東電よ、次こそ母親たちを鉄扉の内側に入れよ | 民の声新聞
2011-07-08 20:21:45

東電よ、次こそ母親たちを鉄扉の内側に入れよ

テーマ:原子力発電所

東電本社前で繰り広げられた20分余のやり取りは、東京電力という巨大企業の体質を知るには十分だった。
固く閉ざされた鉄扉の内側に立ちはだかる3人のガードマン。戸惑う母親たち。周囲で睨みをきかせる公安警察…。それでもなお、東電側は「対応に問題は無かった」と言う。家族や周囲の有形無形の圧力に怯えながら集まった母親たちの勇気に敬意すら払わない。これで本当に七夕の願いは西沢社長の胸に届いたのだろうか。

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要請文を手渡す段階になって急に態度を硬化させた東電側に戸惑う横関さん



「3人と聞いている。他の人は駄目です」
要請文を渡そうと本社前まで近づいた横関彩子さんたちにガードマンが告げたのが始まりだった。
七夕に合わせて行われた、「いのちを守るお母さん全国ネットワーク」関東支部の要請行動。
集まった母親たちは、シュプレヒコールをするわけでもなく、東電に罵声を浴びせることもしない。もちろん、暴力行為もない。歌は歌ったけれど、なるべく静かに想いを表現した。東電を責めるのが目的ではないからだ。母親として、子どもの将来を案じているという想いを届けたいだけなのだ。
だから、横関さんは事前に同社広報部に電話連絡を入れ、時間の調整をしていた。確かに人数は「3人くらい」と告げたものの、まさか人数を理由にガードマンと押し問答をするとは思わなかった。
「3人でないと駄目ですか?」
横関さんが小さな声で尋ねる。
件のガードマンは上司の指示を仰いでいるのだろうか、携帯電話を耳にあてたまま駄目だと言う。
これだけでも十分非礼なのだが、他のお母さんや子供たちは横断幕を持って並んでいるだけなのだ。
どうしても、車道を渡った向こう側に行かせないと受け取らないと言わんばかりの態度。
不毛な押し問答を続けることは得策でないと判断した母親たちが譲歩。横関さんが要請文を読み上げた時には、約束の時間を20分も過ぎていた。
結局、男性社員が現れ、要請文と短冊のついた笹の葉を受け取った。広報部では、誰が受け取ったまでは把握していないと言うが、警備担当者という。その男性は要請文の朗読を聞き、文書と笹の葉を手に足早にビル内に戻って行った。あれだけごねたのが嘘のように、呆気なかった。この間、鉄扉は閉ざされたままだった。

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この後、母親も子どもも鉄扉の前から排除された



これだけの仕打ちを受けてまで手渡した要請文と短冊のついた笹の葉は果たしてどうなったのか。
広報部によると「広報担当部署でお預かりしている。社長の西沢にも報告したと聞いてる」とのことだが、社長が要請文を読み、短冊に目を通したとは思いにくい。
同部は、この日の対応に関しても「社員が対応する以上、部署や立場は関係ない」との立場。
しかし、母親たちのしなやかな要請行動に対する応対にしては、ずいぶん冷たくはないか。
社長自ら出てくる必要はあるまい。
だが、自治体職員でも警備担当者が応対するのか。
あれだけの事故を起こしてもなお、民を愚弄する東電。恐れ入るばかりだ。

(了)

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