるところでだけ論じてみようのコーナーがやってまいりました。えー、総論で言いますとヤフーさんは偉大ですね申し訳ございませんという感じですが、残り6%から8%のところの積み上げがむつかしいようで、現状では東京選挙区の当落予想はヤフーのビッグデータでは当てられていません。



 細かいところを抜きにして言いますと、レガシーな情勢分析で言うと当確順に武見さん(自民)丸川さん(自民)山口さん(公明)吉良さん(共産)山本さん(中核)です。そこから少し離れて小倉さん(維新)と鈴木寛さん(民主)が追うという展開で、当確ラインからかなり離れていることもあり、ここからの追い上げはかなり厳しいと言うところで現段階ではここで勝負あった、東京選挙区は終わりですお疲れ様でした帰ろ帰ろあー今夜何食うかなといった展開になっております。ここからはWinning Rateの問題で小倉さんも鈴木さんも一桁%台の勝率を引き上げる努力として何をするかと言う戦術になり、落とせるのは山本さんだけなので、あいつは中核派が運動員にいるからどうのこうのといった足を引っ張る方向で頑張るほかありません。小倉さんも鈴木さんも基礎票がないうえに女性人気が乏しく若い人にも老人にも満遍なく嫌われているので普通のやり方では浮上できないと思うんですよ。小倉さんはラスト一週間で大々的な橋下批判とか展開し、クズ野郎呼ばわりして維新の会は私が改革しますとか宣言すればメディアが取り上げるでしょうから浮上の目はあるかもしれませんね。


 いまのはあくまで私見ですので、どこかの組織やクライアントの意見を代弁するものではありませんのであしからずご了承いただきたいのですが、このように万全の予防線を見事に張り切ったところで私が言いたいのは、ヤフーのビッグデータでの選挙区当選予想は東京に関しては外れてるなあという点です。



 7月4日現在とのことで、その後の情勢分析も数日分加えればひっくり返るところもあるのかもしれませんが、少なくともレガシーな調査では6月中の段階で民主党鈴木寛さんと当時民主党だった大河原さんは共倒れで残り1議席を維新小倉さんと中核派山本さんが争うというところまでは分かっていました。つまり、ヤフーのビッグデータ分析では低い投票率が浮き立たせる共産党の4位当確を見抜いていないんじゃないかということになります。



 これは、共産党関連のネット情報はテキストマイニングでも酷評がほとんどで、だいたいがアカは死ねとか共産クソうぜえといったネガティブワードに凝り固まり、浮動票の人たちも選挙当日に近づかないとわざわざ「共産 志位 かわいい」などと検索しないため、分からないんじゃないかと思うんですよね。そのあたり、おいお前ちょっと話し聞かせろよと千円札はためかせた婆を送り込んで定点観測して話を聞く情勢調査のほうがポジティブにお前らの情報が聞けるので正しいのだろうと言うことで。



 つまり、サイレントマジョリティというのは意外としっかりとした投票行動を胸に秘めているけどわざわざ検索しないし、テーマ別の論点は持ってても誰にも言わないんだろうと思います。これが、アメリカ大統領選挙の有権者情報モデルをそのまま日本にもってきてもうまく適応できないという点であろうと考えますし、それはアメリカ人ほどあけすけに「俺デモクラッツだし」とか言わない社会だということの証明でもあると感じます。



 ただ、総論でいうと相関モデルについては最終的な与党の獲得議席予測は近似値を取っていると思うので、やっぱり選挙区別の当落予想としてはまだまだ役に立たないレベルであろうと推測されます。いや、蓋開けてみないと分からないけど、少なくとも有権者の大枠と政党別得票数はかなりヤフーは正確に予測するかもしれない。だが個別ではまだまだだなあという印象。



 一方、グーグルは曽根せんせのところと一緒に面白いことをやっておりまして、これはこれで興味あります。インテージ、ブレインパッドも頑張って知見を深めて欲しいと思います。定点観測命やで。



グーグルなど、ネットが投票行動に与える影響を調べる大規模調査を実施

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20130710/1097247/



 ところで、同じヤフーのビッグデータ周りで面白い試みはこれです。



景気の「今」を把握することは可能か?(2)

http://event.yahoo.co.jp/bigdata/keiki201306/



 Y!Jさんには直接いいましたが、基本的には景気指標というのは気分値ですのでヤフーが持っているビッグデータでの解析が内閣府の聞き取り調査を先回りして高い相関を叩き出すのはごく当然のことといえます。というか、街角景気の観点でいうならば、内閣府が面白組織を使ってあんなことやこんなことをゆるゆるとやって集計し統計データとして発表する方法を事実上Y!Jはネットを使ってショートカットをしているわけですから、数字として近くなるのはごく当然のことといえます。



 これが、四半期ごとの貿易統計や国内の鉱工業生産の粗値を予測できるのだとすると話はまた違ってきます。お金ならいくらでも払うのでご一緒したいです。出さないけど。凄く意義のあることなんだけれども、もっとできることも多いと思うので、次に取り組むべきところはぜひ雇用統計とか鉱工業生産など具体的な経済活動データの先読みでお願いできればと。



 それが分かると家計支出の予測がつくんで家計に占める通信費の割合にシェアをかければ業績予測ができるようになりますよ(小声)。