転職ついでに旅をする

意識高い街 東京、意識低い男 井上②

カライライスは辛来飯と書くらしい。

漢字で見ると中華っぽい。

 

店内は赤い内装ベースで可愛らしいカフェのようだ。

しかし辛が来る飯でカライライス。

そしてこの内装の赤さ。

実はすっごい辛かったりするのか

 

 

-お待たせしました。つん蒲です。

 

 

つん蒲というのは普通盛りのことだ。

由来はよくわからん。

 

しかしこの見た目、何て魅力的なんだ。

ご飯を覆う濃い色のカレーに目玉焼きが乗る。

福神漬けに加え、もう一種漬物が乗るのか。

彩が華やかになるな。

 

スープンですくい上げるとわかる、

ルーの質量感、存在感。

サラッとしたカレーでなく、ルーが主役だと自覚しているような佇まい。

 

 

まずはシンプルなひとくち。

濃厚だ。

 

そして奥の方から来る辛さだ!

辛来飯の名に恥じない、辛味のタイムラグ。

じっくりと味わっていられる厚みがあるからこそ、

このじんわりと近づいてくる辛味に歩調を合わせることができる。

 

このタイプのカレーの醍醐味は目玉焼きの牙城を崩す時だ。

黄身にスプーンを通すと、半熟の黄色いソースとなりカレーと混ざり合う。

今度は一緒にパクリ。

 

うまい。

味が舌を掴んで離さない。

旨味から逃げられないほどの濃厚さ。

そして辛味が追いかけてくる。

 

3口目、4口目と続く。

こうなると止まらない。

美味い、でも辛い、だから美味い。

 

お口直しの漬物を食べると、

カレーは綺麗さっぱり無くなっていた。

 

 

-アイスコーヒーはミルクとシロップは?

 

すかさずコーヒーの用意もしてもらい、

コーヒーを頂く。

ぼくはいつもコーヒー牛乳ばりに甘くしているんだ。

舌がお子ちゃまなんだ。

 

店を出て駐車場まで向かうが、

まだ随分早い時間だ。

ちょっくら遊戯でもしていこう。

 

ここから先の話は言うまでもないが、

結論から言うと3時間後に財布がすごい薄くなっていた。

そしてサイボーグ009の島村ジョーへの怒りが募っていた。

 

 

帰宅するか。

 

失意のまま駐車場へ向かうと、

チラシを渡された。

 

-トッピング2つ無料になります!

 

ラーメン屋か。

ただあんま東京来ないからなあ。

 

 

トッピング2つ?

 

トッピングってそんな2つも無料にしてくれんの?

心が揺らぎに気がついた。

 

 

チラシを受け取って10mほど進んだところで踵を返す。

チラシ配りの男は爽やかな笑みを浮かべこちらを見る。

目配せをすると、扉をあけてくれた。

 

-どうぞ!そのチラシは中で渡してください!

 

何て話の早い男なんだ。

券売機でラーメン単品を購入する。

九州の豚骨細麺とお見受けする。

最近できた店のようで、凄まじく内装が綺麗だ。

 

カウンター席に座りチラシと食券を渡す。

麺の硬さや辛味の量などを記述式で渡すタイプらしい。

一蘭の形式だな。

ただここは仕切りはない。

 

さて、トッピングは

チャーシューは重いよなあ。

豚骨系だからキクラゲかあ

でもやはりネギは欲しいな。

それと煮卵だな。

この2つでいこう。

 

贅沢に2つのトッピング。

3時間ほど前にカレーを食べたのだが、

食欲は衰えず、ラーメンを迎える準備もできている。

 

チラシ配りの男の力量か、

ちょくちょく新規の客が来店しているようだ。

みんな思い思いのトッピングで発注している。

2つ選べるのは幅の広がり方がすごい。

これは英断だと思う。

 

程なくして豚骨細麺のラーメンがやってきた。

うん。想像通り。

 

 

スープをひとすすり。

すこし優等生な味わい。

豚骨ながらスッキリと飲むことができる。

 

麺もいってみようか。

うん、こちらも優等生。

九州の豚骨ラーメンの一定基準を満たしている。

そこにこの2つのトッピング。

あそこで足を止めて正解だったな。

 

味を変える辛味、少しずつ溶かしていただく。

スッキリと食べられる豚骨、満足な一杯。

 

