いやしんぼ~台北の膨満感~3日目前半戦
宿のあたり。奇しくも(いや、ホントに)、日本人の夜遊びスポットに近かったらしく、夜ともなるとやり手ババアが多数出没。
台北滞在も今日で3日目。連日の暴飲暴食に懲りたおっさん2人は、本日は午前11時と遅めの出勤。着実に大人の階段を上ってます(たぶん2~3段くらい)。
やってきたのは宿から徒歩圏内にある人和園雲南菜。その名の通り、雲南料理の店である。
雲南料理ってなんぞ?
過橋米線とか砂鍋魚とかキノコが豊富だとか、その程度の経験と知識しかなくて、正直ピンとこない。ネットの評判が目に留まってなかったら、絶対来てなかったと断言できるわ。
店内は清潔かつ高級感があり、落ち着いた雰囲気だ。上品なおっさん2人にピッタリっすね。
日本語が喋れるおばさん店員がついてくれたので、色々オススメを教えてもらいながら注文も完了。さてさて、どんな料理が出てくるか楽しみっすね。
鶏油碗豆
まずは景気づけに、この店の名物であるさやえんどうのスープをずびずびといってみる。
皆々様方、まあまずはじっくり見ておくんなましよ。澄んだスープに翡翠色のお豆さんがぷかぷか浮かんでいて、見目麗しいったらないでしょう?
手間隙かけて一つ一つさやからほじくり出された小粒なお豆さんが、プチプチと小気味のよい食感を演出。クリアーで上品な鶏スープにお豆さんの甘味が弾けて、これがしみじみウマイ。
使っている食材は平凡だが、技術と手間をかけることによって非凡な味に昇華させとるわ!
マコモダケとエビの炒め物
正式名称は不明。メニューではマコモダケと牛肉の炒め物と表記されていたんだけど、おばさんがエビがオススメと言っていたのでこちらを注文。正直、海のない雲南でエビってどうなのよ?と思ったんだけど、まあいいやな。
こちらも素材の味を活かしたシンプルな味付け。人生初のマコモダケはしゃきしゃきした食感。ほのかな甘味があって、爽やかな味わいだ。
ただ、味付けがシンプルなうえ、エビもマコモダケも淡白なもんで、ちょっととらえ所がない印象。牛肉をチョイスしてた方がよかったかも。
↑これがマコモダケっす。
干扁香菇
続いて登場したのがキノコのカリカリ揚げ(もしくは揚げ焼き)。ごぼうチップスじゃないよ。このキノコは雲南省産のしいたけらしいっす。しいたけっていうよりも、エリンギっぽい感じっすね。
居酒屋のおつまみ的なパッとしないルックスなんだけど、こいつがなかなかやってくれよるんですわ。カリカリに揚がってるのかなと思いきや、中はシットリ柔らか。噛みしめれば甘味と旨味を含んだキノコ汁が、じゅわっと舌の上にほとばしりマッスル。程良い塩気と唐辛子のピリッとした辛味が相まって、途轍もなくビールを呼ぶ味である。
こいつはかなりオススメ!お豆さんのスープ同様、間違いなく必食メニューの1つであろう!
蕃茄肉沫焼茄子
こちらは雲南風ナスのトマトソース煮込み。中東とかヨーロッパでもフツーに出てきそうな料理だなあ。見たまんま何の変哲もない料理なんだけど、こちらも滋味溢れる味わいでウマイ。
ナスは口に入れると舌の上でトロッととろけてしまうような柔らかさ。そこに挽肉のコクと、トマトの爽やかな甘味と酸味が加わって、平凡ながら心がほっこり温まるような、おふくろの味チックな優しい味わいだ。オゥ、ママン・・・。
シメは雲南省名物の過橋麺。表面に油膜が張った激アツスープの中に、具と麺を入れて供する麺料理である。
科挙に向けて離れの小屋で猛勉強に励む夫のために、アッツアツの汁麺を喰わせてあげたいという妻のホットな想いが生み出したこの料理。本場では米で出来た米線を使うんだけど、今回は平打ちの玉子麺をチョイス。
過橋麺
・・・で、完成した品がコチラ。ネットでの評判は上々だったんだけど、コレはフツーだったなあ。たぶんベースのスープはお豆さんのスープと同じ鶏スープなんだけど、あのスープは麺を喰わすにはちと弱いんだよな。単体で飲む分には上品でウマイんだけどさ。
麺もコシが弱めのピロピロへなちょこ麺でフツー。特筆すべきことはない。具の豚もも肉をスープでしゃぶしゃぶっとしたやつも、特に味付けもなくパサ付いていてウマくない。うーん、炒飯でも喰ってた方がよかったかな?
・・・とまあ、シメはボチボチだったが、この店は結構オススメである。どの料理も素材の味を活かしたシンプルな味付けで、脂っ気も控え目。日本人好みの滋味深い味わいが好印象であった。
お勘定はビールも飲んで1人2500円くらい?値段の割に料理に高級感が欠けるのがやや難かな。
食後は國父紀念館駅の近くにあるICE MONSTERへ。
その名に恥じぬモンスター級のかき氷を喰らった。
しかしおっさん2人で来るような店じゃないな・・・。それに2人で1つで十分だったわ・・・。
でもおっさん2人で1つのかき氷をシェアするのも、かなりとほほだよなあ・・・。
ほいじゃまた。