不倫について 夫に聞いたとき

夫は 話すかわりに 華恵さんに会ったり

文句を言いに行ったりしないでほしいと言った。


了承したから いいはずなのに  夫は華恵さんからの

3度の別れ話を 自分が説得して続けたと話した。


それほど 華恵さんの事は本気で

それほど 私のところには 戻りたくなかったと

言われた気がして  自分が壊れていくのを感じた。


華恵さんが  きちんと化粧をして

季節感のある服を センスよく着こなす

オシャレな人だと言われたから

自分に構わず  おばさんになった私は

夫には さぞかし醜く見えていただろう。


夫の不倫相手の華恵さんは

細くてスタイルのいい 

シュッとしたショートカットの綺麗な人だった。


確かに私は化粧品にもお金はかけてないし

服も靴も鞄も 

どうしても必要なとき以外 買わない。

欲しいものより 安いものを選ぶし

美容院にも 年に数回しかいかない  だけど、

オシャレではないけど 不潔にしてるわけじゃなし

普通の おばちゃんって自覚で 

それではダメだとは思ってなかった。


みたいドラマを観たり 読みたい本を読む時間も

体が休まるだけの寝る時間もない。

唯一の贅沢 ストレス解消は食べることで

半額シールの貼ったスイーツに喜び感じてた。


自分磨きをするどころか

自分のために使うお金も時間もなかったけど

家族が皆 元気で幸せなら 満足だったのに…


私から夫を奪った華恵さんは

マメに美容院に行き

不倫相手と会うための服や下着も買えるくらい

自分のために使うお金もあれば

不倫相手と遊んだりホテルに行く時間まである。


贅沢な専業主婦なのに  何が不満で不倫するの?


それまでは 自分にお金をかけられないことも

時間がないことも不満ではなかったけど

華恵さんを知るほど それが不満に思えた。


不倫されてから「なんで?」って考えて

ネットの記事や いろんな人のブログ読んだりして

はじめて知った。

夫婦がうまく行くために 自分磨きが必要だって。

ブログ書き始めた頃には

片付け下手の デブで不細工な おばさんの私に

辛口なコメントもいただいた。

やっぱり そうなんだなぁ…って

しっかり気付かせてもらったから

辛口のコメントにもとても感謝しています。


今は前よりは 自分にお金も時間も使ってます。 


でもね ダイエットしようと 運動してみても

ちょっと 高めの 化粧品使ってみても

自分なりに調べて 

アンチエイジングにいいって言われる事やっても

鏡に映る姿に変化はなく

見馴れた デブで不細工なおばさんが映ってる…


元々私は太ってはないけど 

スタイルのいい方ではなく  脚も太くて短くて 

大地に根をおろしてる所がいいんだよ。

お尻が大きくて

子宝母ちゃん狙えますよ。

顔は丸くて 鼻が低くて ほっぺに埋もれてて

可愛くも美人でもないけど 愛嬌のある顔だよ…

なんて 自分で言って笑ってた。

だから 結婚する前だって見た目で勝負しようと

思ったことなかったし

きっと昔のままでも 華恵さんほど見映えしない。


ましてや どんなに頑張っても

見るも無惨に歳を重ねた50を過ぎた  おばちゃんが 

頑張って努力して  美魔女に勝負を挑んでも 

勝てるレベルになれるわけがない。


わかってるよ それでも自信をもって言えるのは

中身だけなら 不倫前も不倫中も 勿論今も

絶対に華恵さんには負けてない❗


けど 不倫の熱に犯されて不倫脳 だったとはいえ

華恵さんに本気になったって言った夫も

やり直しているのに 華恵さんを引きずり

華恵さんを守り続けてるように見えた夫も

内面より 見た目が大事だったって事でしょ。


だから 華恵さんと不倫したことを知ってから

見た目のコンプレックスが日増しに大きくなった。

頑張っても 綺麗にならない自分

仮に 今よりずっと綺麗になったところで

夫の記憶の中の 華恵さんにはかなわない。


綺麗でスタイルがいいだけじゃない 

歳も私より若いし 記憶の中の人は歳をとらない。

もしかしたら そのうち ガクッて老けたり

太ったりしないとは言えないのに 

夫の好きな華恵さんは 記憶の中の華恵さんのまま。


鏡に映る自分を見るたびに ガッカリする。

お風呂の鏡に映る自分を見たら絶望する。

夫はいつも 言わないだけで 私をみて同じように

失望してるのだろか…

諦めて 実は仕方なく私を抱いてるんじゃないか…

そんな風に思えて 泣いてしまうことがある。


毎朝 夫がコロコロ転がってきて

ハグ🤗して 仲良くして 営む…幸せな時間

暗かったり 薄暗かったりすると 安心する。

折れてしまうこともあるけど

歳も歳だし このペースは大変。仕方ないと思う。 

コロナになってから 少し体力も落ちたし…

「神様仏様が 歳考えな…って言ってるよ😁」

とか 2人で笑うこともある。


だけどね  同じことのはずなのに

明るい時間に営んでいて 折れてしまった時は

「私だから?」

って 思ってしまう。

「華恵さんなら折れてない?」

「やっぱり 私が 醜いから?」

って 思ってしまう。


建国記念日の日の朝もそうだった。

夫は私が泣いてるのに気がついて

「なんで?折れちゃったけど気持ちよかったよ。

    なんで泣く? 」

すごく焦った様子で

「もう泣くなよ」

っていいながら ギュッと しても くれました。


不倫して私の心の闇を作ったのは夫だけど

その闇の中に底無し沼を作ったのは多分 私。

不倫した二人の事を考え 想像して生まれた

華恵さんへの恨み妬みや  ぐちゃぐちゃな感情や

「なんで不倫されたんだろう」って考える中で

勝手に生まれた悲惨な想像が

這い上がることの出来ない底無し沼を作った。


沼は日記を破かれて また深くなった気がしますが

そこから自分を救えるのも 多分自分だけ

自分が作った沼だから。