畑には、今年2回目で、10日ぶりの出勤になる。
年が明けてから関東南部でも波状的に寒波が襲ってきて、やはり心配なの霜害。
細く頼りないスナップエンドウの苗を見ると、健気にも霜に耐えていてひと安心。
しかし予想もしなかった、空豆にいくつか霜害が見つかったのはショックだ。
過去に空豆が霜害にあったことがないので、はじめは水分不足で葉が枯れてしまったのかと思ったがやはり違うらしい。
霜害にあうと、葉が油浸状になり、しまいに褐色や黒色になって枯れてしまう。
低温によって植物の組織が凍結し、破壊される現象らしい。
本来なら、不織布をかぶせるか、笹を差して霜害を防げばいいのだが、予想もしなかったので、その用意がない。
もう少しタネを蒔く時期を早くして大きく育っていれば、あるいは霜害に合わずに済んだのかもしれない。
畑には、珍しく師匠と最年長のAさんがいる。
師匠の大根は、アブラムシに葉を食い荒らされて被害が出たと言い、反対にAさんの大根は、遅蒔きのために葉が青々と茂っている。
一方わが畑の大根は、すでに収穫の適期を過ぎて、中には素のできた大根もあるが、まだ10本ほども残っているので、そのうち何本か引き抜いて土に埋めて保存することにした。
自然の冷蔵庫の役目と、空気に触れないので腐りにくくなるという。
土を掛け、その上にビニールシートをかぶせ更に土をかぶせておいた。
そのほか、畑には脇芽が大きくなったブロッコリーが沢山実をつけている。
帰り際、師匠とAさんに、畑のオーナーが去年植えた山芋を掘ってみては?と水を向けると、Aさんは山芋掘りの経験がないようで、年甲斐もなく大乗り気だが、師匠はイマイチの様子。
昔は山芋のツルにできたムカゴをご飯に入れて食べたというから、山芋掘りの大変さをよく知っているのだろう。
話はそこから、雑草がはびこるオーナの空き地はこれからどうするのだろう、ということになったので、いっそ皆で蕎麦か、小麦を植えて蕎麦かうどんを打ってみようと言ってみた。
すると師匠は自分はうどん打ちを教えているので、小麦を植えるのが良いかもしれないということになったのだが、収穫した小麦を一体どうやって粉にするのか、その方法が問題だという。
少ない量では何処も粉にしてくれるところはないはず、小麦を植えるのは、まずその方途を考えてからにしようということになった。
かなりの難問だが、自分で育てた小麦でうどんを打って食べられるのは想像しただけでもうれしくなる。
この日は、師匠から白菜をもらい、Aさんからは小ぶりの練馬大根を2本もらった。
本日の収穫は、ほうれん草、長尻大根、大蔵大根、ブロッコリー、長ネギ、金沢青かぶ、ワサビ菜というところか。
因みに、右端の大きな聖護院大根は、農協で事前に買って置いたもの。