『ジャイアントロボ』第12話「合成怪獣アンバラン」

ドクトル・オーヴァが超能力を使う時、胸の青い星が必ず光ると言います。

…え~っと、そんなの今までつけてましたっけドクトル・オーヴァさんσ(^_^;)?

大人しく車に乗ってる姿がとってもラブリーな合成怪獣アンバラン、何が合成なのかはよく判りません。
攻撃を受ければ受けるほど、強くなり巨大化します。

ザラガスみたいなこの難敵に、大作少年とジャイアントロボは如何に戦いを挑むか?

…そこはそれ、その場の勢いで話を進めるのが伝統の東映作品、結局特別な対策を立てるでもなく、ロボの怪力でアンバランを退治。

攻撃したらあかんのちゃうかったんか。





『バビル2世』第6話「危機一髪 バビルの塔」

前回の第5話で早くも頂上決戦が行われ、ヨミを下したバビル2世。
しかし彼自身も力を使い果たしたため静養を余儀なくされ、バビルの塔のカプセルで眠りについていました。

ところがです、倒したと思ったヨミは、実は生きていました(なにせまだ5回だし…)。
確かに前回ヨミが力尽きて倒れた時、バビル2世はその生死を確認するでもなく、またトドメを刺す描写もなかったので、視聴者の誰ひとりとしてヨミが死んだとは思っておらず、バビル2世とバビルの塔のコンピューターだけがヨミを倒したと勘違いしていたに過ぎません。
あの程度でヨミが死んだと思い込んだTV版のバビル2世はずいぶん甘ちゃんですし、バビルの塔のコンピューターに至っては案外ポンコツなことが露呈してしまいました。

さて生還したヨミは、直接対決でバビル2世を倒せないのならまずは奴の本拠を叩こうと方針転換、バビルの塔が隠されている砂漠に無数の探索ロボを放ちます。

バビルの塔の位置をヨミに掴ませないようにしながら、探索ロボを全滅させなければならなくなったバビル2世。
本家本元“バベルの籠城”作戦開幕です(最近では今川版『ジャイアントロボ』にお鉢を奪われた格好?)。

ところで原作だとバビルの塔に籠城中のバビル2世は体調万全でピンピンしてるんですが、アニメ版はヨミとの直接対決エピソードを先に持ってくることで、バビル2世が体調不良の状態になってます。
ややもすると意識を失って倒れそうになる自分自身の体調と戦いながら、ヨミの放った探索ロボットをヨミに不自然と思わせないように排除しなければならない、よりスリリングな展開になりました。





『ゲッターロボG』第35話「百鬼老兵は死なず」 

日本の防衛隊が開発したばかりの戦艦シーフォースを、ヒドラー元帥率いる爆撃機連隊が急襲。
シーフォースからの救援要請を受けたゲッターチームは直ちに出動します。

ゲッターロボが相手では勝ち目がないと見たヒドラー元帥は、すぐさま全軍に撤退命令を出しましたが、血気にはやる牛餓鬼はただひとり引き返し、ゲッターロボに特攻しようとします。

ゲッターチームは爆撃機のパイロットがまだ若輩者であるため、まともに相手にせず威嚇攻撃だけで逃がしてやろうとしました。
ところがゲッターロボの威嚇攻撃で態勢を崩した牛餓鬼の爆撃機を、続けて戦艦シーフォースが攻撃し、牛餓鬼は撃ち落とされてしまったのでした。

百鬼帝国の老将牛剣鬼は、年老いてからさずかった愛息牛餓鬼の仇を討たんと執拗にリョウに戦いを挑みますが、そんな牛剣鬼に対しリョウは、あんたはそんな風に息子に戦うことしか教えてこなかったから、息子が死ぬことになったんだと断罪。
自分が息子を殺したと言うリョウの指摘にショックを受けた牛剣鬼は、まるで自殺するかのようにドラゴンのシャインスパークを甘んじて受けるのでした。

う~ん…百鬼帝国は常時臨戦態勢にある特異な国家で、国民が国家のために命を捧げる以外に生きる道はなく、死にたくなければむしろ臆することなく戦えと親が子に教えるのは仕方のないことです。
百鬼帝国が平和国家であれば、牛剣鬼だって息子に戦う道など教えてなかったに違いありません。

戦争に対してアレルギーのあるアニメスタッフが、リョウの口を借りて牛剣鬼を断罪したと思われる訳ですが、これは相手の立場をまったく考慮しない反戦論者のヒステリックな言い分であまりに無慈悲、子を亡くしたばかりの牛剣鬼が可哀想すぎます。





『サイボーグ009』第23話「死闘!V2作戦」

前回登場したばかりのネオ・ブラックゴーストに、早速発見されたギルモア邸。
しかしその事態はギルモア博士も予測していて、秘かに海底基地を太平洋上の孤島・X地点に遷す作戦を立てていました。
名づけてV2作戦。
(ちなみにV1作戦は、誕生したばかりのサイボーグ戦士達が博士と協力して旧ブラックゴーストの基地を脱出した時のことを差すらしいです)

