ラジコン機やモーターパラグライダーの離着陸場の悩み | スカイ工房楽秋庵の風

スカイ工房楽秋庵の風

スカイ工房楽秋庵のブログです。 ラジコンの飛行艇やグライダーなどの設計製作、モーターパラグライダーのフライト、俳句などの趣味の記録です。

 ラジコン機やモーターパラグライダーなどの離着陸場として、河川敷を利用しているクラブは多いと思うが、その多くは河川法の「河川敷の自由使用」を根拠としている。簡単にいうと河川敷は公園のように国民に開放されているので、ゴルフやモトクロスや焚き火、多人数の集会を除き自由に利用でき、ラジコン機やモーターパラグライダーの利用も可能となっている。

 ただし、公園がそうであるように、その利用は先着順が原則となっている。一方、河川敷の多くは流木などが散乱し葛蔦が繁茂した荒蕪地が殆どで、ラジコンクラブなどが多くの時間と労力と数百万円の経費を掛けて開拓し小さな飛行場を維持管理しているのが現実で、自然に芝生のような河川敷はできず存在しない。 そこで悶着が起きる。

         

   

 キャンプやバーベキューをしたい人たちにとって、小さな飛行場は気持ちよく最適で、しかも河川敷なので先着順で自由に利用OKとなっている。で、クラブ員がフライトや除草管理に行くとキャンプやバーベキュー状態にびっくりし、少し強い言葉で、退去をお願いしがちで、口論となる。もとより、法的には先着者の勝ちで、クラブ員は行き下がらずをえない。

 

 この様なトラブルを回避するには河川敷占用許可を取得すればよいということで、最寄りの河川事務所に相談に以前行ったが、「ラジコンなどの占用許可取得の例はあるが、両岸の地域住民の同意文書取得が最大の難関で、自治体への使用料納付(年間約10万円程度)や敷地の区分柵設置・立入禁止看板設置なども義務となり大変なので、共存策を取るのが良いのでは」との回答。

 

 ということで、多くのクラブは「河川敷の自由使用」を選択しており、クラブ同士ではその苦労や経緯を知っているので、相互に無断使用することは道義に反するので自粛しているわけです。もし非クラブ員が先着フライト占用権を主張すれば(適法なわけですが)、喧嘩沙汰になるかもしれません。道義の問題ということかと思います。

 キャンプやバーベキューをする人も、開拓と管理の苦労や経費を知れば遠慮して頂けると思うのですが。そのために、その点のより詳しい説明・要請看板を設置しておき、和やかに対応する必要がありそうです。

 

 なお、荒蕪地をラジコン飛行場などに開拓することに対する河川事務所の見解は、「重機などによる地形の改変や竹木の伐採は治水に関わり許可申請を要しほぼ不可だが、刈払い機などによる除草程度の簡易整備は治水に影響しないので自由」とのこと。

なので、「河川敷で自由にキャンプやバーベキューを楽しみたいのであれば、河川敷荒蕪地はいくらでもあり、除草程度の開拓は自由とのことですので、別途自前のキャンプ場開拓を推奨いたします。」とも言ってみたいのですが、どうでしょうか?!