ナディア・謁見の間
それが、、、
『救済者』と名乗るものが現れて、その者に奪われてしまいました。
救済者は、私たちに『クリアは嘘と欺瞞に満ちていると、信用するな』と言い残して、消えました。
エマ様、クリアは私に何か隠していることがあるのですか?
雷桜は、宝珠の一つを持ち帰ることができず、
救済者と名乗る者に奪われたことを伝えた。
更に、救済者に言われたことを話し、
クリアが雷桜に対して、隠していることはないかを尋ねた。
エマは一瞬戸惑いの表情を浮かべたが、すぐに元に戻した。
どうやらエマは、この話を長引かせたくないようで、巧みに話題を逸らした。
雷桜は、納得できていないが、次の話に移ることにした。
ガイストヴァルトで聞いたかもしれませんが、ケンタロ族の国で内乱が起きています。
その内乱が原因で、国の秩序は乱れて大変なことになっています。
内乱が起きた原因は、次期国宝候補の兄妹の仲たがいによるものです
フォルティスラントの王子と姫は、幼い頃から手を取り合って育ってきました。
ですが次期国王を巡る覇権争いの関係で内乱を勃発させています。
詳しい話は、現地にいるアルフィナから聞くと良いでしょう
今回は本当にお疲れ様でした。
宝珠を奪われてしまったことは仕方ありません・・・
雷桜は、謁見の間の脇に控えていた、ガレアンに声をかけた。
待っていたぞ雷桜。
エマ様から聞いていると思うが、今回は私たちも同行する。
どうやら、ケンタロ族の内乱は私たちの想像よりも激しいものとなっているようだ・・・。
一刻でも早く内乱を収めて宝珠を回収るるとしよう。よろしく頼むぞ。
雷桜は了解したことを示してグレイスに話しかけ、
ケンタロ部落に向かうための出発準備を行った。
グレイスはなにか考え事をしていたようだ。
エマの魔法の力で、光に包まれ、雷桜とグレイスはフォルティスラントにワープした。



