電車のマナー啓発ポスターで
「イヤホンからの音漏れ」の注意を促すものを見たことがある。
また「会話のボリューム」についての注意を促すものも見たことがある。
だがしかし、そもそもイヤホンをせずに、ミュートにもせず動画を見ている乗客にこそ、注意を促してほしいものだ。
「乗車中のミュートにしていない動画や音楽はイヤホンをして視聴願います。」
この願いに沿わない行為は、イヤホンをしている人の音漏れよりも、車内の節度ある日常会話などより、ずっと非常識な気がしている。
国柄や文化の違いで気にしない方もいるのかもしれない。
同じ国民でも、感性には個人差があるのかもしれない。
そこを加味したとて、飛行機の座席には国内外線とも必ずイヤホンがついているように、他者が選択した自分が望まない音を、有無も言わされることなく聞かされる状況は、万国共通好ましくないはずだ。
平気で音を垂れ流している人の気がしれない。
何度かその音源を所持する者に視線を送って、ヒンシュクの眼差しを浴びせても…
そもそもが周囲の迷惑になる事を考えられないような種類の輩なのだろうか…
こちらが下手に注意して
逆恨みや逆ギレされるのも割に合わない。
日曜の朝から不快だ。
全員が自宅にいるようなつもりで、音を垂れ流して動画や音楽を視聴しだしたら、車内はカオスと化すだろう。
しかし、カオスと化すほどの状態に陥り、自分と同様の愚行を犯す集団に囲まれて始めて、その張本人も己の迷惑行為に気づけるのかもしれない。
聞きたくもない番組の音声や、ゲーム音、音楽等を始終垂れ流されている不快感。
今回の音源の主は、麻雀ゲームの実況を垂れ流していた。
ふとその者の隣に座ったことを後悔しながら、降車する際に目をやると…
「マナーモードに設定の上、通話はご遠慮ください。」
輩の着席していた座席の背面には、そう記されたステッカーが貼ってあった。
最近のスマホは、電話の着信音や、メール・SNSの通知音設定とは別に、メディア音量の設定ができる。
着信音や通知音をマナーモードで回避し、通話さえしていなければ、ステッカーの文言「マナーモードの上、通話はご遠慮ください」を守れたことになるのかもしれないが…
この文言を読んで、
「動画の音をミュートにしろとは書いていない。」
「ミュートにしない場合は、イヤホンで視聴して下さいとも書いていない。」…etc
もし、そのような反論を言い出す者がいるとしたら、車内には無数の箇条書きの忠告文が必要になるだろう。
そう考えると冒頭に私の述べた発言(ピンク色の文字の部分)は、注意書きの箇条を増やす結果を招く気もしてきた。
私は音に神経質ではあるけど…
自分の垂れ流す音について配慮できる人が、もっと増えてほしいものだと思った…。
日曜日の朝の出来事より。