2018年4月1日放送

 

財務省の公文書偽造・捏造問題についてや、文科省の明白な法律違反としての教育現場への不当な介入など…どうするの、この国をどうしたいの? 政治家の皆さん?

 

さて、今週の本題に入る前に、

HPに寄せられた嬉しいお便りをご紹介したいと思います。

「私、信条は右でも左でもなく、中庸を旨に生きていきたいとする者です。

 しかしながら、今、この国の現状は……。

 ところで、[コラコラ・コラム]は活字で出版出来ないのでしょうか?」

 

という書き込みでした。有り難うございます。

先ずは一言…。僕も、誰に何を言われようとも、自分を〈左〉だなどと自認も公認もしてはいませんし、そう思ってもいません。

単に、おかしい、いぶかしい、腑に落ちない、合点がいかない…事々に対して、率直にその疑問を口にしているだけです。

それを勝手に左のレッテルを貼り付けたり、己の脳内での妄想だけで他者をラベリングしたがる馬鹿も少なくないようですが、止めた方が良いと思いますよ。己の稚拙さと思考レベルの低さを示す効果しかありませんからね。

言葉を操る人間であるならば、まあ精一杯論理的、且つ説得力のある言葉で、相手を論破してみて下さい。それすらも出来ないならば、黙っとれば?

次に、お尋ねのありました[コラコラ・コラム]の書籍化についてお答え致します。本当に身に余るお言葉を光栄至極に存じますが、同時にご炯眼、恐れ入ります。実は現在、既に出版に向けて歩み出しておりますので、然程遠くない時期に、具体的なご案内が出来るものと存じます。

実のところ、数年前から同様のお便りやご要望をたくさん頂いており、僕としても何とかしたいと望んではおりました。ネット上では既に何年も前から、僕とは何の関係も面識もない方々が、割と熱心に[コラコラ]を取り上げたり紹介したりしているのは知っておりましたし、僕が直接手掛けた公式の出版物として出しておく責任もあるのかな…とは感じておりました。

とは言え、このコラム自体が即応性や話題性を主に述べてきてもいますから、過去の発言として残す形となるアーカイブ性を楽しんで頂くことになるだろうとは思います。となると、こう見えてサービス精神に満ちた僕は、訂正や修正を加える気は毛頭ありませんが、より直言的で直往邁進の精神をプラスした多くの言葉と文言を加筆したがるんだろうな〜と、あらかじめ、出版に向けた自らの姿勢と意気込みを予告しておきたいと存じます。[コラコラ]ファンの皆様、どうぞお楽しみに!

 

さて、本題です…と言いながらも、果たして先週までも予告したように、この国の政治は今、大きく揺れ…いや、揺らぎだして、その波紋はひょっとすると際限なく広がる様相すら窺わせています。

それは当然と言えば当然で、法と正義と主権在民の精神があったればこその自由主義国家として、且つ、世界に冠たる経済大国として発展してきたわが国の根幹を、その根元から揺るがす重大な国家犯罪である可能性が高い問題なのですから、それすらも重大事と捉えられない者たちは、この国の国民であるのを放棄したのと同様なのではありますまいか?

ましてや、国家公務員法に基づいて官吏として選任され、国家に忠実であり、誠実である旨を前提として誓約を交わし、その身分を保証されていた筈の国家公務員が、国家という公(つまり、おおやけ)に忠実だったのではなく、時の権力者の一部にのみ忠実で盲目的に従っていただけだとしたら、それは同時に国家に対する信頼と依存性すらも失ってしまう結果を招くことになるでしょう。

今、それが疑われているのです。

政治家が誠実で清廉であるなどとは、この国の民は誰一人思っても信じてもいませんから、今更ながら当事者であろうと目されている政治家の皆様方は、屋上屋を重ねるような嘘も詭弁も必要ありませんよ。明確な犯罪というのは、窃盗から殺人に至るまで共通している要素がありましてね、それは結果的に誰がどんな得をしたのかを丁寧に辿っていくと、否が応でもくっきりと浮かび上がるものなんですよ、ね、皆さん?

己の持つ権力の行使に後ろめたさや疚しやまさを、最も強く感じているのはご本人の筈なのですから、そりゃあ隠したくも誤魔化したくもなりますわな。それがくっきりと言葉遣いやご面相に現れれば、配下としてはご配慮もご忖度もしたくなるのでしょうよ。ですから、今更のように「私はそんな指示も命令も下した憶えはない!」などと大見得切られても、なんであなたの部下や下僕、下部しもべたちの心底(しんてい…心の奥底のことですよ)まで把握していると断言出来るんだよ? …と言い返したくはなりますわな。普通に人間の心理として捉えれば、あなたの極く身近に居る人間が、自分の立場を保持したかったのか忠誠心をアピールしたかったのかは知らないが、杞憂と配慮と気配りの末に、そのまた下で仕える連中に対し、目配せと阿吽の対応なりを求めたのかも知れんし、もしくは直栽ちょくさい的に指示を出したのかも知れませんぜ。

 

そう言えばホラ、例の加計学園・獣医学部認可の際に、誰かさんが、当時の文科省事務方トップであった前川氏に対し、「トップが直接言えないので私から言うが…」と言って、早く認可を下すよう求められた…という証言も出てましたよね? あれとほぼ同様の流れがあったんじゃあないかと、僕のような下衆な一般市民は想像を逞しくしてしまうんですが、違いますかね? よしんばそれらの全てが、僕たち庶民の妄想であり悪意であったとしても、普通に年齢を重ね、大人になってきた人間であれば容易に空想し、邪推してしまう類いの話だとは、政治家の皆様方は思わないものなのでしょうか? 何故なら私ら一般市民は、日常的にそんな行為や言動、気配りを、胃に穴が開くぐらい繰り返しながら生活してるものなんですよ、ね、リスナーの皆さん? それも解らずに国のトップ・リーダーを力強く主張なされても、果たしてそのセリフに説得力などあるものなのでしょうか?

どちらにしても[佐川 元・理財局長]が虚偽の答弁を繰り返していたことは、今は与党議員たちこそ最も強く言い募っているようですから、間違いないのでしょうよ。だとしたら[佐川 元・理財局長]が、国家公務員法に反してまで求めた彼の利とは何だったのか、国への忠誠心を捨ててまで尽くそうとした対象は誰であったのかが、私たちが知りたいたった一つの真実です。彼にも親は居るし、子も居るのですから、とっくにそのような、人としての心を失っていそうな連中からは心を放ち、人間としての良心の原点に立ち返って、または最低限、国家公務員として原点たる矜持を取り戻して語る真実を、私たち日本国民の全てが聴きたいと願っているのです。

 

今週はそのような願いを込めて、以上です。