私に近づいてきた男性。
椅子に座っていた私の足元にかがみ、
「息子が、申し訳ないことをしました。 本当にすみませんでした。」
空き巣少年の父親が
私を見つけて、 謝罪にきたのです。
未成年の我が子の起こした事件に
保護者が謝るのは当然だという感覚は
日本的なものだと思っていました。
この国の人も謝れるんだ!??
彼の更生に協力するために、出席しています。
とだけ、
返事をしたと思います。
その後、
少年がガラス張りの部屋から出され、
取り巻きの類友達は 部屋の外に追い出され、
裁判が始まりました。
少年は うな垂れて 椅子に座っていました。
先ほどの、ガラス部屋の中での威勢のよさは全くなくなっていました。
一度も
正面を向きません。
少年の隣には男性のソーシャルワーカーがぴったりくっついて
座っています。
そして 出席者全員が起立をし、警官の読み上げで祈りが行われました。
In Jesus name・・・・
少年は、この祈りが、聞こえていたのだろうか。