ら(マル)落語コンシェルジュ ® 相山美奈子です
これは落語界の長老で音楽噺で爆笑王といわれた、
川柳川柳(かわやなぎ・せんりゅう)師匠にインタビューした記事を、許可を得て掲載しています。
インタビューも今回が最終回 ちょっとさみしい(/_;)
⑧幻の笑点メンバー
―――テレビはメジャー。一瞬で売れますね。
川柳 俺も真っ当に行けば、笑点メンバーだった。
(立川)談志さんが作ってくれて、あの頃はね、笑点は「金曜夜席」って野球の雨傘番組だった。
雨が降ると、当時後楽園はドームじゃないから野球ができない、中止になる。それで野球の無い日は金曜夜席、一応録画撮っておいたけど放送は先送り。ひと月に2本録って放送がない。
そのころまとまっていい仕事が来たから、東北行ったんだよな。
先の録画は決まってないから、当分ないだろうと仕事受けちゃった。で、東北のほうへ3日行ったよ、稼ぎに。談志さんから「明日録画あるから」連絡入って、「駄目だ俺、他の受けちゃったよ。別の人入れて」で入ったのが(林家)こん平。そして日テレの方でこのままやってもらうってことになって、それで止まっちゃって 結局私は切れちゃった。あの仕事があのメンバーでずーっといたら、まあいいや。
金曜夜席が笑点になっても、視聴率は上がらなかった。上がるようになったのはここ20年くらいから。
―――最後になりますが、師匠のように愛される、好感を持ってもらえる秘訣のようなものがあればお教えください。
川柳 それはわからないね。やっぱり芸風から来るもの。自分人間性はあまり知られたくないでしょ。だから芸風で、おもしろい、好き、それだけの話しでしょう。
――――インタビューが終わって――――
―――『自分人間性はあまり知られたくないでしょ。』
意外に感じた言葉だった。
高座を見る限り、川柳師は自分をさらけだすタイプの芸人さんだと思っていたからだ。
師の普段は物静かで、知的な感じがする。
驚く記憶力で、淡々と、一つの物語を聞かされたようだ。
私が聞きたいことと離れた部分もあった。
それは仕方がない。師の世代は、「心のことを考える」ことを教わってない、いやその余裕も無く走り続けてきたのだ。
愛される秘訣や、苦しみを乗り越える秘訣。そんなことを考えるより、働いたり、稽古をする。そういう世代だ。
最初は照れてはぐらかされちゃったかな、とも思った。
でもあとで考えると深い言葉だ。
『自分人間性はあまり知られたくないでしょ。』
自分の本当の本当の奥底にある、ちっちゃくてやわらかくて、とってもピュアでたいせつで大事にとっておきたいもの。
それは師も気づいていないかも知れない。
それをちらりとのぞかせてもらったような気がした。
今回、今迄の高座では見えなかった、川柳川柳師匠の人間性や、新たな魅力を感じられたことが嬉しかった。
師匠、ありがとうございました<(_ _)> もっと好きになりました。
また寄席に行きますね
みなさま、読んでいただいてありがとうございました
落語家さんへのインタビューはこれからも続けて行きます
乞うご期待!(^_-)-☆
お弟子さんのつくしさんと
以前のインタビューはこちら
【川柳川柳独占インタビュー⑤】
【川柳川柳独占インタビュー⑥】
【川柳川柳独占インタビュー⑧】
【川柳川柳独占インタビュー⑨】
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ら(マル) 落語コンシェルジュ ® 相山美奈子