きっと開店で2つのトッピングをつけるキャンペーンをやっているのだろう。

しかし勝負はこれから。

この激戦区東京でどのように戦うのか。 

良い戦いができることを祈る。

 

そして僕ももう少し色々戦ってみるよ。

 

転職活動への気持ちを新たに作った帰り道。

静かに流してゆっくりと。

まだ転職の旅路はつづく。

 

 

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意識高い街 東京、意識低い男 井上①

何でも便利になる世の中だ。

最近では退職するのに代行サービスまで出てきて、

色んなことが自分の代わりに任せられる時代になっている。

 

転職でもエージェントというのがあるらしく、

今日は初めて面談をするのだ。

 

しかし億劫なもんだな。

面接とかはこう、活動に直結するイメージが湧くものだけれど、

そういうことでもない。

 

だいたい友人と予定を立てていても行く前はめんどくさくなる。

基本的に何事もめんどくさいもんだ。

これに関しては輪をかけてめんどくさいのも頷ける。

 

 

東京に行くってのも煩わしいんだよなあ。

電車は混んでるし人も多いし。

東京駅の方みたいだから現地はそうでもないかもしれないが。

うーん、やだなあ。

 

休日は通常12時まで寝ている健康優良児の僕は、

11時に起きなければいけないことにも不満顔である。

ダラダラしていると朝(昼)ごはんを食べる時間が無くなりかけていた。

 

もうとりあえずいてまうか。

ちょっと時間も余裕あるし、車で行こう。

首都高は日曜は空いていると偉い人が言ってたし、

ブーンと一発だ!

 

エージェントとの面談の交通費は自腹なのである。

まあいたしかたない。

 

最近調子に乗って購入したイタリアの車。

何故これにしたかというと女の子ウケがいいからだ。

それでしかない。

 

そんでシングルクラッチという謎の仕組みにより割と扱いづらい。

おかげで買ってすぐ家のポストで一度擦ってしまった。

5時間ほど寝込んだ(昼寝)。

 

ともあれちょっとしたお出かけの足はこのイタ公と共にすることが多くなった。

今日も陰鬱な気持ちを晴らすちょいドライブに出かけよう。(転職活動です)

 

 

陽気な芸人のラジオを聴きながら東京に向かっていると、

進まん。

エグい渋滞を起こしている。

 

なんだよ!

ドライブ気分だったのに!

これ坂道発進しづらいから傾斜あるとこはやめてよ!

 

などなど文句をブツブツ言っていると、

到着時刻が面談予定時刻にジワジワ近づいてきている。

そして、僕はそれに気づかないフリをしている。

 

まあいうてもスムーズに走り出したら時間縮まるもんだから大丈夫大丈夫。

 

しかし進まないな!

あんま後ろ詰めないで!

これ坂道発進しづらいから!

 

尚も面接時間が近づいてくる。

 

アルコ&ピースってなんでラジオだとこんなイキイキしてるんだろう。

テレビではめっちゃカットされてるのかな。

 

到着予定時刻が面接予定時刻を追い越しました。

 

さすがにこれは看過できる。

遅刻しても大丈夫なタイプのやつかなこれ。

 

初めての面談でこれって印象悪いよなあ。

ただなってしまったものはどうしようもない。

 

それに、

こういう遅刻してる時のどうにでもなれってかんじ、

嫌いじゃない。

 

新卒社員の頃、先輩と飲んで記憶飛ばして次の日の新規アポすっ飛ばしたこと。

部長に優しく怒られた後、局長に笑顔で詰められたこと。

その夜に一番お世話になった先輩の送別会幹事を烏龍茶を飲みながらやったこと。

今では良い思い出。

ヒヤヒヤする時ってなんか、逆に自由だよね。

命があるだけ、人って幸せ。

 

 

事故渋滞だったようで、

現場を抜けたらスムーズに動き出す。

程なく東京入りして、高速を降り電話をかける。

 

状況を理解してくれたようで、

焦らずにどうぞ、との返答。

とりあえず安心だ。

 

会場となるビルがものすごいデカイ。

そして奇しくも仕事でたまに来るビルだった。

 

 

駐車場に車を停め、

度重なるセキュリティゲートをクリアして、

ようやく面談室にたどり着いた。

 

少ししたら、

いかにも「自分、このあと汐留でMTGです」

とか言い出しそうな担当者が入ってきた。

意識高そうだ。

 

挨拶を交わし、早速面談に入る。

転職を検討する理由、どのような業界がいいのか、

求める待遇は、自分の将来をどう見るか、

色んなことを聞かれた。

 

