佐藤・とにかくナショナリズム(国家という統一され独立した共同体を、一般的には自己の所属する民族のもとに形成しようとする政治思想や運動)高まってるじゃないですか。アジアっていうのはナショナリズム高まりやすいってのは昔から言われていて。っていうのは、キチンとした国家っていうかな?それがね、ハッキリ言って無いんですよね。例えば朝鮮半島はね、二つに分断されちゃってるじゃないですか。中国も分断してますよね。それから、日本も軍備というものは持てませんよね。なので、そういう意味で、現代国家の条件を全部満たしてるって無いんですよね。そうすると、反対にナショナリズムっていうのが非常に強烈になってくるっていうのがね、事が言われるんですね。それプラス反グローバリズムっていうのが言われるじゃないですか。反グローバリズムっていうのはね、参政党が仕切りに言っているんだけれども、これはね、グローバルに展開するものといったら、大きく言うと3つなんですね。金と物と人なんですね。金っていうのは金融なんですよ。一番は金融なんですね。でも金融を止めることってのは出来ないんですよね。規制ができない。非常に難しんですよ。物っていうのは貿易じゃないですか。貿易を止めることは出来ませんよね。残るのは人の問題なんですね。人だけ一生懸命やってるんですよ。外国人問題とかね。本来の反グローバリズムでは無いんですね。その流れで、反グローバリストのイデオローグ(あるイデオロギーの創始者・代表者)たちは、この日本主義っていうかね、ナショナリズムに行き着くんですよ。行き着くんだけども、論理が破綻してると思うんですよね。ナショナリズムに行くんじゃなくて、反グローバリズムだったら、国家ではなくて、日本社会をもっと大事にしよう、そっちの方に行くと思うんですけれども、必ず国家の方に行くんですよ。ナショナリズムをもっと盛り上げていこうって


イデオロギー=ある個人や社会集団によって共有される思想、信条、世界観


望月・それは個人の抑圧ですよね。個々の痛みとか苦しみでなく、それを国家というね、あるようでないものだと私は思ってますけど。そこに一人一人のアイデンティティを紐付けして、本来の個人とか個を潰すってことになりますよね


佐藤・言ってみれば、帰属主義ですよね。帰属っていうのはどこの団体に帰属するかっていう意味での帰属主義なんですけれども。つまり、日本という国家に帰属していると。それに最大の価値を置くと。というね、ナショナリズムなんですよね。そこにね、収れん(複数のものが集まったり、引き締まったりする現象)しちゃってるんですよ。それに、この所感で警鐘を鳴らしたわけですよね


26:30望月・今の、日本の社会、世界の状況っていうのを、過去の太平洋戦争に、正に暴走して突き進んでいった、国内の体制・状況、メディアのあり方とか、議会のあり方とか、統帥権…軍部がね、暴走して、それを制御できない憲法の問題とか、シビリアンコントロール(民主主義国家において、軍隊を軍人ではない文民(政治家など)が統制するという原則)がなかったこととか、そういうこと、本当に網羅的によく書き記してるなあと。閣議決定できなかったことは本当に残念ですけど、この見解がねえ、ずっと語り継がれて行くといいなと思うんですけど


<閣議決定されてないの!?必要ないことばかり閣議決定するのに、これは閣議決定してないの???イミフwww


佐藤・僕もそう思いますね


27:10佐藤・だからね、石破さんがこの所感を出すのに反対した自民党の人たちってね、本当に偏狭だと思いますね。僕は何回も出しても良いと思うんですけれどね、こういうものはね


28:00望月・今私たちが何にもう一度目を向けるべきかというものを、提示してくれたと思います


佐藤・石破さんがね、最初のところで、自分の経験を言ってるんですね。キッカケはこの本なんですけれども、それだけじゃなくてね。今年3月硫黄島、4月にフィリピン行って、9月に沖縄の戦没者出席。それからひめゆり平和記念資料館訪問。8月に広島・長崎と。それから終戦記念日に全国戦没者追悼記念式に出席したと。そして、改めて戦争の反省と教訓を胸に刻んだということなんですけれども、これはだからね、平成の天皇。今の上皇と同じ歩みなんですね。平成の天皇も要は戦跡を何度も訪れて、平和を祈念するということ、その姿を通じて国民に訴えると、いうことですね。これによって、自分は日本国憲法の国民統合の象徴として位置付けられているので、国民はどういうことで統合されるかというと、日本国憲法の三大柱の一つである、「平和主義」。それによって統合されるんだと。ということで、自分はそういう戦跡を訪ねて平和を祈る。そういう姿を見せ続けるんだということなんですよ。つまり、平和というのが日本国民最大の願いであると。そしてそれが、国民統合なんだと。国民はそれによって統合される。その象徴と自分がなることによって、天皇としての仕事を始めて果たすことができるんだと。というのがね、平成の天皇、今の上皇の考えなんですよ。これはね、天皇という仕事について深く考えた人なんだと思うんですよ。僕はね。僕は上皇の相談役の参与の方に長時間話を聞いたんですよ。その人は天皇とそういうこと話し合ってますからね。考えを深く知ることが出来たんですよ。非常に僕は納得したし、なんで生前贈与したか、よく分かりました。つまり、そういう戦跡を訪ねる平和への旅が体力的に出来なくなったので、次の天皇に仕事を譲るということなんですよね。


ところが、安倍さんはそれを全く理解できなかったんですねwそれはどうでもいいんだけどw


だから石破さんのこの歩みというのは、上皇と同じなんですよ。結局、日本国民はね、よく考える人っていうのは、チャンスがあればそういう旅をすることになるんですね


望月・本当の保守とは何なのか、改めて考えさせられますね


<本当に国を深く思って動いてる人たちの声がなかなか届かないこの状況、どうにかして・・・