裁判当日、
私は アニー になり切って出席したのに
失態を犯した警官
よくも 私の本名も 読み上げたわね
警官は こちらに視線をむけて
目礼していました。
ごめんなさい! I'm so sorry I'm so sorry I'm so sorry
おそらく、12件もの被害者名を読み上げても、
あの少年の態度から推測するに… 名前と 顔と 住所とは一致できていないと思う。
だから、
お巡りさん、許して遣わすわ。
ところで、
窓枠を修理したのは
※当時は まだダーリンじゃなかった ダーリンでした。
私が住んでいる家は 借家。
だから、
空き巣に窓枠を壊されたことを大家に連絡をしました。
大家は ダーリンに修理の依頼をし、
即刻 ダーリンが 修理に来ました。
早!
窓枠修理の他に、
ドアにも 二重にロックを付けて行ってくれました。
鍵をかけるときは こうやって ここを引くんだよ。
この国は こういう犯罪が山ほど起きるんだ。
まったく 犯人は少年だったなんて! どの人種だった?
気を付けて過ごすんだよ。
また 何かあったら 来るからね。 Good Luck !
このロックのおかげで 随分安心できるようになったのです。
そして、
被害者心情を 話しする時間になりました。
私は、
着席したままで 少年に向かって言いました。
「顔を、・・・・ あげられますか?」
・・・・・つづく