●高知・仁淀川へむかう 2014年5月4日

 →その1から続く
5月4日、いよいよ仁淀川に向けて出発する日、朝早く起きて、Tさんの家の前の浜に出た。

 

すぐ目の前に讃備(讃岐・香川と備中・岡山)の海が広がり、手前をゴトゴトと小気味よい音を立てて予讃線の列車が通り過ぎて行く。

この辺りは、かつてJRの時刻表の表紙にもなったというから、撮り鉄マニア垂涎のロケーション。

海岸線に沿って、一直線に海に突き出した津嶋神社に向かってみる。

この津嶋神社前には、夏の大祭(8月4、5日)の2日間だけ営業する「津島ノ宮」という臨時駅がある。日本一営業日数が少ない駅として、鉄マニの間では有名らしい。臨時駅のため、駅番号もなく、駅名が時刻表に掲載されるのは夏の臨時列車便のみ。

 

駅前にある津嶋神社は創建およそ300年の古社で、牛馬や子供の守り神として祀られたという。

この神社の社務所は、浜辺の松林にあるが、なぜか本殿は浜から250mほど離れた海上の島の杜の中にある。昭和になって橋が架けられたそうだが、祭の日以外は橋板が外されて渡海できない全国でも珍しい神社だ。


 

8月初めの大祭には、”奉納花火”が打ち上げられるという。

おそらくそのときは、橋の両側の提灯が夜風に揺れ、暗闇に明かりを灯した船が何隻か浮かんでいるのかもしれない。なんとも魅力的な夏の風物詩だ!

この辺りの浜は「新讃岐百景」にも数えられる景勝地らしいが、もう一つ潮干狩りができることでも知られているという。

そういえば昨日の朝、同じように浜を散歩していたら、隣りの丸亀から来たという青年が「潮干狩に来たけど、遅すぎたよう」と言っていたのを思い出した。  




散歩に出た3人で、潮干狩りのマネごとをしてみたが、まったく収穫はなし。離れたところで本格的に潮干狩りの格好をしている人たちも収穫はないという。


●讃岐うどん

さて本日は、いよいよ香川県を縦断し、高知県の南西部を流れる仁淀川の越智町に行く。

皆の希望で、「朝食は本格的な讃岐うどんを」、ということで、2年前に行った「釜揚げ」うどん店に直行。

だが、まだ10時前だというのに、店前の広大な駐車場は満杯で、超長蛇の列!
 

100m近い長蛇の列のうどん店

仕方なく別の店を探してみるが、店が少ないうえに営業時間前でNG。

高速道路の入口がもうじき迫った来たところで、かろうじて1店発見。

一見、レストラン風の店構えだが、店内に入ると”正統な?”セルフ讃岐うどん店でひと安心。

と言っても、素人にとって、地元のセルフうどん店のシステムは分かりずらい!




地元Tさんに従って見ると、・・・

まず、小、大のうどん玉を選択して、どんぶりに入れ、金網のザル(デポ)で、熱湯の流しに好みの時間漬けて再びどんぶりに戻す。湯通しの目安は10秒とか。

次にトッピング。これが初めての人には、種類が豊富で一番時間がかかるところ。かき揚げやイカゲソ、ちくわ、半熟卵、天かすなどの天ぷら系以外に、油揚げ、肉、コロッケ、生卵などなど、かなりの種類があって、混乱するばかり!

しかも大根おろし、ネギ、生姜、レモンの薬味の選択肢も待ち構えている。

 
メニューはこれだけではおさまらず、讃岐では、うどんと一緒に「いなり・のり巻」や「お握り」などのごはんものや、「おでん」が置いてあるのが定番。

 
・・てなわけで、選んだのは小玉に半熟卵とイカげその天ぷらとお握り!(左写真)

これを持って、レジで精算すると金570円也。安い!

大玉に、巨大かき揚げ、ちくわの天ぷら、キツネ揚げ(右写真)・・はだれ?

   


●仁淀川へ

ようやく腹ごしらえを終えて、9時45分善通寺IC(松山自動車道)から高速に乗り、高知自動車道(高速道)を経て、一路高知県仁淀川へ。

12時20分、順調に伊野ICで下りたが、GWの混雑のせいか、市内の道路が混雑し、目指す越智町の黒瀬キャンプ場に着いたのは3時少し前。

途中、伊野町で、本日の昼食と夕食、それに肝心のビールと酒の買い出し。

伊野町では、”はりまや橋”からの土佐電鉄伊野線の路面電車を見て、やっと高知に着いたという実感が湧いて来た。
 
キャンプ場について、すぐにタープを貼って昼食の準備。

カツオやカマスの巻きずしを肴に、まずはビールで乾杯!

幸い、空は皐月晴れの上天気。

   

今夜の食事のメインディッシュは、Gさんによる”イトヨリのアクアパッツァ”。

イトヨリは、伊野町のスーパーで仕入れた白身魚で、関東では珍しく、カツオのほかにウツボの刺身も食卓に上った。

イトヨリのアクアパッツァ

天気予報では、カヌーをする肝心の明日は雨の予報だが、その心配もなさそうだが・・?


その3へ続く



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