楽園綺譚 -2ページ目

楽園綺譚

ホノルル在住のライターです。執筆記事やハワイの日常などをUPしています。何かありましたら hanacoshou@gmail.com にご連絡ください。















これは100年くらい前のドイツのコーヒー豆入れなんですけど、このお店で買いました。75ドルと微妙に高かったので、1回店を出て、次の日まで忘れなかったら買おうと思い、ホテルに戻って就寝。朝になっても全く忘れてなかったので買いに戻りました。古いコーヒー豆入れごときに忙しくしてしまったのですが、見ていると落ち着く温かみがあるのです。机の上にずっと置いています。

@Sesame + Lilies 
「うだつ」は金持ちの商家の象徴でした。本来は防火壁ですが、装飾としての意味がより大きかったようです。



月岡芳年「風俗三十二相 むまそう」ー 江戸時代末期の遊女が魚の天ぷらを食べる姿が描かれています。


八重洲の地名の由来になったヤン・ヨーステンの像。


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夫の実家の近所その3。毎日飼い犬を遊ばせに行く公園


前回までのエピソード :   


アメリカでは「よくある身近な話」として殺人のエピソードが語られることがある。今回は、私の夫が経験した殺人に関するエピソードの1つをご紹介したいと思う。


20年ほど前、夫が高校の同級生A君の家に招かれた時のこと。高校を卒業したばかりで、同級生十数人が集まって卒業パーティのようなことをやったのだが、その家に入るとすぐに鼻をつくような変な臭いがしたという。夫がA君に「この臭い、何?」と聞いたところ「2階に豚1頭分の肉が置いてあるんだ。一応保冷材でくるんであるんだけど、やっぱり臭う?」と答えた。夫は「そうなんだ〜」と普通に納得。すぐに鼻も慣れて気にならなくなり、食べたり酔ったりしながら変な臭いの中で友人たちと楽しい時間を過ごした。


もうお分かりだと思うが、その臭いは豚肉ではなく死体の臭いだった。パーティの数日前、A君が母親の寝込みを襲って殺害し、遺体をそのままベッドの上に放置していたという。重度のアルコール中毒だったA君の母親は、幼い頃からA君に暴力をふるっていた。父親はいなかったので、生活保護とA君のアルバイトで生計を立てていたらしい。そうこうしているうちに高校生になって身体も大きくなったところで、長年にわたる母親の仕打ちにキレて刃物で首を刺して殺してしまった。その後A君は更生施設に入ったが、今はそこを出て、結婚し、就職もして普通に生活しているという。

アメリカでは「よくある身近な話」として殺人のエピソードが語られることがある。今回は、私の夫が経験した殺人に関するエピソードの1つをご紹介したいと思う。


20年ほど前、夫が高校の同級生A君の家に招かれた時のこと。高校を卒業したばかりで、同級生十数人が集まって卒業パーティのようなことをやったのだが、その家に入るとすぐに鼻を通って目をつくような変な臭いがしたという。


夫がA君に「この臭い、何?」と聞いたところ「2階に豚1頭分の肉が置いてあるんだ。一応保冷材でくるんであるんだけど、やっぱり臭う?」と答えた。夫は「そうなんだ〜」と普通に納得。すぐに鼻も慣れて気にならなくなり、食べたり酔ったりしながら変な臭いの中で友人たちと楽しい時間を過ごした。


もうお分かりだと思うが、その臭いは豚肉ではなく死体の臭いだった。パーティの数日前、A君が母親の寝込みを襲って殺害し、遺体をそのままベッドの上に放置していたという。重度のアルコール中毒だったA君の母親は、幼い頃からA君に暴力をふるっていた。父親はいなかったので、生活保護とA君のアルバイトで生計を立てていたらしい。そうこうしているうちに高校生になって身体も大きくなったところで、長年にわたる母親の仕打ちにキレて刃物で首を刺して殺してしまった。


その後A君は更生施設に入ったが、今は社会復帰して、結婚や就職もして普通に生活しているという。



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実家の近所の様子その2。秋になるとその辺の木の上でリスがドングリ食べてたりする。静かなので「・・カリッ・・カリッ・・」という音まで聞こえることも。


前話 殺人が身近にある話①


一応断っておくと、夫の母は常識的な一般市民で、アメリカ人のいい人にありがちな人情深さがある。また、夫の実家は平和なエリアの住宅街にあり、夏の夜は窓を半開きにして寝たりする。


そんなわけで私は、平均的なアメリカ人がアメリカの大都市の郊外によくあるタイプの家で交わした会話の中に、近所の人の殺人事件の話が入っていたことに大変なカルチャーショックを受けたのだった。

 

FBIのホームページに記載されている “2017 Crime in the United States”によると、2017年に全米で起こった殺人事件の被害者数は15,129人に上る。この被害者数を365日で割ると1日に約41人が殺されている計算になるが、あくまでもFBIが把握している分の人数なので実際の被害者数はさらに多い可能性が高い。


国連の犯罪調査統計(Crime Trends and Operations of Criminal Justice Systems)では、アメリカの人口10万人あたりで起こる殺人件数は5.32件。それでも世界の殺人発生率ランキングでは174カ国中65位と平均よりも良い順位なのに驚かされる。ちなみに殺人発生率ワースト1位は10万人あたり61.71件のエルサルバドル。日本は168位で、10万人あたり0.24件という抜群の低さ誇る。169位はシンガポールで0.19件、170174位は0件で、170位はバチカンだ。


そう、我らが日本は限りなく聖地に近いレベルで殺人が少ない国なのである。



夫の実家の近所。ある平和な秋の日。


住んだことがあったり、家族に出身の人がいたりと、メインランドに縁のある方の中で「アメリカでは日本よりも確実に殺人が身近にある」と実感する経験をしたことがある方は多いかと思う。

 

今回は、私が殺人の身近さを実感した時の話をしたい。シアトル郊外にある夫の実家に滞在した時のこと。リビングで、夫の母が近所の同年輩の女性とお茶をしながら雑談をしていた。彼女たちの会話はドアを開け放しにして隣室にいた私の耳にも届いた。


内容はとりとめもないことで、日本人と同じように「近所の〇〇さんが離婚したらしい」とか、日本とは少し違うが「△△さんちの息子はヘロイン中毒を治して社会復帰できたらしい」などの噂話だった。


これは楽しいリスニングの勉強だな〜と思いながら聞いていたら、近所の女性が「1ブロック向こうの◇◇さんの娘さん、知ってる?殺されてバラバラの死体で見つかったんですって」という「噂話」を始めた。えっ・・・そんな軽いノリでそんな話を?と驚きながら耳をそばだてて聞いてみたところ、大体こんな内容だった。

 

◇◇さん宅の20代前半の娘さんが、某有名出会い系サイトである男に会った。その男とフットボールの試合を見に行った後、行方不明になったので家族が捜索願を出した。1週間後、その男に殺害され、バラバラにされた上で男の自宅の地下にある冷凍庫に入れられていた彼女の遺体が発見されたというのである。

 

夫の母はアニメ『若草物語』の母のような感じで「なんて痛ましいことでしょう・・・ご家族はどんな気持ちかしら」というようなことを言った。そしてつかの間しーんと静かになった後、「・・そういえば私の甥がこの前株で大損したのよ・・・」と、すぐに違う話が始まった。


つまり殺人が「離婚」や「株で大損」というトピックと限りなく並列の噂話として扱われていたのである。


② に続く


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