父がまた 再入院しました。


数日前 仕事をしていると妹から電話があって

母さんが死んじゃう って

何の事かと思って びっくりしました。


妹は看護師をしていて

私も病気の不安があるとつい

妹を頼ってしまうのだけど

母もまた 父のことで不安になると

とうしようもなくなってつい時間も関係なく

妹を頼ってしまうようです。


勤務中は携帯はOFFなのですが

夜勤もあるし準夜勤もあるので

いつ仕事かわからないので電話をするより

LINEを送っておけば都合の良い時間に読むと

母は思っているのだと思います。


妹は連日母から夜中にラインが入るので

『母さん寝れてない!日中も父さんの事や  

 家の事して動いていて寝ていないし

 このままじゃ倒れちゃう 死んじゃう』

ってことらしい。

私に 実家に行って父をみててあげて

その間 母を寝かせてあげてほしいって

電話だった。


わかってるよ

私は毎日実家に行ってたから。


その日も仕事帰りに実家に行く予定だけど

『父さん見てるから 少しでも寝たら?』

って言っても 

『大丈夫 昼間は寝られないから』

って寝ないんだよね。


父はもしかしたら軽い痴呆が

入ってきているのかもしれません。

『ご飯食べなきゃ元気にならない』

『薬を飲まなきゃ元気にならない』

『便はトイレでしないと(母)が大変』

とばかり思うのか 気にするのはこの3点


日中も『ウンコしたいわ』と出なくても

便意を少しでも感じると母を呼ぶのですが

食べないので便秘がちで

夜中にも何度も『ウンコしたいわ』と

母を起こします。

そして夜中にトイレに起きて帰ってくると

『ご飯か?』と言うそうです。

そんな父に母は

きっと元気がなくて一回の食事量が少ないから 

お腹が空いているのだろうと

バナナや おろしておいたリンゴ等を

父に食べさせています。

その時も父は『薬は?』と言うそうですが

『今のは おやつで ご飯じゃないから

 薬はないよ』と

水と洗面器を持って行って うがいをさせて

寝かせるそうです。


最近熱っぽかったり

本人が寒気がするから嫌だと言って

シャワーはせず 母が体を軽く拭くだけ

腹水が溜まってて お腹はパンパン

片肺にも水が溜まってるせいで

拭くのに体制を替えるのもつらそうです。

毎日私が勝手にしている運動は勿論

いつも喜んでくれてたマッサージも

日によって『寒い』と嫌がったり

代謝が悪いせいか真夏でも『寒い』と

布団を着ていたし

弱っているのだけは私でもわかります。 

父が上げてって言って試したけど

クーラー30度にはならなかった…とか

母が言ってたくらい 父は寒がりました。

 

今年は気温が高いものの

今は 夏よりは低いですから

やっぱり寒いのでしょうね。

体調もあまり良くないらしく

食べる量が減っていて更に便秘になり

その日は下剤を飲んでいても前日から

ほとんど便が出ず

トイレで便をしなくてはという思いと

苦しいけど出せば楽になるという思いからか

夜中に頻繁に母を起こして

結果 出ないけどトイレに何度も

通う事になったようで

私が実家に行った時も 母は気丈にしていても

ヘトヘトに見えました。


私が実家にいる時 父は痰がからんで

その度に母を呼びました。

『いつも父さん痰でたら母さん呼ぶけど

 夜中も起こされるん?』

『そうだねぇ苦しそうにするから起きるねぇ』

『でも実は自分でできるよね』

『そうだねぇ昨日の夜は

 たくさん起こされたから 疲れて途中で

 熟睡しちゃったのか 朝起きたら

 お父さん自分でティッシュで拭いて

 枕元に置いてあったわ』

『だったら 甘えん坊さんじゃない?』

『いいじゃない してあげられるときだけ

 拭いてあげても』

母はそう言いましたが

私は母のかわりに痰を拭きながら

『父さんさ トイレは自分じゃ無理なんだから

 遠慮せず起こしていいけど

 痰は自分で始末しようよ できるんだから。

 母さん寝れなくなって倒れちゃうよ』 

と 父にお願いしてみました。

どのくらい自分でしたかはわかりませんけど…


便の事は妹に

『明日も出なかったら明後日 診察の日だから

 お医者さんに言って何とかしてもらって』

明後日 妹が母に付き合って

父を病院に連れて行く事になっていたので 

そう言いました。


妹は

『もし どうしても出なかったら 

 リスクがあるし 本当は嫌なんだけど

 他人に任せたくないから

 私がなんとかする』

多分 言っても多分下剤を多く処方されるだけ

浣腸も液が効く前に我慢できず出すだろうし

医者の指示の元 

手で掻き出す事になるかもしれないけど…と

よくわからないのだけど 手でする時

父のように硬くなって出ないヤツは

細心の注意をしていても出血させてしまったり

最悪の場合それが原因で死ぬこともあるらしく

リスクが大きくてベテラン看護師でも

あまりしたくない事らしい。


だからこそ妹は

するなら自分がすると言っていました。


結局

その次の日は やっと下剤が効いたのか

すっきりとはいかないけど少し出て

少しは楽になったようだったし

あまり気乗りしないようではありましたが

診察に行く為にキレイにしようと

シャワーをすることが出来ました。

父もスッキリしたと 言っていました。


母と一緒に 初めて父をシャワー入浴させた時

下の方を洗う時

父は私に洗われるのは嫌がり

『お母さんに お母さんに』

って言っていたのに

私に洗われるのも すっかり平気になってると

ふっと前より弱っている事を感じさせられ

表現し難い寂しさを感じました。

母さんが 父さんは元気になると信じて

頑張っているのに私が弱音を吐いちゃいけない

でも 父さんはまた元気になれるのだろうか…


便も出たしシャワーもして夕方までは

機嫌よくしていたのに

夜になるとまた熱が出たらしく

また元気がなくなって


次の日 診察に行ったまま 

また再入院になってしまったのでした。