境界の無い、あまりにも異なる領域 - 福島県棚倉町 棚倉城址、山本不動尊、八槻都々古分神社

 

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今年も福島県棚倉町の棚倉城址、山本不動尊、 八槻都々古別神社をめぐった。毎年、この時期にこのエリアを訪れる。

天気は曇り。去年は快晴だったから、同じエリアでありながら異なる風景を見ることになるだろう。

 

この季節、”棚倉城址”はお堀の水面に桜の花が散り、ちょっとした”花筏”を見せてくれる。賑やかで明るいエリアだ。

弘法大師由来の”山本不動尊”には、不動明王の眷属である童子たちの像が、参道である急階段に沿って並んでいる。不思議なのだが、山本不動尊の全域にどこか暖かなものがあるのを感じる。

 

奥州一之宮である”八槻都々古別神社”は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祀る。

八溝山麓にある「近津三社」の内の一社であり、つまり三社によって一つの結界を形成していると言える。八溝山の古代山岳信仰に関連しているのかもしれない。

かつては国道が隣接していたが交通事故が多発したため、いまは神社をわずかに迂回するルートに改められている。

 

棚倉城址、山本不動尊、 八槻都々古別神社は受ける印象がまったく異なるにも関わらず、距離が比較的近い。

ほんの短時間で、まったく異なると思える世界を往き来することができるのだ。