まあ、決算なんだけど。去年とかと違いそうなことを備忘録的に。

期末大戦争
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2009/03/post-42a3.html
貧乏だろうが、不遇だろうが、能力のある奴はちゃんと浮き上がるようになっている
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2009/03/post-dfe9.html
● 伸びてる業種なのに、業績を落とす会社とアホほど伸びてる会社とがある

 当たり前のことだが… パイが大きくなっても、自社の売上に結び付けられず下請け化して埋没するところと、自社サが偉い伸びて利益率の高い自社開発が貢献、業績を上げるところとの差が開いてる。お前ら同じぐらいのタイミングで事業開始したはずなのに、何でこんなに業績に違いがあるの、というのを考えるに、単純な「経営者の能力」とか「開発した商品の当たり外れ」とかとは違うファクターを感じさせる。

 去年より差が大きくなってるのは、きっと経済全体のパイが伸びないので顧客の選別思考が強まっているからだろう。

● グローバル調達の上手さ

 同じく技術系のところでは、一昨年ぐらいまで良くあった「アメリカで新技術開発、日本で市場開拓」というゴールデンルールをやろうとして失敗しているところが多々。傾向は強まった。日本人がアメリカで会社設立、画期的な新技術でベンチャー設立という流れは、ブローカーも増えて玉石混交になったのだろうか。負けて帰ってきて反省するどころか失敗ではなかったと決算発表会で言われそうな気がする投資先も。

 なんか利益出してる会社の出先はUSだけでなくベトナムとかインドとかルーマニアとか。大丈夫なのかと思うけど、まあうまくいっているんだから文句もつけられないわな。

● うまくいっているモデルの模倣の優劣

 利益率が高いと先行各社で証明されたので、稼ぎのネタを求めてそちらへシフトしようという会社が好調・不振を問わず増えている。模倣したから良くなるのかどうかは分からん。ソフト開発から不動産管理までさまざま。中古物件だったりグローバルだったりキーとなる事業例は違うが、方法論は一緒。

● 参入障壁の低いビジネスの利益率が大幅に低下

 ネット系を中心に、販売代行や法人向けサービスは経費削減の煽りを受けて利益率が大幅に低下。物販も、キーがしっかりしていない会社は総じて負け組に。まあ、返品率が増大しているというのもあるけど。「フリー」に感化されて無料版を出したけど泣かず飛ばずのところが多いのも今期の特徴。

 だから、フリーが有効なのは目玉商品がそれなりの訴求力があってリピーターやロイヤリティが稼げそうな主力商品がある場合に限るって言ってるじゃないか。ニコニコ動画にMADあげてるのと訳が違うぞ。