今月の盆栽教室のお題は、「盆景づくり」。

盆景とは、盆(鉢)の中に、木や草や石、苔などを使って、自然の景色を作り上げること。

 

松や楓を鉢の中で育てる盆栽とは違って、作り手の感性が試される。

 

与えられた素材は、すでに先生が作っていた、岩に張り付けていたヒメ月見草と岩松、それにチリメンカズラ、アケビ、杉など。

▲岩に張り付いた、ヒメ月見草(左)と岩松(右)

 

これらを使って、自分の思い描く景色を想像して、鉢の中に植え付けて行くのだ。

 

当然、メインはこの岩だが、真ん中に置いたのでは趣がない。

少し左側にずらして、左上にアケビを、そして右上にチリメンカズラを配してみた。

これらは秋になるときれいに紅葉するという。

 

周りに苔を這わせて完成。

何となく寂しい景色だが、あまりゴチャゴチャするのは嫌だから、すべての素材を使わずスッキリと、、、、。

惜しむらくはせっかくの趣のある石を使い切れていないので、もう少し石を露出するべきか?

、、、まあ後で修正しても良い。

 

本日は、教室が終わってあと、先生から素晴らしい贈り物が、、、。

というのは先生宅にある大きな鉢植えを整理するというので、風知草を頂けることに、、、、。

 

風知草は、晩夏の季語になっているほど日本の代表的な多年草。

ひとも気づかぬほどの微風にも感知して、さわさわとそよぐ様からそう名付けられたのだろう。

 

葉の裏が白っぽいところから裏葉草ともいい、 鉢植にして涼し気な葉が風に揺れる様を楽しむという。

良く蕎麦屋やお茶屋さんの店頭に、涼しげに飾ってあるの見かけることがある。

 

 「風知草にのりたる風をたのしめり」 (三谷いちろ)

 

 「目をとぢてゐて目の前の風知草」 (細川加賀)

 

3つあるうちから、真ん中の苔むした年季の入った風知草をいただくことにした。

先生曰く、単に年季の入ったものではなく、園芸店で売っているものと違って1種類だけの純粋培養の風知草だという。

立派な台を買って、玄関先にでも飾っておきたいほどの貫禄のある名品。

自分には贅沢過ぎるほどの貰いもの。

 

 

、、、、貰いものと言えば、昨日、畑からの帰り、従兄弟の家に枝豆を届けた際、ありがたい貰いものを、、。

実は従兄弟の奥さんは、以前、陶芸に凝っていたことがあったので、ひょっとしたら今は使わなくなった水盤や茶器がないか聞いてみたら、

予想通りあるという。

見せてもらうと、まさに欲しいと思っていた大きな水盤が3つもあるので、3つとももらってきた。

 

しかもまだ十分使えそうな茶器までもくれるという。

これらは後日、底に穴をあけて小品盆栽の器に使うもの。

 

水盤は、以前こしらえたアシなどの水生の寄せ植えを入れる器に、、、。

▲これまでプラスチックのトレイに

 

3つある中から緑色の深めの鉢を入れてみるとぴったり。

 

駄作も器次第で少しは見栄えが良くなるもの?