そして、一緒に考えていきましょう、

今のキャリアでステップアップすることをオススメします、

もしそれで違うと思われるなら他の業界にもサポートします、

と言ってもらった。

 

 

めっちゃ良い人だった。

 

 

とりあえず何社か申し込んでみてくれとのこと。

せっかくなので、これから挑戦してみよう。

 

それとなく有意義な時間を過ごし、

ゴリセキュリティのビルから逃げ帰ってきた。

さて、どうするか。

 

せっかく東京にいるし、

まだ何も食べてないな。

 

この近辺でなんか探すか。

お腹は空っぽ、しかしガッツリいきたい感じでもないな。

適度な炭水化物、何があるか。

 

フラフラと彷徨いながら、

巨大ビル群をかき分けて歩く。

大きなビルは風情がないね。

そりゃ飯は美味いんだろうが。

 

日曜日の清々しさと、転職という心境の揺らぎに対して、

適切な昼メシは何か。

じっくり、じっくり。

 

気がつくと銀座の方まで来ていたようだ。

ハイソだなあ。

銀座のオモテ面のドヤ顏感が苦手だ。

すぐ脇道に逃げ込んでしまう。

 

華やかには生きられないな。

これも、自分の転職活動のキーワードなのかもしれない。

 

どことなく自信を失い、目線が下向きになったところ、

看板が目に入る。

 

コーヒーとカライライス

 

なんだカライライスって。

カレーライスのこと??

しかしこの雰囲気、地下に降りる感じ、

そしてカライライスよりも先にコーヒーとくる。

 

穏やかに喫茶をしながら、

何か名物っぽいものが食べられそうだ。

ちょうど良い炭水化物のかおりもするぞ。

行ってみようか。

 

 

地下に降りると目の前にカウンター。

テーブル席も少しあるようだ。

 

入ってすぐのカウンター席に座りメニューを見る。

カレーのような料理の写真がついている。

やっぱりカレーみたいだな。

 

しかし京浜東北線の駅名がたくさん書いてあるが、

これメニューだよな。

 

 

-駅名でサイズが変わるんですよ。

 

 

真意は不明だが、カライライスのサイズのことのようだ。

他に食べ物があるわけではなさそうだな。

よし、カライライスとコーヒーのセットをもらおう。

 

カウンター内ではマスターっぽい人がコーヒーを淹れている。

期待感高まるぞ。

 

カライライスとの対面は、

面談よりも高いモチベーションで迎えられそうだ。

 

つづく

 

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試される大地にて審美眼を試す⑤

新千歳空港は、それはもうすごい人だ。

 

飛行機の予約がいっぱいになる三連休の最終日。

すすきのを満喫しすぎた僕は、

その満足感から締めに入ろうとしていたのか、

すぐ空港まで向かってしまっていた。

 

 

よく考えたら出発までまだ5時間ほどあった。

これが世間一般で言うところのアホというものである。

 

自分が乗るのは21時ごろの便。

それまではお土産でも見て回ろう。

そういえば母親からお土産の発注があったな。

とりあえず見て回るか。

 

お土産屋さんも種類が多いなあ。

とりあえずチョコ系のお土産をしこたま買ってやろう。

とにかく女子に配るならチョコだと昔から言われている。

単価安くて箱がでかいやつしこたま買っとこ。

 

味噌ラーメンも発注かかってたな。

ラーメンも種類多いなあ。

とりあえず目立つとこに置いてあるやつにしておこう。

 

あとは何か適当に探そうか。

北海道でしか買えなさそうなものがいいなあ。

 

ん、これは豚丼のタレか。

これはあんまり見ないな。

帯広で昔食べた豚丼うまかったなあ。

まあさすがに店には劣るだろうけど、

物は試しに買ってみようか。

 

 

母親から名指しでオーダーがあったキャラメルクッキーってのは

置いてないな。

 

ようし、一旦会計しよう。

そういやこれ荷物どうすりゃいいんだ。

機内持ち込み大丈夫なんだっけ。

 

基本的に飛行機にビビってる僕は、

とにかく飛行機に荷物を持ち込みたくないのである。

お会計のエグい列に並びながらキョロキョロしてると、

郵送カウンターの看板が目に入った。

 

合格発表で自分の番号を見つけた時。

それが郵送カウンターを見つけた時とちょうど同じ嬉しさだと言われていますよね。

とにかく安心した。

 