そして、今後繰り広げられるであろうネオ・ブラックゴーストとの死闘に備え、ついにドルフィンⅡ世号にも武装が施されることになりました。
これまでドルフィンⅡ世号に武器が搭載されてなかったのは、ドルフィン号を戦艦の類いにはしたくないと言う原作者石森氏の意向だっただけに、番組後半に向かうにあたりアニメスタッフも相当な覚悟で挑んでいたことが窺えます。

サイボーグ戦士達の本当の基地である海底基地。
海底基地を牽引する潜水艇が完成するまでの間、サイボーグ戦士達は海底基地の存在をネオ・ブラックゴーストに察知されないよう、岬のギルモア邸を基地に見せかけ、敵の攻撃隊を迎え撃ちます。

ネオ・ブラックゴーストの攻撃隊を全滅させた後、サイボーグ戦士達はX地点に向けて海底基地を発進させますが、期を同じくしてネオ・ブラックゴーストの潜水艦も第二次攻勢に移っており…。

第23話は難しい理屈を排除し、最初から最後までアクションに徹した娯楽回で、サイボーグ戦士達とネオ・ブラックゴーストの、手に汗握る攻防戦が堪能できます。





『仮面ライダーストロンガー』から2話。
第15話「死を呼ぶシャドウのトランプ!!」

サブタイトルはさておき、話の中味はシリーズ第1作『仮面ライダー』以来の大いなる伝統、何やらヤバい研究をしている科学者を悪の組織が拉致して、その研究成果の横取りを企むと言う、いつものヤツ。
脚本上科学者が狙われると言うシチュエーションが必要なだけで、ぶっちゃけ研究の中味はなんだっていいパターンの話です(ぶっちゃけすぎ)。

このパターンの話は1作目『仮面ライダー』から見続けてると、さすがにマンネリすぎてゲップが出ますね。

今回のエピソードの見どころは、ライダーシリーズ初となる、カブト虫型改造人間とクワガタ型改造人間の対戦が実現したことでしょう。

カブト虫対クワガタの戦いはたいていの男の子が喜ぶカードと思いますが、如何せんライダーシリーズで実現しようとすると、その時の主役ライダーが必ずカブト虫型かクワガタ型のどちらかである必要があり、なかなかお目にかかれないレアカードです。
(その後は平成のクウガがゴ・ガドル・バと戦ったくらい。カブトとガタックは仲間割れしたことってありましたっけ? 平成劇場版はさっぱり判りまてん)

故にこの第15話はストロンガーとクワガタ奇械人が戦ったと言うただそれだけで、十分話題となる回だったと言えましょう。
まぁ例によってストロンガーが強すぎて、端から勝負になってないのですが…(^^;。





第16話「吸血ブブンガー 悪魔のプレゼント!」

ユリ子とおやっさんは、ヒロシくんとチームを組み、オリエンテーリング大会に参加します。

「オリエンテーリングとは、地図と磁石だけを頼りに定められたチェックポイントを通過して、目的地にゴールインするスポーツである」

単なる競技の説明なのに、中江真司さんのナレーションが凄くものものしいです。

この3人、ずいぶん気心の知れた雰囲気を醸し出しているのですが、風来坊のユリ子とおやっさんがいつどこでヒロシくんと知り合って意気投合したのか、全くもって謎です。

さてその謎のヒロシくん、オリエンテーリング中なぜか執拗にブラックサタンに狙われます。

ブラックサタンにとってヒロシくんは何か重大な鍵を握る人物なのかと思いきや、さにあらず実は子供なら誰でも良かった模様。

…廻りにいくらでも子ども達だけでチームを組んで、かどわかし易そうなオリエンテーリング参加者がいると言うのに、なんでよりによって天敵ストロンガーの相棒岬ユリ子、それから仮面ライダーの先生立花藤兵衛なんかとチームを組んでる子どもを狙うかなブラックサタン。

バカなの? ねぇバカなのブラックサタン?

おやっさんとの絶妙なコンビネーションで、ブラックサタン戦闘員を撃退するヒロシくん。
ユーモアに満ちたおやっさんとの掛け合いと言い、『仮面ライダー』の石倉五郎を彷彿とさせます。

ヒロシくん役の神谷政浩さん、さすが『人造人間キカイダー』レギュラーの光明寺マサルや『電人ザボーガー』レギュラー新田浩、そして『大鉄人17』で主役の南三郎を演じただけに、芸達者な子役さんです。
もしライダーシリーズでもレギュラー出演していれば、第2の石倉五郎になっていたことでしょう。
単発のゲスト出演が惜しまれます。

(閲覧注意!)肉厚で大袈裟なプロテクター、通称“カブテクター”で上半身が強調され、ライダーらしからぬシルエットを獲得している仮面ライダーストロンガー。
肩から胸にかけてこんなに肉感的に盛ったヒーローは、他では超人バロム・1とイナズマンくらいなものでしょう。

ストロンガーのカブテクターは色が赤いためより肉感的なんですが、今回のエピソードではそのカブテクターに、奇械人ブブンガーが針でズブズブと刺したり、また子ども達に輸血するため輸血用パイプの針をストロンガーが自分で射したりと、地味にグロいシーンが続き、注射嫌いの筆者は見ていて少々気分が悪くなってしまいました(;つД`)。