※いよいよインド旅行、最終日の記事になります。
最初から読みたい方はこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓ ↓
ついにインドの旅が終わり、日本に帰って来た。
日本時間の午前11時ごろ、自分たち家族は無事に成田空港に到着。入国審査もスムーズに終わり、旅を共にしたそれぞれのバックパックを受け取った後、まず向かったのは空港のトイレだった。
たった10日間の旅行だったとはいえ、やっぱり日本に戻ってきた実感が湧いたのは、こういう何気ない瞬間だった。
インドでは常にどこかで気を張っていたけれど、日本の空港のトイレに入った瞬間、その清潔さと整った空間に、思わず「おおっ」と声が出そうになった。ピカピカに磨かれた床、きちんと並んだ個室、心地よく流れる水の音…たかがトイレ、されどトイレ。まるで「おかえり」と言ってくれているようだった。
そして娘は10日間、飲めなかった大好きなペットボトル入りの冷たい緑茶を買いに自販機へ。
娘曰く、娘の血のほとんどは緑茶で出来ているらしい(笑)
その後、空港近くの駐車場で預けていた車を受け取り、成田空港から仙台までの長距離ドライブ。
約5〜6時間の道のりだ。
今回は新幹線での移動より自家用車での移動を選んだのは正解だったと確信した。
車に乗った瞬間に自分達の慣れた匂いに包まれ、座り心地のいいシートに空調、聞き慣れたBGM。
成田空港から自宅までの5〜6時間と言う時間も、「インドでバスや電車で移動していたのと似たような時間だな。」
と、どうでもいい事を1人考えていた。
飛行機ではあまり眠れなかったせいか、途中でかなり眠くなり、妻に運転を代わってもらった。でも彼女もやっぱり疲れていたようで、40分ほどで「ちょっと無理かも…」とサービスエリアにピットイン。
その間少し仮眠を取ってた自分が最後まで一気に運転して帰った。
途中、最後のイベント、「日本で初めてのご飯は何を食べるか?」
流れにより途中のコンビニで最初の食事。
それぞれ食べたいものも違うのでちょうど良かったかもしれない。
途中工事で一般道に降ろされ、渋滞に巻き込まれながらも、仙台に着いた。
3月上旬の仙台は雪でも降りそうなくらい寒く、(この日の前日は雪だったらしい)
辺りは真っ暗になっていた。
家に着いたのはちょうど19時ごろ。ドアを開けた瞬間、なんとも言えない安心感に包まれた。
同時に、インドのあの熱気や騒がしさが、一気に遠い思い出になった気がした。
家の中に入ると、それぞれが自然に荷物を出し始める。
驚いたのは子どもたちの動きの早さ。
何も言わなくても、手際よく洗濯物を出し、荷物を片付け、自分のスペースにちゃんと戻していた。
まだインドの動きを無意識に引きずっているのだろう(笑)
インドでの経験が、知らないうちに何かを育ててくれたのかもしれない。と思うことにした。
夕飯は、やっぱり日本の味が恋しくなり、家族全員一致でお寿司を出前することに。
テーブルに並んだ寿司を見て、一同は目を輝かせていた。

久しぶりに口にした生魚の繊細な旨味と、ふっくら炊き上がった日本米の甘さが、体に染み渡った。
一口一口、噛み締める。それぞれリアクションが寿司を食べているリアクションでは無い、
美味すぎて、口に含んだ瞬間、しばらく目を閉じて咀嚼しまう(笑)
明日からは、またいつもの日常が始まる。
自分は昔から「旅の後の休息日」は取らないタイプ。
もちろん身体はめちゃくちゃ疲れているが、海外から帰って来た余韻を残したまま、全快でクリエイティブな仕事がしたい。
今回も翌日からすぐに仕事だ。
息子も明日には、もう部活の試合があるとのことで、夕飯後にはお風呂に入って、荷物を準備して、ベッドへ一直線。
タフな息子の後ろ姿が頼もしかった。
振り返れば、この10日間のインド旅行はトラブルも多くて、決して楽な旅じゃなかった。文化の違いに戸惑い、移動や支払いで何度も苦労した。
それでも、あの土地で見た景色や出会った人たち、何より家族で一緒に乗り越えてきた体験は、どれもかけがえのない思い出だ。
「不便で混沌とした国」と言われるインド。

でも実際に行って、汗をかいて歩いてみて初めて感じるのは、人の強さや優しさ、たくましさだった。予定通りにいかない旅だったからこそ、柔軟に動く力や、旅そのものの意味を見つめ直すきっかけになった気がする。
家族それぞれに、心に残る場面があるだろう。
子供達も思春期真っ只中なので、帰国後多くを語ろうともしない。
自分にとっては、うまくいかない状況を前向きに楽しめるようになった自分自身の変化が、一番の収穫だったかもしれない。
そして改めて、日常のありがたさをしみじみ感じる旅でもあった。水回りが整っていて、電車が時間通りに来て、インフラが整っていて、出前ですぐに寿司が届く日本の日常――そんな当たり前が、実はすごく贅沢なことだったんだなと。
またいつか、家族で旅に出る日が来るかどうかは分からない。
でも、今回のインド旅行の記憶は、きっと何十年経っても特別なものとして、一人一人の心の中に残り続けると思う。