お土産を購入し、郵送もお願いした僕は無敵だった。

それと同時にすごい暇だった。

キャラメルクッキーだけ探そうか。

 

キャラメルクッキーってそんな個性があるものなのかな。

ちょっと調べてみるか。

 

スマホで調べてみると、すぐに出てきた。

キャラメル専門店で売ってるやつなのか。

それは確かに気になるな。

 

少し探すとこじんまりとしたキャラメル専門店を見つけた。

試食を勧めてくれるので食べてみた。

勧めてくれた女の子が可愛かった。

あとクッキーも美味しかった。

買った。

 

母親指定のお土産も購入し、

いよいよすることがなくなってきた。

 

しかし心の奥底で何かに呼びかけられている気がした。

 

 

ブタドン

 

 

そう、お土産屋さんで豚丼のたれを買った時からどこか思っていた。

ちゃんと店で食べろよ。

 

レストラン街もまだ混み合う前のようだ。

豚丼屋さんはあるのかな。

ああ、あった。

 

入ってみるとメニューはシンプル。

豚丼に、トッピングが各種。

やはりここは温玉でも乗せたいところ。

 

-豚丼に、温玉トッピングで

 

この旅行(転職活動)の締めくくりのメシは、

少しジャンキーな現地メシ、豚丼で決定した。

 

-お待たせしました。

 

ほどなくして着丼。

大ぶりの豚肉に、濃ゆいタレがしたたる。

そこに温玉が乗り、香ばしさだけでなく濃厚さを演出している。

 

僕は、腹が減っていたんだな。

気がついたら卵を崩し、少し下品に肉とご飯をかきこんでいた。

写真を撮ろう、とか考える隙もなかった。

それくらい北海道の豚丼には食欲を引きつける魔力がある。

 

 

温玉の使い方一つでアプローチも変わる。

ペースが落ちない。

汁物を合間に使うこともなく、

コメの一粒も残さず、あっという間。

飲み込むように食べきってしまった。

 

あんまり関東に豚丼屋さんないよなあ。

北海道推しのお店も海鮮ばっかだ。

豚丼をもう少し推してくれる豚野郎はいないものか。

それくらい、豚に魅了された時間だった。

 

しあわせな満腹感に包まれ店を出る。

 

 

まだめちゃくちゃ時間がある。

 

 

新千歳の過ごし方として、

実は温泉があったりするらしい。

 

温泉に向かうとそこに看板が。

大変混み合っております。

時間を空けて利用されることをオススメします。

 

あんまり空港で時間空けて利用するってことはないんじゃないかな。

まあとにかく時間を空けろとオススメされたからには入るわけにはいかない。

 

踵を返した目の前にあったのは映画館。

トイ・ストーリー4が上映10分前だ。

出発までまだ3時間もある。

それなら時間つぶしに観てみようか。

 

※yeahと書きたかったようです


思いがけず、映画を観ることになった。

なんか普通に面白かった。

すすきのを満喫した後に観ると、目がさめるようだった。

カルマに包まれていた私は、明日からまた現職を頑張ろうという気持ちを取り戻した。

 

出発まで1時間ほど。

飛行機に乗る前に最後に見て回ろう。

もう夜だ、人の数はまばらになっていた。

 

おや、チョコレート専門店でパンを売っているぞ。

しかもこの時間はパンが半額になっている。

飛行機に乗る前におやつ気分で食べておこう。

 

なんだこのパン。

板チョコがまんま挟まってるぞ。

これはアホみたいな見た目だが、

ちょっと食べてみたいぞ。

 

 

買ってしまった。

アホチョコパン。

 

 

この板チョコまんまなかんじ、童心に帰る。

 

もしやトイ・ストーリーを観たことによるチョイスなのか。

だとしたらなんかちょっと恥ずかしい。

 

そしてチョコパン。美味しい。

見た目はアホだが、シンプルな味わい。

さすがチョコレート専門店、

甘すぎず滑らかなチョコが際立つ。

いい締めくくりとなった。

 

 

 

飛行機に乗り込み、

この旅行(転活)を振り返る。

 

・面接では現職の批判をあまりしない方がいい

・地方の一人飲み、一軒目は盤石に、二軒目はちょっと挑戦すると良い

・朝から寿司が最高

・満足したからといって帰る時間は早まらない

 

また次の転職活動も、良い旅になりますように。

 

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