鑑賞歴50年オトコの「落語のすゝめ」

1956年に落語に出逢い、鑑賞歴50余年。聴けばきくほど奥深く、雑学豊かに、ネタ広がる。落語とともに歩んだ人生を振り返ると共に、子や孫達、若い世代、そして落語初心者と仰る方々に是非とも落語の魅力を伝えたいと願っている。


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25で触れた上方のシリーズ噺“東の旅”について考察してみよう。

 

お伊勢参りは江戸時代から庶民の夢で、一生に一度はお参りしたい神宮であった。遠く江戸からも講を組んで多くの参拝人があったようで、地の利の良い上方では尚更のことであったろう。

 

大阪市に住む喜六と清八が伊勢参りをした後に京都へ回って見物をし、伏見から船で大阪へ帰るという道中を描いた一連のシリーズ噺で、全部で30ほどの噺があったが現在では10題ほどしか伝わっていないようである。残されている噺を基にして“東の旅”の道程を推測してみよう。

 

【往路】

 安堂寺橋(大阪市中央区松屋町)→東大阪市→暗峠(くらがりとうげ 生駒山麓)→奈良市→名張市→松阪市→伊勢神宮(伊勢市)

 大阪から一路東へ東へ、直線距離にして約100Kmの旅程で、恐らく一週間位掛けて歩いたのであろう。伊勢神宮では赤福餅を食べたようである。

 

【復路】

 伊勢市→松阪市→津市→亀山市→甲賀市→草津市→大津市→京都市→伏見(京都市)-(三十石船)→天満橋(大阪市中央区石町)→自宅

 帰途は伊勢街道から東海道を経て大津へ出、琵琶湖西岸の名所を巡り、京見物をした後三十石船で淀川を下るという旅程であった。大津で売られていた大津絵が土産として有名であった。

 

 地図を広げて喜六と清八の足跡を辿るのも落語ファンの楽しみの一つではないだろうか。

現在に伝わっているシリーズ噺“東の旅”の中では、一膳飯屋で二人が店の主と掛け合い漫才のような会話をしながら飯を食う「煮売屋」一度怒らせると七度、人を化かすという狐に二人が化かされて散々な目に遭う「七度狐」それに三十石船での船中を描写した「三十石」が面白い。

 上方落語ではこの他に、“西の旅(金刀比羅宮参拝を目的とした旅で、「兵庫船」が有名)”、“南の旅”、“北の旅(「池田の猪買い」が有名)”さらには“冥土の旅(「地獄八景亡者戯」)が有名”)がある。江戸落語でも旅の噺は多く、「お客さんが度々来てくれますように」という験担ぎ(げんかつぎ)からよく高座に掛けたと聞く。

 

 

 


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