●葛城山・発端丈山  曇り 2012年2月5日(日) 温泉付

 静岡県沼津市 葛城山(452m)・発端丈山(410m)

山   写真 温泉   <参考コースタイム>

 伊豆箱根鉄道田京駅→(20分)小坂みかん園→(25分)分岐→(30分)葛城山山頂→(30分)益山寺分岐→(20分)発端丈山山頂→(50分)三津浜シーパラダイス→バス(20分)市役所前・温泉→バス20分→伊豆長岡温泉 

<参考歩行時間>約3時間

<日帰り温泉>

 伊豆長岡温泉「光琳


◆2008年2月の城山、葛城山、発端丈山縦走の参考記録
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伊豆半島の根元、南伊豆に位置する葛城山は今回で3回目。 過去2回は、城山(じょうやま)経由で登っているが、今回は、田京駅で降り、直接葛城山を目指すことにした。

駅から徒歩で狩野川に掛かる大橋を渡り、川沿いに進むと小坂みかん園への道に出る,・・ここまではガイドブックの解説にあるが、われわれは、みかん園の手前の道を入ってしまい、引き返して思わぬ時間のロス。

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このあたりのみかん畑に花が咲くころは、甘い匂いが漂い、秋から1月まではみかん狩りも楽しめるとか。

しかし2月はすでに収穫期も終わり閑散としているが、みかん畑を横目にのんびり散策気分で山頂を目指すには最適のコース。
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今回の山行は、一時帰国のK君も参加して、5人のにぎやかなフルメンバーだが、残念ながら本日はあいにくの曇り空で、山頂からの富士山の眺めは期待薄。
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▲左手に見落としてしまいそうな葛城山への道標がある

駅から、小坂みかん園まで約20分(ロス時間を含まず)。ここから舗装道路を歩き、10分ほどでいよいよ登山道になる。このあたりには桜があるので、春先の登山には良いのかもしれない。


徐々に視界が開けて、大仁の町が眼下に望める場所に出た。
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途中、ロープウエーの下をくぐり、ひと汗かくと、葛城山への分岐に着。

山頂まではさらに30分ほどの急坂を登れば、あっけなく着く。

山頂下には、線香の煙立つ百体地蔵尊がある。



やはり今年は例年になく寒いせいか、梅どころかやっと蝋梅の蕾がほころびかけたところのようだ。
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葛城山はわずか標高450mの低山だが、ここから眺める駿河湾や愛鷹山連山の背後に聳える富士山の景色は一見の価値がある。

伊豆長岡の温泉に浸かった観光客は、ロープウエーで山頂に立てるので、結構な人出と思いきや、人影はまばら。

その観光客目当てに、ロープウエーの発着所の前に、富士山を見ながらの足湯ができているのには驚いた。

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山   写真 温泉 足湯
田京駅を9時に出発して、山頂には10時50分着。まだ昼食には十分早いが、早速バーナーを出して食事の準備を始めるが、まあそう焦らずに、まずは相棒持参のワインで乾杯!
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                    K君持参の恒例のシュークリーム

大空に、ハンググライダーが気持ち良さそうに浮遊している。展望台で観光客が手を振ると、ライダーも気がついてこちらに手を振ってくる。

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葛城山は、文字通り奈良の「大和葛城山」に由来する。

葛城とは、古代統一国家大和国ができる前に栄えた国(行政単位)のひとつで、ある時期文化の中心地でもあったそうだ。

いま山頂に祭られた葛城神社の本体は、この大和葛城神社の祭神と同じで、古来から災厄除去の神として、人々から崇敬されていたという。今から約1300年前には修験道の開祖役行者(役小角)の修験霊場としても栄えた、とある。

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食事が終わるころになって、ようやく陽が差すようになり、北西の空を見上げると、待望の富士山がぼんやりとだが、その頭角をわずかに現わした。

2合目か3合目から下は、すっかり厚い雲に覆われているので、まるで富士山が中空に浮遊しているようで幻想的。

駿河湾の水蒸気が多く発生する、静岡側から見られる独特の富士山の景色と言っても良い。

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山頂では珍しく長居をしたようだ。時計を見るとすでに12時20分。1時間半も山頂にいたことになる。

本日はここから標高410mの発端丈山を経て、三津浜のシーパラダイスに下り、伊豆長岡の日帰り温泉に浸かることになっている。
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発端丈山も、富士山を眺める最高のロケーションにある。三津(みと)長浜から発端丈山だけを目指すハイカーもいるほどだ。

葛城山山頂から30分ほど下ると、古刹益山寺の分岐に着く。

ここで、長瀬集落の方から車が来て、この分岐で停車した。地元のハンターで、イノシシを撃つためらしい。

分岐からそこそこの急坂を20分ほど登って、発端丈山に着。
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この山頂から眺める景色が良い。

眼下に穏やかな内浦湾、三角おむすびの形をした淡島、その向こうに沼津アリーナ、海に迫る勢いで連なる沼津アルプスの鷲津山。背後に聳えるのが、愛鷹山連峰。天気が良ければ富士山どころか、南アルプスの連山も見渡せるという。駿河湾の向こうには、富士市のパルプ工場の煙も良く見える。

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山頂で地図を広げていると、地元のハイカーの女性が、初めてこの山の地図を見る、と言って珍しそうに眺めにきた。

この山は地元の小学生が遠足に登るので、大人になっても愛着があるのだろう。山   写真 温泉  

発端丈山(ほったんじょうやま)という名前の山は珍しい。

山頂で男性のハイカーがその名前の由来は、「この山がまずはじめに噴火した」ので、そう名付けられたと言っていたが、どうも怪しい。

ある本に発端丈の「じょう」は、「崖」を意味する地形語に由来すると書いていたが、この山の傾斜がきついことは確か。

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発端丈の山頂から、三津長浜までの下りは50分ほど。途中、内浦湾の全貌が見渡せる見晴らし台がある。
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内浦湾と淡島
ゴールの三津長浜のシーパラダイスに着いたのは、3時少し前。バス停で待つことなく伊豆長岡温泉行きのバスに乗り、市役所前のバス停で降車して、一路、日帰り温泉の「光琳 」へ。

曇り空にもかかわらず、風呂上がりに顔が少しヒリヒリするのは気のせいか?

湯上がりのビールが旨いのは言わずもがな・・。

三島駅で電車を待つ間、珍しく立ち飲みのぬる燗が効いたせいか、車中はぐっすりと・・。

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